ZBrush 2026.1 がリリース!手動リトポの強化、iPad 版にオブジェクトをスキャンして取り込む機能が追加!

CGソフト

2025年12月3日(現地時間)- Maxon は、同社の製品群の最新アップデートを発表しました。今回のアップデートには、Cinema4D、Redshift 、ZBrush、Redgiantが含まれています。

ここでは ZBrush 2026.1の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、iPad版とデスクトップ版の双方でリトポロジー機能が強化されたほか、iPad 版にはオブジェクトを3Dスキャンして取り込む機能が追加されています。

ZBrush 2026.1 is OUT NOW – See What's New!

手動リトポの強化 Desktop / iPad

デスクトップ版とiPad版の両方に新しいリトポブラシとスムーズリトポブラシが追加されました。

Retopoブラシは、高解像度のスカルプトモデル上に、アニメーションに適したクリーンなトポロジーを作成するための包括的なツールセットです。ZRemesherのような自動ツールとは異なり、Retopoブラシでは頂点、エッジ、ポリゴンの配置をアーティストが完全にコントロールできます。

頂点(Vertex points)や描画ライン(Drawn polygon lines)を使い分けることで、多様な形状作成に対応。 ポリゴンやエッジループを動的に拡張し、効率的にリトポロジーを行うことが可能です。また、ライブラリには、220種類以上の豊富なスマートパッチが用意されており、複雑なトポロジーのメッシュも素早く追加することができます。

■基本的な操作(ipad)

ブラシパレットから「Retopo」を選択し、モデル表面をタップして開始することができます。

初回タップ時にはダイアログが表示されます。参照元と分離するため、基本的にYes(作成する)を選択します。Retopoブラシ有効時は自動的にPolyframeがONになり、裏面の頂点も投影・操作可能になります。

カテゴリ操作・アクション操作方法・詳細
作成頂点の配置モデル表面をクリック(タップ)して点を打ちます。
ポリゴンの生成Space を長押し(青色プレビューを表示) ➔ そのままタップして確定(赤色ポリゴン生成)
※ブラシサイズ(赤円)内の頂点が接続されて面になります。
エッジの分割作成済みのエッジ上で Space + ドラッグ
※エッジを割って新しい頂点とエッジを作成します。
編集・移動移動頂点、エッジ、面をドラッグして位置を調整します。
マージ(結合)頂点やエッジを他の頂点/エッジの近くまでドラッグ
※近づけると自動的にスナップして結合されます。
削除個別削除ポリゴンまたは頂点を Alt + クリック
エッジループ削除Alt + 削除したいループに対して垂直にドラッグ
不要要素の一括削除何もない背景(空間)で Ctrl + ドラッグ
※確定されていない浮いた頂点や一時ジオメトリが一括消去されます。
  • 押し出し
  • Retopo カーブ
  • トポロジーパッチ
操作・アクション操作方法・詳細
基本の押し出しエッジを Alt + ドラッグ
モード切替ドラッグ中に Alt をタップ
Edgeloop:選択した辺のみ拡張
Polyloop:接続されたループ全体を拡張
多機能押し出し既存ポリゴンから Ctrl + ドラッグ
・横方向ドラッグ:ループ数を増やす
・縦方向ドラッグ:面を拡張する
操作・アクション操作方法・詳細
Retopoカーブ
(素早い面貼り)
1. Alt + ドラッグでモデル表面に線を2本引く
2. 表面をクリックしてメッシュを確定
※確定前に線の上をクリック&ドラッグすると分割数を変更できます。
操作・アクション操作方法・詳細
トポロジーパッチ
(IMM)
1. 画面上部のIMM Viewerからパッチ形状を選択
2. 中心点をクリック ➔ Alt + ドラッグで配置・サイズ調整
3. Altをタップすると自由変形モード(緑枠)になり形状を歪められます
※パッチ同士は重なりますが、頂点は自動結合されません。

3Dスキャン & フォトグラメトリ機能 iPad

ZBrush for iPad には、新たに 3Dスキャン & フォトグラメトリ機能 が追加されました。

iPad内蔵カメラとLiDARを活用することで、現実世界のオブジェクトを直接スキャンし、ZBrush内に取り込むことができます。取り込んだデータはそのままデジタルスカルプトの素材として利用可能です。

ワークフローはシンプルで、まずスキャン範囲を設定し、対象物の周囲を回りながら撮影します。推奨される撮影枚数は100枚以上で、これにより高精度なモデル生成が可能になります。生成されたモデルにはUVとテクスチャが含まれており、即座に制作に活用できます。

Getting Started with ZBrush for iPad – 3D Scanning & Photogrammetry

取り込んだテクスチャはアルファに変換し、Displacement Map として適用することで、写真に含まれる細かなディテールをスカルプト表面にベイクすることができます。これにより、現実の質感を忠実に再現したデジタル造形が可能になります。

システム要件:

  • iPadOS 17 またはそれ以降
  • A14 Bionic チップまたはそれ以降
  • LiDARスキャナ(フルキャプチャワークフローに必要)

グローバルクイック検索 iPad

ZBrush for iPad には、新たに グローバルクイック検索機能 が搭載されました。インターフェース上のあらゆる機能へ素早くアクセスできる検索システムで、機能名やブラシ、スライダーなどを入力するだけで、目的の項目を即座に見つけることが可能です。

検索結果は単なるナビゲーションにとどまらず、タップすることで ブラシの切り替えや機能のON/OFFを直接実行 できます。これにより、メニューを探す手間を省き、作業効率を大幅に向上させます。

