2024年9月10日(現地時間)- Maxon は、Maxon Oneサブスクリプションに含まれる製品の2025年秋のアップデートを発表しました。
ここでは、Cinema 4D のバージョン2025 の新機能を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
このリリースでは、パーティクルやシミュレーションの強化が行われました。また、このアップデート後、Cinema 4Dサブスクリプションには、すべてにRedshift GPUへのアクセスが含まれるようになっています。
パーティクルの強化
パーティクルモディファイアには多くの改善が加えられました。
新しい Follow spline (スプラインに追従)モディファイアによりスプラインに沿って流れるパーティクルによるモーショングラフィックスエフェクトを簡単に作成できるようになりました。また、ベクター形状に沿って簡単にパーティクルを動かすことができます。
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他にも、Spinモディファイアの再設計、サーフェスへの位置合わせ機能の追加、Mathモディファイアにはvarianceが含まれるようになり、Look, Spin,Turnには、よりアーティストフレンドリーなコントロールが追加されています。
シミュレーションの強化
リジッドボディシミュレーションでオブジェクトに対してウェイトとフォースを簡単に設定できるようになり、すばやく調整できるようになりました。
また、NanoVDB技術に基づく新しいスパースボリュームとスパースサーフェスエミッションタイプにより、より高速で大規模なパイロシミュレーションが可能になりました。Pyroのパラメーターオプションも改善されています。さらに、アセットブラウザには多数の新しいPyroプリセットが追加されました。
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新しいフィールドドライバータグ
新しいフィールドドライバータグにより、オブジェクトにプロシージャルアニメーションを簡単に追加できるようになりました。フィールドを使用してオブジェクトのパラメーターを制御することができます。
オブジェクトプロファイリングマネージャー
ビューポートのパフォーマンスを最適化するための新しいオブジェクトプロファイリングマネージャーが追加されました。
オブジェクトプロファイリングマネージャーを使用することで、シーンのパフォーマンスを最適化し、プロジェクトがスムーズかつ効率的に実行されるようにできます。
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更新されたカラーマネジメントOCIO&レンダースペース設定
Cinema 4D 2025では、引き続きカラーマネジメントとレンダースペース設定の改善が行われています。
- カラーチューザー(color chooser):カラーチューザーは、適切なカラースペースで適切な色を選択するための簡素化されたワークフローを提供します。
- 自動カラー変換(Auto Color Conversion):プリセットをインポートしたり、複数のプロジェクト間でコピー&ペーストしたりするときに、色が自動的に適切なスペースに変換されます。
- 新しいインポートとエクスポート設定:新しいインポートおよびエクスポート設定により、すべての形式とアセットで一貫した色精度が保証されます。
- ファイルネームトークン:新しいファイルネームトークンを使用すると、ディスプレイおよびレンダーカラースペースでレンダリングを簡単にタグ付けできるため、コンポジットに移行するときに適切な設定が適用されることが保証されます。
- OCIOワークフローの強化:強化されたOCIOワークフローで、卓越した色精度と一貫性を実現します。
![](https://cginterest.com/wp-content/uploads/2024/09/20240911_cinema4D2025-color-1024x559.jpg)
シーンノードの強化
プロシージャルジオメトリを作成するためのオプションを提供するシーンノードの強化が行われました。例えば以下のような強化が行われています。。
- ポイントモディファイア(Points Modifier)ノードは、カスタムデフォーマーを作成し、ポイントに添付されたデータをリマップするプロセスを大幅に簡素化します。
- セットポイントバリュー(Set Point Value)ノードとノイズモディファイアは、簡単に既存のジオメトリを変形することができます。
- アウトラインスプライン(Outline Spline )ノードは、プロシージャルスプラインアウトラインを可能にし、単一の入力から積み重ねられたネストされた形状を作成できます。
スプリングコネクションとモーターのサポート
リジッドボディシミュレーションにスプリング接続とモーターのサポートが追加され、オブジェクト間のコネクタを作成するための簡単なオプションが提供されました。
![](https://cginterest.com/wp-content/uploads/2024/09/20240911_cinema4D2025-motorjpg-1024x575.jpg)
強化されたインポート&エクスポート
スムーズで統合されたワークフローを確保するために、広範なインポートおよびエクスポート機能の強化が行われました。
- インスタンスはUSDインポートおよびエクスポートでサポートされるようになり、完全なスケルトンアニメーションもUSDでエクスポートできるようになりました。
- FBXインポートおよびエクスポートには、単位とスケーリングのサポートが改善されました。
![](https://cginterest.com/wp-content/uploads/2024/09/20240911_cinema4D2025-usd-1024x546.jpg)
Cinewareの改善
Cinewareは、Cinema 4DをAdobe After EffectsやUnrealなどの他のホストアプリケーションにシームレスに統合するためのブリッジです。 Cineware 2025は、統合がさらに広がり、複数のパフォーマンスが改善されました。また、Adobe After EffectsやUnrealのような他のホストアプリケーションとの統合もよりシームレスになりました。
価格とシステム要件
Cinema 4D は以下のシステムで利用できます。
- Windows 10 バージョン 20H2 以上、Windows 11、
- macOS 13.6+ (Ventura)、14.5+ (Sonoma)、または 15.0 (Sequoia) 、
- glibc 2.28 以降を搭載した 64 ビット Linux ディストリビューション
価格は、サブスクリプションで134,640円/年または19,140円/月です。
また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できるサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
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