Cinema 4D 2025.3 がリリース!液体シミュレーション、UDIMのサポート、AI検索機能の追加など

CGソフト

2025年6月18日(現地時間) – Maxon は、Cinema 4D、Redshift、Red Giantの新機能を含むMaxon One製品群の2025年6月アップデートをリリースしました。

ここでは、Cinema 4D 2025.3の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

このアップデートでは、以前から予告されていた液体シミュレーションが追加されました。さらにUDIM対応、AI検索、高品質な3D植物モデルで知られる「Laubwerk」のネイティブ統合といった新機能が追加されました。

液体シミュレーション

Cinema 4D の統合シミュレーションシステムでは、布、ロープ、リジッドボディ、ソフトボディ、Pyro、Cinema 4Dパーティクル、そして新たに追加された液体シミュレーションといった、異なる特性を持つ複数のオブジェクトを一つのシーンで統合し、よりリアルな相互作用を生み出すことができます。このシステムはCPUまたはGPUでの計算に対応し、高度なマルチスレッド化により、特に複雑なシミュレーションにおいて優れたパフォーマンスを発揮します。

新しい液体シミュレーションは、この統合シミュレーションシステムに完全に統合されており、ソルバーとメッシャーは共にGPU上で実行されます。粘度や表面張力といったパラメータを制御することで、水、蜂蜜、溶岩など、さまざまな種類の液体をシミュレートし、さらにはそれらの状態間の遷移も表現可能です。

新しい液体シミュレーションのために、オブジェクトを液体で素早く満たすための専用エミッタ「Liquid Fill Emitter」や、パーティクルを液体の挙動に変換する「Liquify Modifier」、パーティクルをメッシュ化するための「Liquid Mesh」といった機能が追加されています。

Liquid Fill Emitter

「Liquid Fill Emitter」は、指定したオブジェクトの容積を液体パーティクルで瞬時に満たすための専用エミッタです。プールやコップのように最初から液体が満たされている状態を素早く作り出すことができます。

パーティクルを規則正しいグリッド状に生成するため、初期配置でパーティクル同士が重なり合って爆発するような現象を防ぎ、安定したシミュレーションを開始できるのが大きな特徴です。なお、蛇口から水が流れ続けるような連続的な流れの生成には向いていません。

Liquify モディファイア

「Liquify (液体化)」モディファイアは、通常のパーティクルと液体パーティクルを相互に変換したり、シミュレーションの途中で液体の特性を変化させたりするためのモディファイアです。その役割は、通常のパーティクルを液体に変換し、シミュレーションの進行に応じて粘度や密度などの物理プロパティを動的に変更することです。

「地面に落ちた砂が液体に変わる」といった多彩な表現を可能にしますが、オブジェクトマネージャ内での配置順が重要で、エミッタよりも後に配置しないとパーティクルの生成が乱れる原因となる点に注意が必要です。

Liquid Mesh

バラバラの粒である液体パーティクルを検出し、レンダリング可能な一つのつながった有機的な表面(ポリゴンメッシュ)を自動生成するオブジェクト「Liquid Mesh」が追加されています。

Volume Builder/Mesherの組み合わせよりも液体生成に特化しており、より高速かつ高品質なメッシュを生成できます。

中でも、レンダリングにおいて重要なのは「Export(エクスポート)」セクションです。ここで、シーン内やレンダリング時に有効にしたいプロパティを選択でき、パーティクルの速度や色といった情報をメッシュに転送してマテリアルで利用することも可能です。計算は高速なGPUで行われますが、最終的にレンダリングしたりデフォーマで変形させたりするには、「エクスポート」設定でジオメトリを有効にする必要があります。

この新しい液体システムは、既存のパーティクルモディファイアやフォースと互換性があり、これまでの知識を活かしながらシームレスにワークフローに組み込むことができます。

次の動画で基本的な使用方法を学ぶことができます。

これでわかる!Cinema 4Dの液体シミュレーション入門

UVツール強化とUDIMワークフロー対応

Cinema 4Dは、UDIMワークフローを完全にサポートするようになりました。これにより、モデルに複数の異なる解像度のテクスチャを割り当てることが可能になり、業界標準のパイプラインでシームレスに機能するアセットを作成できます。

テクスチャリング作業を効率化するため、UVツールもアップデートされ、ほぼ無制限のUV空間を提供します。UVエディタはシームレスなUDIMワークフローに完全対応し、タイル座標の表示や、空のタイル領域をダブルクリックしてタイル内の全要素を選択する機能などが追加されました。UV設定では、タイルの境界線上にあるUVポリゴンやテクセル密度を色分け表示することも可能です。

