2024年5月23日(現地時間)- Adobe は、撮影した写真やスキャンした画像を3Dテクスチャやマテリアルのアセットに変換することができるフォトグラメトリソフトウェアの最新アップデート Substance 3D Sampler 4.4 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリース(コードネーム: FONDUE)では、、3月にベータ版で利用可能になった生成AI機能を含む、3つの新しい生成ワークフロー「テキストからテクスチャ」、「テキストからパターン」、「イメージからテクスチャ」がベータ版として導入されました。
テキストからテクスチャ
テキストからテクスチャ(Text-to-texture)機能では、テキストプロンプトを使ってマテリアルを作成する新しい方法が利用できます。詳細なテキスト説明からタイル状のテクスチャを生成し、Image-to-MaterialやSamplerフィルタを使用して、その結果を基に独自のテクスチャを作成することが可能です。
Generate photorealistic textures from text prompts with the new Text to Texture feature, now available in #Substance3DSampler (beta). Improve your workflow by spending less time hunting for reference imagery, and more time bringing your creative vision to life. pic.twitter.com/QOb4humVOF
— Adobe Substance 3D (@Substance3D) March 18, 2024
画像からテクスチャ
画像からテクスチャ(Image-to-texture)を使用すると、正方形やタイル状でなくても自分の参照画像からタイル状の正方形テクスチャを作成できます。これにより、完璧なプロンプトを書かなくても、希望するものに近い結果を得ることができます。この機能は、すでに作成したコンテンツからバリエーションを作成することで、時間を節約するのにも役立ちます。
テキストからパターン
テキストからパターン(Text-to-Pattern)を使用すると、テキストプロンプトを使って正方形のタイリングパターンを生成することができます。これを Cloth Weave フィルタのベースカラーにしてオリジナルのファブリックマテリアルを作ったり、パターンフィルタの入力に使ったりと、さまざまな使い方が可能です。
※以上の生成AI機能は、Adobeアカウントが必要なため、Adobeバージョンでのみ利用可能です。つまり、Steamでは利用できません。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Substance 3D Sampler は、Windows 10 (64bit)以降、macOS 11 Big Sur以降、Linuxで利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから
Substance 3D Sampler は、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。
- Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、毎月30点の3Dアセット、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。
- Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。
- グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、毎月ユーザー1人あたり100点の3Dアセット(グループ内プール可能)、1TBのストレージ、とライセンス管理や高度なサポートが含まれています。
価格は次のようになっています。
Adobe Substance 3D テクスチャリング | 月々プラン月々払い | 2,680円 |
年間プラン月々払い | 29,980円 | |
Adobe Substance 3D Collection | 月々プラン月々払い | 6,680円 |
年間プラン月々払い | 6,480円 | |
年間プラン一括払い | 74,380円 | |
グループ版 Adobe Substance 3D Collection | 年間プラン月々払い | 13,380円 |
年間プラン一括払い | 160,564円 |
※2024年3月5日から価格が変更されました。Adobeアプリの変更の詳細はこちらから価格ページへ■学生・教員向けライセンス
Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。
また、Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)
■Steam版ライセンス
Substance 3D Sampler は、2024年からSteamでの販売が終了しました。2023年に購入していた方は2024年中無料アップデートを受けられるはずです(生成AI機能の利用は不可)。また、Steamから新しいアップデートがリリースされなくても2024年末以降もライセンスは有効となります。その他Steam版の変更は以下の記事をご覧ください。
コメント