2025年10月13日、3DCGソフトウェアBlenderがオープンソースとして公開されてから23年が経過しました。これを記念し、「Superhive October Blend Fest」の一環として、Superhive(旧BlenderMarket)において、オープンソースで開発されているBlenderアドオンの紹介と1日限定のセールが開催されました。
ここでは、ソースコードリポジトリを一般公開しつつ、Superhiveでも販売されているBlenderアドオンを紹介したいと思います。
- 公開リポジトリを持つ低価格
- Superhiveで提供中の主なオープンソース製品
- アドオン詳細情報
- OpenScatter
- TouchView
- PowerSave
- BlendXWeb
- FinalCheck
- FLIP Fluids
- Texel Density Checker
- Easy Overlay
- OCSynth
- LeoMoon LightStudio
- NodeTree Source
- QRemeshify
- Retopoflow 4
- VertX Artist
- Blender Labelling Tool
- Data Visualization Addon
- Gaffer – Light & HDRI Manager
- GrabDoc
- Fredegund – The BlenRig Skeleton
- Normals Brush
- Blender For Unreal Engine
- Dimensions And Lines
- Poly Haven Asset Browser
公開リポジトリを持つ低価格
Superhiveでは多数の無料製品が提供されています。アドオンの開発とサポートには多大な時間と労力が費やされるため、一部の製品は1ドルからという低価格で提供され、ユーザーが開発を支援する仕組みを採用しています。以下は、コードリポジトリが公開されている低価格製品の一部です。
Blender用の無料でオープンソースの配置ツール
タッチインターフェースでBlenderを操作するためのアドオン
.blendファイルが保存されているか素早く知らせる便利なツール
シーンをウェブブラウザで即座にプレビュー!
レンダリング前に.blendファイルの問題を検出
Superhiveで提供中の主なオープンソース製品
オープンソース製品であっても、その多くは有料で提供されています。これはアドオンがもたらす時間短縮や作業効率の向上といった価値に対する対価です。以下は、Superhiveで提供されているオープンソース製品の一覧です。これらの製品は、バグ報告や機能改善の提案が可能な公開リポジトリで開発されています。
人気の流体シミュレーションアドオン
テクスチャ作成前にUVマップを最適化するツール
3Dビューポートに画像リファレンスをオーバーレイ表示
Syntheyesからのスクリプトをワンクリックでインポート
Blender用の高度なライティングシステム
マテリアルノードをPythonスクリプトに変換
高品質で使いやすいリメッシュツール
過去のセール情報を見る
期間限定セール情報
Blenderのオープンソース化23周年を記念して、一部の製品を対象とした24時間限定のセールが実施されています。
このセールでは、クーポンの利用で通常価格から77%割引(元の価格の23%)となります。
期間は、10月21日 午前9時(米国中部時間)から24時間、日本時間では10月21日 午後11時 ~ 10月22日 午後11時となっています。
クーポンコード: ossfriendly
注意: 一部の製品に設定されている低価格のバリエーション(例:5ドル)は、本クーポンの対象外です。
以下は、セール対象となるオープンソース製品の一覧です。これらの製品は、バグ報告や機能改善の提案が可能な公開リポジトリで開発されています。
高機能なリトポロジーツールキット
Blender内での強力な頂点ペイントワークフロー
3Dシーンからビデオに注釈を付け、YOLO形式でエクスポート
あらゆる種類のデータを3Dで視覚化するアドオン
シーンのライティングを効率化するツール
トリムシートとタイル可能なテクスチャマップを素早くベイク
BlenRigシステムでリギングされたスケルトン
ブラシでメッシュの法線を調整するツール
BlenderシーンをUnreal Engineにエクスポート
寸法、技術図面、設計図を作成するツール
Blender内から直接Poly Havenのアセットを入手
アドオン詳細情報
OpenScatter
草木や岩などのオブジェクトを、地面などのサーフェス上に効率的に配置するためのツールです。背景制作や建築CGに欠かせない、基本的なスキャッタリング(散布)ツールです。
TouchView
ペンタブレットやタッチスクリーンでの作業を快適にするアドオンです。画面上に表示されるコントローラーで、キーボードを使わずに直感的なカメラ操作が可能になり、特にスカルプトやペイント作業の効率を向上させることができます。最近ではBlenderのモバイル対応も発表されている
PowerSave
データの損失を防ぐための、強化された保存ツールです。保存状態が一目でわかるアイコン表示に加え、ボタン一つでバージョンを分けて保存(増分保存)できます。プロジェクトを安全に管理するためのアドオンです。
BlendXWeb
作成したBlenderシーンを、ブラウザで誰でも閲覧できるインタラクティブな3Dコンテンツとして書き出すことができます。クライアントへのプレビューや作品共有が簡単になり、専門ソフトがない相手ともスムーズに確認作業が進められます。
FinalCheck
レンダリングを開始する前に、よくある設定ミスを自動でチェックしてくれるツールです。「表示されるはずのものが映っていない」といった失敗を防ぎ、時間と計算コストの無駄をなくします。特に大規模な制作現場での品質管理に役立ちます。