UVグリッドは0-1の範囲を超えて無限に拡張され、タイル座標もビューポートに表示されるため、複数のタイルにまたがるUVの管理が直感的に行えるようになりました。

命名規則
以前使用されていたUV空間はタイル番号1001、つまり0.0に対応していました。UDIMでは、関連するテクスチャを含め、任意の数のタイルを作成できるようになりました。

また、UVマネージャーには、UV要素を他のUVタイルに移動させるための拡張コマンドが追加されました。「テクセル密度ツールセット」によってテクセル密度の計算と設定が可能になり、強化されたUVパッキング機能では、許容される回転やスケーリングをより正確に定義したり、結果を特定のUDIMタイルに配置したり、複数オブジェクトに対する拡張オプションを利用したりできます。

これに合わせて、「プロジェクトアセットインスペクター」も更新され、テクスチャファイルパスに含まれるUDIMトークンを自動で認識し、適切に処理できるようになりました。

AI検索とアセットブラウザの強化

より効果的な検索結果を得るためのAI検索機能が搭載されました。

アセットブラウザやアセットが参照されるその他のさまざまな場所での新しい AI ベースの検索機能が利用可能です。

検索バーの左にある専用アイコンを有効にすることで、アセットをより直感的かつ効果的に見つけ出すことができます。

AI検索の仕組みと特徴

従来のキーワード検索とは異なり、AI検索はアセットの画像コンテンツそのものを認識します。例えば「furniture」と検索すると、ファイル名やキーワードに「furniture」と含まれていなくても、AIがプレビュー画像からテーブル、ソファ、椅子などを視覚的に判断して検索結果として表示します。これにより、事前のキーワード付け作業がなくても、目的のビジュアルに近いアセットを発見できます。

主な特長は以下の通りです:

  • 多様な検索方法:テキストプロンプト、画像、さらにはビューポートの内容に基づいて検索できます。
  • プライバシー保護:AI検索はローカルで実行され、プライバシーと機密性を尊重します。アセットがMaxonと共有されたり、トレーニングに使用されたりすることはありません。
  • 幅広い対応範囲:Maxonのカプセルアセットと、ユーザー自身のアセットライブラリの両方をサポートします。
  • 類似性検索:ビットマップシェーダーの類似性検索が可能です。
  • プロジェクトアセットインスペクター連携:「プロジェクトアセットインスペクター」内でアセットの置換やAI類似性検索が可能です。

その他のアセットブラウザ強化点

  • 除外検索:検索時に「!」をNOT(除外)演算子としても使用できるようになり、より絞り込んだ検索ができるようになりました。例えば「Kitchen !dependency:redshift」という検索では、Redshift マテリアルが設定されていないキッチンアイテムすべてを検索します。
  • AI検索はIntel Macでは動作しません。対応するインターフェース要素は非表示になっています。
  • AI検索は英語に最適化されています。一部の検索クエリはドイツ語、フランス語、スペイン語などでも動作しますが、正確かつ完全な結果が得られる保証はありません。これは、AIのトレーニングデータに他の言語もいくつか含まれているためであり、すべての言語を網羅しているわけではありません。安全を期したい場合は、英語で検索することをお勧めします。
  • AIは、アセットブラウザのプレビューを通してシーンなどの視覚的な画像コンテンツのみを認識し、対応するヒットを表示できます。そのため、例えばサウンドファイルをAI検索で見つけることはできません。

Laubwerkのネイティブ統合

高品質な3D植物モデルで知られる「Laubwerk」が、パラメトリックな「Plantオブジェクト」としてネイティブに統合されました。樹齢や季節のバリエーションなどをインタラクティブに調整可能です。

Laubwerk植物のデフォルトライブラリディレクトリを指定する新機能や、従来のライブラリ用の新しいLBWインポート機能も追加されています。

さらに、高品質な植物を網羅したLaubwerkの完全なライブラリがMaxonカプセルライブラリに追加され、すぐにリアルな植生をプロジェクトに活用できます。

その他の機能強化

  • スプラインプリミティブに、ビューポートでインタラクティブにパラメータを調整するためのハンドルが追加されました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Cinema 4D は以下のシステムで利用できます。

  • Windows 10 バージョン 20H2 以上、Windows 11、
  • macOS 13.6+ (Ventura)、14.5+ (Sonoma)、または 15.0 (Sequoia) 、
  • glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット Linux ディストリビューション

より詳しいシステム要件はこちらから

価格は、サブスクリプションで134,640円/年または19,140円/月です。

また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

まもなく終了ですが、30-40%オフセールが開催されています。

最新の価格の確認はこちらから


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