さらに、キーボード操作にも対応しており、矢印キーで検索結果を素早く選択可能。検索履歴も保存されるため、頻繁に使用する機能へはワンタップで再アクセスできます。

Getting Started with ZBrush for iPad – Quick Search

IMM Viewerの強化 Desktop / iPad

ZBrush の IMM Viewer システムがアップデートされ、より柔軟なブラシ管理が可能になりました。今回の更新では、IMMブラシ、VDMブラシ、エクストルーダーブラシ、そしてRetopoブラシに対応し、幅広い制作ワークフローをサポートします。

新しいシステムでは、SubToolフォルダ構造を利用してカスタムブラシを整理できるようになり、大規模なブラシライブラリを効率的に管理可能です。これにより、必要なブラシを素早く見つけて切り替えられるため、制作スピードと作業の一貫性が向上します。

Getting Started with ZBrush Desktop – IMM Folder Brush System

作成手順

  1. サブツールリスト内で、パーツを適切なフォルダ(例: Cubes, Cylinders)に分類します。
  2. 通常通り「Create Insert MultiMesh」を実行します。
  3. 生成されたブラシに、サブツールのフォルダ名がタブとして反映され、整理されます。

アセットディレクトリの刷新 Desktop

ZBrush デスクトップ版では、Asset Directory(アセットディレクトリ)管理システムが刷新されました。これにより、ユーザーデータの保存場所を柔軟に指定できるようになり、環境設定メニューの Preferences > Asset Directory から直接管理可能です。

保存先は外付けHDDなど任意の場所を選択でき、QuickSaveデータも含めて移動できるため、ディスク容量の節約に役立ちます。なお、保存場所を変更した場合は ZBrushの再起動が必要です。

Getting Started with ZBrush Desktop – Asset Directory

さらに、プラグイン管理も改善され、ユーザーフォルダに追加したカスタムプラグインは ZPluginメニューの最下部に専用枠として表示されるようになりました。これにより、環境移行やプラグイン整理が容易になり、ワークフローの効率化につながります。

その他

デスクトップ版

追加機能・その他

  • ライトボックスメニューへの「LightCaps」の追加。
  • ユーザーフォルダの場所を定義する環境変数のサポート追加。
  • Python SDKドキュメントの更新。

バグ修正・安定性向上

  • 特定のトポロジーで「下と結合(Merge Down)」使用時のクラッシュ問題の修正。
  • RedShiftマテリアル選択時のクラッシュ問題の修正。
  • ZRemesherで「グループ保持」「グループ凍結」有効時のクラッシュ問題の修正。
  • Decimation Masterで「すべてエクスポート」使用時、キャンセルしても実行されてしまう不具合の修正。
  • Scale Masterでサイズ比率更新時のクラッシュ問題の修正。
  • Scale Masterのユニットキューブボタンによるクラッシュ問題の修正。
  • Windows環境でのZModelerによるクラッシュ問題の修正。
  • 2.5D SphereブラシおよびEraserブラシが機能しない不具合の修正。
  • FBXインポートで「マテリアルをサブツールとしてインポート」使用時のクラッシュ問題の修正。
  • ZSphereリトポロジー中に球体を削除した際のクラッシュ問題の修正。
  • 中身のないLightCapsフォルダにアクセスした際のクラッシュ問題の修正。
  • macOS: Maxon App未サインイン時の起動時クラッシュの修正。
  • ZRide proプロジェクトをZBrushデスクトップへ送信時のMac版クラッシュの修正。
  • ユーザー名に特殊文字が含まれていると起動しない問題の修正。
  • ブラジル言語設定時のフォント表示不具合の修正。
  • ローカリゼーションの更新。
  • ZModelerの「My Presets」がPC版で保存されない不具合の修正。
  • Ring Utility、Nano Tile Textures、ZStartup Utility、DynaMesh Utilityのエラー修正。
  • ツール保存のファイル選択ダイアログをキャンセルした際のクラッシュ問題の修正。
  • ZBrush to Photoshop CC プラグインの動作不良の修正。

iPad版

4K エクスポート対応

iPad単体での最大4K解像度の画像書き出しに対応しました。新しい解像度ゲート(Resolution Gate)により、アスペクト比を確認しながら出力設定を行えます。

一括インポート

複数のブラシ、アルファ、テクスチャを一度にまとめてインポートする機能が追加されました。

バグ修正

  • スカルプト時のパフォーマンス向上。
  • 特定のケースでブラシのホバードットの色がおかしくなる問題の修正。
  • NoisemakerにEXRファイル等を読み込んだ際、プレビューが生成されない不具合を修正。
  • 解析(Analysis)カラーの表示不正の修正。
  • USDZ/OBJインポート失敗および、C4Dへのファイル送信エラーの修正。
  • ZBrush終了時の偶発的なクラッシュの修正。
  • 3D Print Hubの新機能ボタンのローカライズ漏れの修正(2026.0.2)。
  • Lightパレットでテクスチャを選択してもUIに即座に反映されない問題の修正。
  • 一時的なポリペイント後にShiftまたはCtrlキーを押すとポリゴンが削除されてしまう不具合の修正。
  • 画像エクスポート時に画像が見切れたり、オフセットが発生する問題の修正。

価格とシステム要件について

価格とシステム要件
デスクトップ版 ZBrush
iPad版ライセンス、Redshift CPU使用権を含むフル機能セット。
Desktop
サブスクリプション価格
  • 月額 8,580円
  • 年額 69,740円
システム要件
  • Windows 10 / 11 (64bit)
  • macOS 11.5 以降
iPad版 ZBrush
タッチインターフェースに最適化。無料プランも利用可能。
iPad
サブスクリプション価格
  • 月額 1,500円 ($9.99)
  • 年額 13,000円 ($89.99)
システム要件
  • iPadOS 17.0 以降
  • A12 Bionicチップ 以降
Maxon One サブスクリプション

デスクトップ版およびiPad版のZBrushは、Maxon Oneの一部としても利用可能です。

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