2023年12月11日(現地時間) – Maxonは、Maxon Oneサブスクリプションに含まれる製品のアップデートを発表しました。今回のアップデートには、Cinema 4D、Redshift、Cineware、そしてMaxonのアセットコレクションCapsulesが含まれています。
ここでは、Cinema 4Dのアップデートについて紹介したいと思います。
新機能ハイライト
このアップデートでは、アーティストがプロジェクトやアセットを管理し、シミュレーションをより正確にアートディレクションできるようになり、Maxon OneサブスクリプションとAdobe Substance 3Dを最大限に活用するためのワークフローと機能の改善が行われています。
インポートの改善
■Adobe Substance 3Dのマテリアルの改善
最新のRedshift と合わせて使用すると、Adobe Substance 3DのマテリアルをCinema 4Dに直接ドラッグ&ドロップして、新しいRedshiftマテリアルを作成できるようになりました。
https://t.co/60afAgVeUu pic.twitter.com/HlK7G3iaBH
— MaxonJapan (@maxonjapan) December 12, 2023
■glTFインポートの改善
glTF形式のインポートは、TRS(PRS) 属性のサポートが追加され、一般的なフォーマットでアニメーションオブジェクトを組み込むことができるようになりました。
リジッドボディの改善
■非アクティブ化パラメータオプション
リジッドボディシミュレーションは衝突検出が強化され、多くの新しい設定が提供されました。新しい非アクティブ化オプションであるスリープ強度とタイマーにより、静止したオブジェクトがダイナミクスで動きにくくなるスリープ状態の度合を調整することができます。
■新しいダンピング動作
リジッドボディ、クロス、ソフトボディ、バルーン、ロープタグの新しいダンピング動作により、アーティストはグローバルダンピング設定を上書きし、シミュレートされたオブジェクトの制御を向上させることができます。
■リジッドボディのスケーリング
リジッドボディは、エフェクターによってアニメーションされる際にスケールされるようになり、シーン内でのよりリアルなシミュレーションが可能になりました。
パイロの改良
パイロが多数改良され、動的ジオメトリ(Dynamic Surface)上で直接Pyroを放出し、炎の挙動をアートディレクションし、制御することができるようになりました。ジオメトリが変形するケースや高速に動くオブジェクトでも、パイロのシミュレーションが自然になります。さらに、密度・温度・燃料に時間スケールのパラメータが追加され、パイロの時間の流れを途中で変えることができるようになりました。
新しいキー削減
新しいキー削減を使用すると、アニメーションF-カーブの形状を保ちながら、膨大なキーフレームのタイムラインを整理できます。
— MaxonJapan (@maxonjapan) December 12, 2023
ノードの改善
・アセットバージョンピンニング
アセットバージョンピンニングにより、ノードベースのワークフローがより快適になりました。この機能により、新しいバージョンが存在していても、パイプライン全体で同じアセットのバージョンを使用していることを確信できます。
・新しいノードの追加
シーンノードには、対称化と厚み付け(Thicken and Symmetry)ノード、スプライン解像度の調整を可能にするスプラインを再サンプル(Resample Spline)ノードが追加されました。
プロジェクトアセットマネージャの改善
プロジェクトアセットマネージャが改善され、プロジェクトを開く際にフォントが不足している場合に警告が表示され、影響を受けたテキストオブジェクトはプロジェクトアセットマネージャを通じて簡単に見つけることができるようになりました。
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価格とシステム要件
動作環境の確認はこちらから
Cinema 4D 2023 の価格は、13,750円/月 または 94,600円/年 です。
また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant Complete はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
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