2024年4月10日(現地時間)-Trimble SketchUpチームは、iPad 用 SketchUp v6.5 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、3Dスキャンを使用して既存のスペースの 3D モデルを生成し、すぐにデザインを開始するための Scan-to-Design という新機能が追加されました。他にもアンビエントオクルージョンやリアルタイム表示用のリンク共有の追加、SketchUp Diffusion の改善などが行われています。
Scan-to-Design
SketchUp で LiDAR スキャンを使用して、既存のスペースの 3D モデルを迅速に生成できるようになり、デザインや共同作業を素早く開始することができるようになりました。
■柔軟な出力オプション
すべてのプロジェクトはそれぞれ異なるため、適切な3Dモデルをスキャンして作成するための複数のオプションが提供されています。Canvasのスキャニングテクノロジーを活用して作成されるテクスチャ付き3Dメッシュ、またはAppleのRoomPlanテクノロジーを使用した簡略化されたテクスチャなしの平面のいずれか、または両方を選択することで、出力に合わせてScan-to-Designをカスタマイズできます。
- Canvasのスキャン出力は、「部屋の表面 ( 壁、天井、床 )」が平面や三角メッシュとして描画され、SketchUpのモデリングツールで簡単に編集できるテクスチャ付き3Dモデルを生成します。空間の残りの部分(家具など)は、テクスチャ付きの三角メッシュとして描かれます。
- AppleのRoomPlanテクノロジーは、窓やドアのカットアウトを含む、直交するSketchUpの辺と面で構成された空間の簡略化されたモデルを作成します。モデルはインテリジェントに整理されているため、タグパネルまたはアウトライナーのいずれかを使用して、異なる出力の可視性を切り替えることができます。
■使用の手順
※この機能を使用するには、LiDAR対応のiPadとiOS17以上が必要です。
Omnibar
ツールや 機能を業界標準の用語を使用して検索すると、OmnibarがSketchUp内のツールの中からマッチするものをお勧め してくれます。Omnibarでは、SketchUpのツールやコマンドのカスタム・キーボード・ショートカットを設定できるため、生産性を高めることができます。
アンビエントオクルージョン
アンビエントオクルージョンは、SketchUpモデルに奥行き感を加える美しい陰影のエフェクトです。スタイルパネルの面設定の下にあります。
アンビエントオクルージョンは、iPhoneとiPadの幅広いモデルでサポートされているMetal 3に依存しています。対応機種についてはAppleのサポートサイトをご覧ください
リンク共有 = ライブビューイング
共有リンクの受信者は、リアルタイムビューイングセッションに参加し、モデルに加えた変更をリアルタイムで確認できるようになりました。ビューアーはSketchUpモデルをナビゲートするオプションがありますが、シーンをアクティブにすると、送信者が見ているのと同じものを見るために引き戻されます。
SketchUp Diffusion の改善
2023年12月に発表された生成AIツール SketchUp Diffusionが改善されました。
このリリースでは、シードの維持とネガティブプロンプトが追加されています。
- Maintain Seed(シードの維持): Diffusionで生成されたイメージを選択した後、Maintain Seed(シードの維持)を有効にすると、全く新しいイメージを作成するのではなく、選択したイメージを繰り返し使用することができるようになりました。
- Negative Prompt(ネガティブプロンプト): ネガティブプロンプトフィールドを使って、Diffusionで生成された画像に表示したくないものを指定できるようになりました。
その他の改善点
- 複数のソリッドオブジェクトが選択されている場合、エンティティ情報が累積体積を表示するようになりました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
iPad 用 SketchUp の価格は、14,400円($119)/年または 2,200円($14.99)/月(SketchUp Goプラン)です。
また、SketchUp Pro の一部としても使用できます。
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