2023年9月13日(現地時間) – Maxonは、2023年9月のMaxon製品のアップデートを発表しました。
今回は、Cinema 4D 2024、Red Giant 2024、RedshiftとMaxon カプセルのアップデートが行われています。ここでは、Cinema 4D 2024の新機能を紹介したいと思います。
新機能ハイライト
このリリースでは、インタラクティブ再生における大幅なパフォーマンスの向上、リジッドボディシミュレーションの強化、よりアートディレクションしやすくなったパイロのワークフローの改善などが行われています。
■新しいコア
Cinema 4D 2024には、スピードとパフォーマンスを最適化するMaxonの新しいコアが搭載されています。これにより、以前のバージョンよりも2倍以上速くなっています。
■リジッドボディシミュレーションの強化
Cinema 4Dの統合シミュレーションシステムにリジッドボディシミュレーションが追加されたことにより、ソリッドオブジェクトは、ソフトボディ、布、ロープ、パイロなど、シーン内のすべてのシミュレーションタイプと相互作用できるようになりました。
■パイロの強化
パイロの改善により、アーティストがシミュレーションをアートディレクションし、ビジョンを実現するためのより精密なコントロールが可能となりました。
標準パーティクルエミッタ、Thinking Particleジオメトリ、マトリクスクローナにパイロタグを追加することで、パイロを放射できるようになったので、アーティストは、映画のような火、煙の軌跡、爆発シーンを作成したり、夜空に打ち上がる美しい花火を作成できます。
新しい高解像度化機能を使用するとクリエイターは、プロジェクトのアートディレクションやコンセプトの段階では、低解像度のシミュレーションを使用して短時間で仕上げ、最終的な出力ではシミュレーションをフル画質でレンダリングすることができます。
■頂点法線編集
新しい頂点法線編集マネージャーが追加されました。シェーディングアーティファクトを除去するために頂点とポリゴンの法線を調整するための新しい頂点法線コントロールが可能となっています。
■新しいモデリングツール
新しいモデリングツールを使えば、複雑なモデリング作業も簡単になります。
パターン選択により、アーティストはワンクリックでメッシュのサーフェイス上で選択を繰り返すことができます。
投影デフォーマは、1 つのオブジェクトのすべてのポイントを別のオブジェクトに投影します。
その他のモデリングツールのアップデートは以下の通りです。
- Phong シェーディングの改善 – 重み付き
- VAMPに新しい評価方法が追加 – Closet Polygon (With Data Breaks):別のメッシュへのUVとウェイトの転送が、エッジの境界を保持したまま行えます。
- パターン選択 – メッシュ上で選択を繰り返します
- 投影デフォーマ – 1 つのオブジェクトのすべてのポイントを別のオブジェクトに投影します
- Posemoprh が法線タグデータをサポート
- 切断および溶接オプションを使用する場合のスプラインによる対称オブジェクトの動作が改善
- モデリング ブラシには、ポイントを移動するときにメッシュと選択範囲の両方の境界を保持する新しいオプション「境界を保持(preserve boundary)」が追加されました。
- モデリング ブラシに表面スミア(Surface Smear)が追加されました。
■ノードUIの刷新
ノードUIが刷新されました。全体的な外観の改善以外にも、囲いとメモが追加されノードのセットアップがより見やすくなりました。囲いへのノードの追加や削除は、ドラッグするだけで簡単に行えます。新しいメモは様々な色、サイズ、スタイルでコメントを追加できます。
■Redshiftがデフォルトのレンダラーに
Cinema 4D 2024からRedshiftは、デフォルトのレンダラーとなり、統合も改善されました。OBJ、FBX、glTF、USDのような一般的な交換フォーマットをインポートする際にRedshift マテリアルの作成を選択できるようになりました。
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価格とシステム要件
動作環境の確認はこちらから
Cinema 4D 2023 の価格は、13,750円/月 または 94,600円/年 です。
また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant Complete はMaxonの製品が全て利用できる178,200円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。
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