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Arnold 7.2.3 がリリース!GPUレンダリングの改善、距離シェーダの強化など

プラグイン

2023年8月9日(現地時間)- Autodesk は、グローバルイルミネーションレンダリングソフトウェアの最新アップデート Arnold 7.2.3 のリリースを発表しました。

新機能ハイライト

最新アップデートは、GPUレンダリングの最適化、HoudiniでのApple Siliconのネイティブサポート、USDサポートの向上、ユーザーエクスペリエンスの改善やバグ修正など、あらゆる面でレンダリングワークフローのサポートが強化されています。

GPUレンダリングの改善

ArnoldのGPUレンダリングで、ライトのより効率的な新しいサンプリング手法 Global light Sampling が利用可能になりました。有効にすると、個々のライトのライトサンプリング設定は無視され、単一の設定のみを使用してすべてのライトの全体的な影響が計算されます。

Global Light Sampling を使用すると、ライト数に応じてレンダリング時間が大幅に短縮されます。中程度から大量のライトを含む多くのシーンは、GLS を使用すると 2 ~ 6 倍高速にレンダリングされます。10,000個のライトを使用する場合、Global Light Samplingテクニックは100倍以上速くなります。このテクニックを活用すると、0以外の低照度スレッショルドのレンダリング設定を使用する必要がなくなり、より正確なレンダリングが可能になります。

GPU で使用するライト サンプルの最適な数に関する重要な情報については、GLS のドキュメントを参照してください。

HoudiniのApple Siliconネイティブサポート

Arnoldは、M1やM2 CPUなどのApple MシリーズCPUでの実行をネイティブに サポートするようになりました。Arnold for Houdiniプラグインは、ユニバーサルバイナリとして利用可能になりました。ユニバーサルバイナリを使用すると、RosettaエミュレーションモードでArnoldを実行した場合と比較して、特定のベンチマークでレンダリング速度が20%向上します。

距離シェーダとステートシェーダの強化

すべてのプラグインのシェーダのマルチ出力サポートが強化され、距離(Distance)および ステート(State)シェーダノードの出力パラメータがより多く公開されるようになりました。これにより、距離シェーダとステートシェーダを使用する際、よりクリエイティブなエフェクトと、より優れたユーザーエクスペリエンスが実現します。

距離シェーダには、 out_distance と out_direction 出力パラメータが追加され、それぞれ最も近いサーフェスまでの方向と距離を返すようになりました。このシェーダはデフォルトでカラーマップされた結果を返しますが、これが out_rgb パラメータとして利用できるようになりました。

USDの改善

USD for 3ds Max で USD ファイルをエクスポートする際に、Arnold シェーダ、マテリアル バインディング、Arnold アトリビュートのエクスポートがサポートされるようになりました。

Arnold 7.2.3 では、USD のカーブ サポートが改善されたほか、USD プロシージャルや Hydra Render Delegate の多くの改善とバグ修正が行われています。

その他

さらにArnold 7.2.3では、3ds MaxおよびKatanaのArnoldシェーダのマルチ出力サポート、Cinema 4DのIPRウィンドウの使い勝手の向上、KatanaのマルチチャンネルEXRイメージのサポート、MayaのArnoldレンダービューの使い勝手が向上しました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Arnold は、Windows 10以降、macOS 10.13 以降、glibc2.17およびlibstdc ++ 4.8.5(gcc 4.8.5)を搭載したLinux(RHEL / CentOS7と同等)で利用できます。一般に、Arnold は、Houdini、Maya、Cinema 4D、3ds Max、または Katana が動作するほぼすべての64 ビットシステムで動作します。

より詳しいシステム要件の確認はこちらから

価格は、Arnold の購入価格は、1 ヵ月サブスクリプションが 7,700円、1 年サブスクリプションが 60,500円、3 年サブスクリプションが 181,500円です。


Arnold ウェブサイトへ

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