Adobe、Substance 3D Painter 12.1.0 ベータ版を公開!ベイクの歪みの修正機能やOpenPBRに対応など

CGソフト

Adobeより、「Substance 3D Painter 12.1.0 ベータ版(Substance Painter 2026)」が公開されました。

主な新機能

今回のベータ版リリースでは、スキュー(歪み)ベイク機能、OpenPBRのサポート、そしてハードサーフェスモデル向けに最適化された新しい自動アンラップ(Auto Unwrap)モードなど、ワークフローを大幅に改善する新機能が含まれています。

スキューベイキングによる歪みの修正

ベイク処理時の歪み(Skew)を補正するための「スキュー補正マップ」を、ベイクモード内で直接ペイントできるようになりました。

「Cage(ケージ)」設定を「Distance-based」にした状態で、Skew correction(スキュー補正)項目の「Paint skew correction」を選択すると、ローポリメッシュ上へのペイントを開始できます。

スキューペイントモード中は、メッシュの表面をペイントすることで、ベイク用のサーフェス法線の方向を直接コントロールできます。
※ペイント中は、通常のペイントレイヤーと同じショートカットが使用可能です(「X」キーでペイント/消去の切り替え、「Ctrl + 右クリック」でブラシサイズの変更など)。

さらに「Edge protection(エッジ保護)」を有効にすると、ローポリのハードエッジに対しても、ハイポリの滑らかさが適切に投影されるよう保護されます。「Edge distance(エッジ距離)」や「Edge contrast(エッジコントラスト)」の数値を調整することで、保護のかかり具合を細かく制御可能です。

上図左側のメッシュは、ハードエッジ付近の法線のずれにより目に見える歪みが生じています。右側はスキューマップをペイントした同じメッシュです。歪みが解消され、エッジ保護機能によってエッジ付近以外の法線がサーフェスに対して垂直に保たれていることがわかります。

メッシュマップベイクパネルのアップデートと自動再ベイク

ベイクパネルのUIが改善され、「共通設定(Common settings)」が他のチャンネルと同列ではなく、独立した専用ボタンとして配置されるようになりました。

また、各マップチャンネルの横に新しいコントロールアイコンが追加され、以下の操作が直接行えるようになっています。

  • ビューポートでの該当チャンネルの単独表示
  • 該当チャンネルのみの再ベイク
  • チャンネルごとの自動再ベイク(Auto-rebake)のオン/オフ切り替え
  • テクスチャセット間での当該チャンネル設定の同期

この自動再ベイク(Auto-rebaking)機能を有効にすると、ベイクのパラメータを変更した瞬間に即座に再ベイクが実行されます。パラメータ調整の待ち時間が節約され、よりスムーズなイテレーションが可能になります。

OpenPBRへの対応

新たに策定された業界標準のマテリアル規格「OpenPBR」をサポートしました。

これにより、他のアプリケーションからシェーダー設定やテクスチャをインポートし、作業後のデータを USD 形式でエクスポートすることで、ワークフロー全体を通してマテリアルの一貫性を確保できます。

ハードサーフェス向けの自動UV展開モード

UVの自動展開(Auto Unwrap)時の「アンラップモード(Unwrap mode)」に、新たにハードサーフェス向けのオプションが追加されました。

このモードを選択すると、UVアイランドの歪みを最小限に抑え、直交投影的に整列された(Orthographically aligned)よりクリーンなUVマップの作成に特化して処理が行われます。

その他のアップデート

追加された機能

  • 新しいエンジンマップ入力「mesh_hard_edges」の追加
  • 新しいエンジンマップ入力「mesh_hard_edges_triangle」の追加
  • UI 別のテクスチャセットにペイントしようとした際、ビューポートに警告を表示する機能が追加

修正された問題

  • Crash Baking フォルダに「.assbin」ファイルが書き込めない場合に発生するクラッシュの修正
  • Crash ディスク容量不足の状態で保存しようとすると、プロジェクトがクラッシュまたは破損する問題の修正
  • UI IDマップのカラーソースに関するツールチップの表示を更新
  • Stencil プレビューの解像度が実際のペイント結果よりも低く表示される問題の修正
  • Display 影が反転して表示される問題の修正

ベータ版の利用について

現在ベータ版の機能には、アプリケーションの設定からオプトインすることでアクセス可能です。

Steam版でのベータ版参加手順
  • Steamの「ライブラリ」タブを開きます。
  • 「Substance 3D Painter 2026」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  • 左側のメニューから「ベータ」を選択し、「ベータへの参加」のドロップダウンリストから「12.1 Beta 1」を選択します。
  • ※ドロップダウンで「なし」を選択することで、いつでも通常のバージョンに戻すことができます。

ベータ版公開の目的とフィードバック

Adobeは、今回実装された新機能の初期バージョンに対するユーザーからのフィードバックを収集する目的でベータ版をリリースしています。すべての機能は利用できますが、まだ開発の初期段階にあるため、部分的に未完成に感じられる箇所があるかもしれません。ユーザーが検証に参加することで、これらの機能の今後の方向性が形づくられていきます。

特に、現在も改善が続けられている ベイク関連のワークフロー については、実際の制作環境でどのようにフィットするか(あるいはしないか)に関する意見を求めています。問題が発生した場合や意見がある場合は、専用フォーラム(Steam)での共有が推奨されています。また、クラッシュやバグに遭遇した際は、通常どおりクラッシュレポートウィンドウやアプリ内のヘルプメニューから報告できます。

【重要】 ベータ版の注意点と互換性について

ベータ版には未知のバグや問題が含まれている可能性があり、動作の安定性は保証されていません。そのため、緊急を要する作業や、機密性の高い重要な業務(プロダクションワーク)での使用は推奨されません。

さらに、今回のベータ版ではセーブデータのファイル形式に変更が加わっているため、旧バージョン(12.0)との互換性がありません。古いバージョンで作成したファイルを開く際は、必ず事前にバックアップを取得してください。

価格とシステム要件

Substance 3D Painterは、Windows 10 (64bit)以降、macOS 11 Big Sur以降、Linuxで利用できます。

より詳しいシステム要件はこちらから

注意:このバージョンの Painter では、Mac Intel 構成のサポートが削除されました。

Adobe Substance 3D Painterは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。

  • Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、100GBのクラウドストレージ、100 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、豊富な3Dアセットをオンデマンドで利用可能、1TBのストレージとライセンス管理や高度なサポートが含まれています。

価格は次のようになっています。

Adobe Substance 3D
テクスチャリング
月々プラン月々払い3,380円
年間プラン月々払い33,880円
Adobe Substance 3D
Collection
月々プラン月々払い8,180 円
年間プラン一括払い81,880円
グループ版
Adobe Substance 3D
Collection
年間プラン月々払い16,280円
年間プラン一括払い195,360円

学生・教員向けライセンス

Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。

Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)

■Steam版ライセンス

Adobe Substance 3D Painter はSteamでも購入可能です。

価格は個別の買い切り価格が22,000円(Modelerは16500円)。Painter、Designer、Modelerが利用可能な Substance 3D Indie サブスクリプションが2800円/月です。

version12.xを利用するにはAdobe Substance 3D Painter 2026を購入する必要があるようです。

※スタンドアロン版(個別の買い切り)を購入の場合は、翌年3月まで無償で機能アップデートが受けられます。

Adobe Substance 3D Painter 2026 Steam ページへ


Substance 3D Painterウェブサイトへ

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