FLIP Fluids
プロの映像業界で使われるFLIP法を用いた、非常にパワフルな流体シミュレーションアドオンです。リアルな水や溶岩はもちろん、泡やしぶきといった細かい表現も可能で、BlenderだけでVFX映画レベルの液体エフェクトを作成できます。
Texel Density Checker
モデルの表面に貼るテクスチャの解像度を、場所によってムラが出ないように管理・調整するためのツールです。テクセル密度を色で分かりやすく表示し、自動で均一化できます。ゲームやVFX制作で、全体の見た目の品質を揃えるのに便利なアドオンです。

また、BlenderExtensionからも入手できます。
Easy Overlay
モデリングやスカルプトの際に、下絵や参考画像を3Dビューに直接重ねて表示できるツールです。別ウィンドウで画像を見る必要がなくなるため、作業に集中でき、制作の精度と効率が向上します。
OCSynth
マッチムーブソフト『Syntheyes』で解析したカメラトラッキングデータを、Blenderにワンクリックでインポートするための専用ツールです。実写映像と3DCGを合成するVFX作業の連携をスムーズにします。

LeoMoon LightStudio
まるで写真スタジオでライトを組むように、直感的な2Dパネルで3D空間のライティングを制御できるシステムです。高品質なライトプリセットを使い、製品紹介CGやキャラクターポートレートに最適な照明を素早く作り出すことができます。
NodeTree Source
Blenderのノード(マテリアルやジオメトリノード)で組んだ複雑な設定を、Pythonコードに変換してくれる開発者向けツールです。これにより、アーティストが作った見た目を、他のツールやアドオンに組み込みやすくなり、チームでの制作パイプラインを効率化します。
QRemeshify
スカルプトなどで作成した高密度なモデルを、アニメーションやゲームで使いやすいきれいなポリゴンメッシュ(クアッドメッシュ)に自動で変換するツールです。 Bi-MDF ソルバーを備えた QuadWild に基づいています。簡単なガイドを描くことで、自動処理でありながら重要なエッジの流れをコントロールできます。

Retopoflow 4
バージョン4がリリースされました。Retopoflow は、高精細なスカルプトモデルを、アニメーションに適したきれいなメッシュに作り直す「リトポロジー」作業に特化した、包括的なツールセットです。Blenderの画面が専用のUIに切り替わり、まるで粘土を貼り付けるように直感的な操作で作業を進められます。
VertX Artist
VertX Artist は、Blender での頂点カラー作業を便利にするアドオンです。色をチャンネルごとに分けて塗ったり、まとめて色を変えたり、パレットで管理したりと、Photoshop のような感覚でカラー調整ができます。ゲーム用のデータ作成やアセット制作に役立ち、直感的に色を扱えるのが特徴です。
Blender Labelling Tool
Blenderを、AI・機械学習用の教師データ作成ツールとして利用するためのアドオンです。ビデオ内のオブジェクトに追従するバウンディングボックスなどを設定し、YOLOやCOCOといった標準的なフォーマットで書き出すことができます。
Data Visualization Addon
CSVファイルなどのデータを読み込んで、アニメーションも可能な3Dグラフを自動生成するアドオンです。Blenderのレンダリング能力を活かし、統計データなどを視覚的に訴える魅力的なインフォグラフィック映像にすることができます。
Gaffer – Light & HDRI Manager
シーン内にある全てのライトと背景画像(HDRI)を、一つのパネルでまとめて管理できるツールです。ライトの数が多くなっても設定の切り替えが簡単になり、ライティング作業の調整と試行錯誤を劇的にスピードアップさせます。
GrabDoc
ゲーム背景などで使われる効率的なテクスチャ「トリムシート」や、繰り返し使える「タイルテクスチャ」の作成に特化したベイキングツールです。ビューポートでのリアルタイムプレビューにより、完成形を確認しながら素早く高品質なテクスチャをベイクできます。
Fredegund – The BlenRig Skeleton
これはアドオンではなく、劇場映画品質の自動リギングシステム「BlenRig」(アドオン自体は無料)で完全にリギングされた高品質な骨格キャラクターモデルです。BlenRigの全機能を示すショーケースとして機能します。
Normals Brush
モデルの陰影(シェーディング)をコントロールする「法線」を、ブラシで直接ペイントするように編集できるツールです。少ないポリゴン数でも滑らかな曲面に見せかけたり、意図しない影の乱れを修正したりできます。
Blender For Unreal Engine
BlenderからUnreal Engineへアセットを転送する作業を、体系的に自動化するパイプラインツールです。単に書き出すだけでなく、命名規則のチェック、フォルダ整理、コリジョン設定、さらにはUE側でのインポートスクリプト生成まで行い、手作業によるミスと時間を削減できます。
Dimensions And Lines
Blenderで作成したモデルに、正確な寸法線や注釈を追加し、技術図面のような見た目を作成するためのツールです。建築やプロダクトデザインの分野で、BlenderをCADソフトのように使うことができるようになります。
Poly Haven Asset Browser
高品質な無料アセットライブラリ「Poly Haven」をBlenderのネイティブアセットブラウザに直接統合するアドオン。アセットのダウンロードからマテリアル設定までを自動化し、シームレスなワークフローを提供します。

以上、Blenderのオープンソースアドオンをざっと紹介しました。ぜひお役立てください。
セールはすぐ終わってしますので、終わると単なる紹介ページに更新いたします。



























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