Polygonflow は、UE用ワールド構築プラグイン Dash の最新アップデートバージョン 1.9.3 をリリースしました。
新機能ハイライト
今回のアップデートでは、アセットマーケットプレイスの導入や、外部ライブラリの統合、スキャッター機能の強化に加え、多数の修正が行われています。
Dash Asset Marketplaceの追加
Dashに「Dash Asset Marketplace」が新しく追加され、高品質なアセットを直接購入してダウンロードできるようになりました。
最初の出品者として Dekogon が参加しており、同社のフルライブラリを利用できます。さらに、今後出品予定の Sierra Division からは、先行特典としてアセットパックのひとつが無料で提供されています。
マーケットプレイスに登録されたアセットにはあらかじめ検索タグが付けられているため、購入前後を問わずDashの検索機能を使って数秒で目的のアセットを見つけ出し、すぐにプロジェクトへ活用できます。この機能は、Dash License Managerで提供される無料ライセンスオプションでも利用可能です。
プロジェクトに適したアセットを見つけても、すぐに購入する必要がない場合は「コレクション」に追加しておくと便利です。必要になったタイミングで素早くアクセスできるため、作業の効率が向上します。
また、マーケットプレイスから入手したサードパーティ製アセットは、既存のDashツール群と完全に互換性があります。たとえば「Material Edit」を使えば、雪や汚れ、雨といったレイヤーを追加してマテリアルを自在にカスタマイズでき、プロジェクトに合わせた質感調整がスムーズに行えます。
ambientCG ライブラリの統合
CC0ライセンスで高品質なPBRマテリアルやテクスチャ、アトラス、HDRIを提供する「ambientCG」が、DashのContent Browserに直接統合されました。
ユーザーは追加のダウンロードや手動セットアップを行うことなく、ambientCGのコンクリート、木材、石材、金属、布地などの幅広いマテリアルや、ディテールアップ用のアトラス・デカールを自由に利用できます。
これらのアセットはContent Browserから検索できるため、シーン制作中にさまざまな表面タイプを簡単に試すことができます。利用後は他のアセットと同様に「Material Edit」で質感を調整したり、「Blend Material」で複数のマテリアルを組み合わせたりすることが可能です。特にアトラスやデカールは、スキャッター(配置)やブレンディング、さらに各種プロシージャルツールと組み合わせることで、環境に多様性とリアリズムを加えるのに大きく役立ちます。
Surface Scatterの個別サイズ制御
Surface Scatter機能が強化され、一つのスキャッター設定内で、配置するオブジェクトごとに個別のサイズ制御が可能になりました。
例えば、3つの異なる岩をスキャッター配置する場合、スキャッターテーブルからそれぞれの岩に対して個別に「Density Offset(密度のオフセット)」と「Scale Offset(スケールのオフセット)」を設定できます。 これにより、従来のようにサイズや密度のバリエーションを作るために複数のSurface Scatterを作成する必要がなくなり、単一のツールで効率的に制御できるようになります。
Mesh Convex Hull ツールの改良
Mesh Convex Hullツールが大幅に改良され、メッシュやインスタンスの周囲に凸包(Convex Hull)を簡単に生成できるようになりました。これにより、プレイヤーがオブジェクトと接触した際のコリジョン(衝突判定)を直感的に制御できます。
使用手順は以下の通りです:
- Dashの検索バーからツールを開く。
- 1つまたは複数のスタティックメッシュ、あるいはスキャッター/物理インスタンスを割り当てる。
- 「Compute Convex Hull」ボタンを押して凸包を生成する。
生成結果が小さすぎる、分割数が少なすぎる、あるいはその他の調整が必要な場合は、ツール内の設定を変更して再度「Compute」ボタンを押すことで、凸包を再生成できます。
その他の機能追加とバグ修正
上記の主要機能に加え、以下の修正や改善が含まれています。
- Unreal Engine 5.7.1への対応が追加。
- World Partition(ワールドパーティション)レベルでの作業時に発生していた保存に関するバグが修正。
- Unreal Engine 5.4以降におけるFABデカールの動作が修正。
- 一般的なFABインポートエラーが修正。
- Dashメニューから「Create Alpha Cards」が使用できないバグが修正。
- Grid ScatterやRadial Scatterなどで複数メッシュを割り当てた際、一部のメッシュが使用されない問題を修正(割り当てられた全メッシュが意図通りに使用されるようになりました)。
- その他多数の修正。
価格とシステム要件
Dash の要件は Unreal Engine 5 と同じで、加えてインターネットアクセスと Windows 10 または 11 が必要です。価格は以下の通りです。
- サブスクリプション (月額 / 年額)
- 永久ライセンス (一括購入)
| ライセンス | 月額料金 | 年間料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Student | $7/月 | $60/年 | 学生向け |
| Professional | $20/月 | $190/年 | ホビイスト/フリーランス向け (最初の3か月は月額$10) |
| Enterprise | $89/月 | $850/年 | 企業向け |
| ライセンス | 対象ユーザー | 初期一括料金 | 年間追加アップデート料金 |
|---|---|---|---|
| Professional | 収益/資金が$250K未満のホビイスト/フリーランスアーティスト | $230 | $115/年 |
| Enterprise | 収益/資金が$250K以上の個人/企業 | $1999 | $999/年 |
※Professionalライセンスは、収益または資金が 25 万ドル未満で利用可能です。
無料ライセンスの取得方法と特典
また、Dash 1.9.0以降のLicense Managerから無料ライセンスを開始できるようになっています。Free Trial とは別に Free Limited License が選択できます。
Dash Asset Marketplaceを含むアセット管理機能は、無料のDashライセンスでも利用可能です。

無料ライセンスは以下の手順で取得できます。
- 通常のDashインストーラーを公式サイトからダウンロードします。
- Dashのメインメニューから「License Manager」を開きます。
- 「無料のDashライセンスを開始する(start a free Dash license)」オプションを選択します。
※ライセンス名は変更されている可能性あり
Free Trial は、14日間無料ですべての機能を利用可能です。一方、 Free Limited License は期限はありませんが機能が制限されています。
その他詳しいライセンスの比較・最新情報はこちらから



























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