2024年3月18日(現地時間)- アドビは、Game Developers Conference(GDC)2024において、Adobe Substance 3D アプリで直接 Firefly 生成AI機能を利用できるようになる新機能を発表しました。
Substance 3Dの最新リリースに生成AIが追加
アドビが生成AIモデルを Substance 3D のエコシステムに直接統合するのは初めてのこととなります。これにより、3Dテクスチャリングや背景画像生成を含むさまざまな分野で反復的かつ創造的なプロセスを加速させることができるようになります。
Substance 3D Sampler と Stager の最新リリースには Firefly を利用した次の生成AI機能が導入されています。
- Substance 3D Sampler には、テキストからテクスチャを生成(Text to Texture)する機能が搭載され、クリエイターはシンプルなテキストプロンプトから3Dオブジェクトのサーフェスにフォトリアリスティックなテクスチャやスタイル化されたテクスチャを生成することができます。この機能により、物理的なプロトタイプやストックイメージ、マニュアル撮影を必要とせず、アーティストやデザイナーの創造的で反復的なプロセスが大幅に向上します。
- Substance 3D Stager には背景生成機能が搭載され、テキストプロンプトから詳細な背景イメージを作成し、インテリジェントなパースとライティングのマッチングにより、オブジェクトをシーンにシームレスに合成することができるようになりました。
これらの新機能を組み合わせることで、クリエイティブなレビュープロセスを大幅に加速し、プロフェッショナルなデザインワークフローをより生産的でシームレスにして、時間を大幅に節約できるようになるとされています。
より詳しいアップデート情報の確認は以下の記事をご覧ください。
■安全性について
Adobe Fireflyはデフォルトで、クリエイティブプロセスで生成AIが使用されたことを示す Content Credentials を、Fireflyを使用して作成または編集されたアセットに添付します。Content Credentialsは、デジタルの「栄養ラベル(nutrition label)」として機能する検証可能な詳細情報です。アセット名、作成日、使用されたデジタルツール、編集などのコンテキスト情報を表示することができ、デジタルコンテンツの透明性を高めるのに役立ちます。Coalition for Content Provenance and Authenticity (C2PA)が提供する無料のオープンソース技術により、このデータは、コンテンツが使用、公開、保存される場所を問わず、コンテンツに関連付けられます。
利用可能時期
Substance 3D Sampler 4.4とStager 3.0のベータ版は、新しいText to Texture機能と生成背景機能を搭載し、GDC 2024のSubstanceDaysの期間中にAdobeのSubstance 3Dブースでデモ展示され、3月18日からSubstance 3Dのすべてのユーザーが利用できるようになります。
現時点ではまだ利用できないようですが、リリースされたら個々のアプリのアップデート記事で紹介したいと思います。
Adobe Brings Firefly Generative AI Into Substance 3D Workflows
コメント