2025年1月30日(現地時間)- Nvidiaは、Studio Driverの最新アップデートをリリースしました。
1月の NVIDIA Studio Driver アップデート
1月のNVIDIA Studioドライバは、新しいGeForce RTX 5090とGeForce RTX 5080 GPUのサポートしています。
さらに、このリリースは、NVIDIA Broadcast、Blackmagic DesignのDaVinci Resolve、CapCut、Wondershare Filmora、およびD5 RenderへのDLSS 4アップデートを含む、最新の新しいクリエイティブ・アプリケーションとアップデートに最適なサポートを提供します。
GeForce RTX 5090およびRTX 5080 GPUが発売
1月の NVIDIA Studio Driver アップデートに合わせて GeForce RTX 5090およびRTX 5080 GPUが発売されました。
- GeForce RTX 5090 GPUには、32GBの超高速GDDR7メモリと1,792 GB/秒の総メモリ帯域幅が搭載されており、GeForce RTX 4090 GPUと比べて帯域幅が77%向上しています。また、3つのエンコーダーと2つのデコーダーを搭載し、前世代と比較してエクスポート時間が3分の1に短縮されています。
- GeForce RTX 5080 GPUは、16GBのGDDR7メモリを搭載し、GeForce RTX 4080 GPUに比べて34%増加した最大960GB/秒の総メモリ帯域幅を実現しています。また、2つのエンコーダーと2つのデコーダーを搭載し、ビデオ編集ワークロードを強化します。
GPUの詳細は以下の記事をご覧ください。
また、NVIDIA Blackwellアーキテクチャ上に構築されたこれらのGPUを使用することで、3D制作、生成AIコンテンツ制作や動画制作を強化することができます。
- GeForce RTX 5090およびRTX 5080 GPUは、FP4をサポートする第5世代Tensor Coreを搭載しており、生成AIモデルを実行するために必要なVRAMを削減すると同時に、パフォーマンスを2倍に向上させます。
- GeForce RTX 50シリーズGPUには、4:2:2のサポートが追加され、HEVCとAV1のエンコーディング品質を向上させる第9世代エンコーダーと第6世代デコーダーも搭載されています。第6世代のNVIDIAデコーダは、H.264のデコード速度で前バージョンの2倍を達成しています。AV1 Ultra Qualityモードは、GeForce RTX 40シリーズのユーザーも利用できます。ビデオ編集アプリケーションBlackmagic DesignのDaVinci ResolveとWondershare Filmoraは、これらの技術を統合しています。
- 3Dアーティストは、GeForce RTX 5090 GPUに搭載された32GBのメモリから恩恵を受け、スムーズなビューポート移動で、巨大な3Dプロジェクトや複数のプラットフォームで同時に作業することができます。第4世代のRTコアを搭載したGeForce RTX 50シリーズGPUは、3Dアプリケーションを40%高速に実行することができます。。
より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
アップデートされたNVIDIA Broadcastアプリ

最新のNVIDIA Broadcastアプリのリリースは、2つの新しいAIエフェクト、Studio VoiceとVirtual Key Lightを特徴としています。
新しいエフェクトにはGeForce RTX 4080または5080以上のGPUが必要で、チャットストリームやポッドキャスト用に設計されています。
詳細は以下の記事をご覧ください。
また開発者であれば、NVIDIA Maxine Windows software development kits (SDKs) を使って、あるいはNVIDIA NIMマイクロサービスとしてアクセスすることで、これらのエフェクトをアプリケーションに直接統合することも可能です。
アップデートされたNVIDIA BroadcastアプリNVIDIAアプリからダウンロード可能です。
D5 Render、Chaos Vantage がDLSS4 をサポート
DLSS 4は現在D5 Renderで利用可能であり、2月には建築家、アニメーター、デザイナー向けの2つの人気のあるプロフェッショナルグレードの3DアプリケーションであるChaos Vantageでも利用可能になる予定です。
D5 RenderはDLSS 4の新機能であるマルチフレームジェネレーションをサポートし、AIを使用してレンダリングフレームごとに最大3つのフレームを生成することで、フレームレートを向上させます。
これにより、アニメーターは4倍のフレーム数でシーンをスムーズにナビゲートしたり、3Dコンテンツを60fps以上でレンダリングすることができます。
DLSS 4についてより詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
開発者は、SDK を介してこれらの新しいツールをアプリに統合する方法について詳しく知ることができます。
NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ Studio アプリのサポートについて
すべての新しいGPU世代と同様に、互換性の目的や新機能を利用するためには、新しいSDKやライブラリ(CUDA、TensorRT、PyTorchなど)にアップデートする必要があるアプリケーションがあります。
以下のアプリケーションは、GeForce RTX 50 Seriesで動作するためにアップデートが必要になります:
アプリケーション | リリース予定 |
---|---|
Adobe Substance | 未定 |
AUTOMATIC1111 | 1/30 |
Chaos V-Ray | 2月 |
ComfyUI | 1/30 |
DaVinci Resolve | 1/30 |
Daz 3D | 未定 |
Maxon Redshift | 2月 |
NVIDIA Broadcast | 1/30 |
RTX Remix Texture Tools | 未定 |
OTOY OctaneRender | 2月 |
Topaz Video AI | 2月 |
また以下のアプリケーションは、一部の機能を使用するためにアップデートが必要になります:
アプリケーション | 機能 | リリース予定 |
---|---|---|
Adobe Premiere Pro | 4:2:2 | 未定 |
CapCut | 4:2:2, AV1 UHQ, Split encoding | 1/30 |
Chaos Vantage | DLSS 4 | 2月 |
Corsair iCUE | Maxine Audio Effects | 1/30 |
Cyberlink PowerDVD | Maxine Audio and Video Effects | 未定 |
DaVinci Resolve | 4:2:2, AV1 UHQ, Split encoding | 1/30 |
DouYu | Maxine Video Effects | 未定 |
D5 Render | DLSS 4 | 2月 |
Elgato WaveLink and FaceCam | Maxine Audio and Video Effects | 1/30 |
HP Omen Gaming Hub | Maxine Audio and Video Effects | 2月 |
Notch | Maxine AR and Video Effects | 未定 |
OBS Studio | Maxine Audio and Video Effects | 1/30 |
Reallusion iClone | Maxine AR SDK | 未定 |
StreamFX | Maxine Audio, Video and AR Effects | 2月 |
Streamlabs | Maxine Audio and Video Effects | 1/30 |
VTube Studio | Maxine AR Effects | 1/30 |
Wondershare Filmora | HEVC+AV1 UHQSplit encoding | 1/30 |
XSplit Broadcaster | Maxine Audio Effects | 1/30 |
修正リスト
■修正されたアプリケーションバグ
- Blender Cycles でモーションブラーが正しくレンダリングされない場合がある。
- [KeyShot2024] シーン読み込み時のTDR カメラキーフレームアニメーション。
- [Evernote/QQ/Asus Armoury Crate]が通常より高いCPU使用率を表示する。
■修正された一般的なバグ
- 特定のG-SYNC互換モニターで、ゲームのFPSが60FPS未満に低下したときにちらつきが表示されることがある。
- [G-SYNC] Vertical Syncが無効な場合、Indiana Jones and the Great Circleにマイクロスタッタが表示されることがある。
- Snowdropエンジンを使用するUbisoftゲームの安定性を改善。
ダウンロード
以上の最新アップデートなどをサポートする新しい1月のNVIDIA Studioドライバ(572.16)が利用可能です。
2025年1月のNvidia StudioドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
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