2023年3月4日(現地時間) – Andrew Peel氏は、インテリア空間のデザインを効率化する無料Blenderアドオン Home Builder 3 ベータ版をリリースしました。
Home Builderについて
Home Builderは、インテリア建築空間の設計プロセスを効率化するBlenderのアドオンです。以前は、PyCloneというBlenderのカスタムビルドでのみ利用できましたが、この度リリースされたHome Builder 3では、Blenderの標準アドオンとして動作するようになりました。2.93以前を使用している場合は引き続きカスタムビルドを使用する必要があります。
新機能ハイライト
■アドオン全体の完全な書き換え
アドオン全体がBlender 3用に書き直されました。多くのバグフィックス、UIのレイアウト改善、ユーザーエクスペリエンスの向上があります。
■ライブラリのより良い構成
Blenderにアセットブラウザが内蔵されたことで、すべてのアセットが3Dビューポートサイドバーに表示されるようになりました。ライブラリのカテゴリが簡素化され、アセットを見つけやすくなりました。
■Buildライブラリ
Buildライブラリでは、コンポーネントをスナップして組み合わせることができます。パーツやインサートは自動的に開口部にスナップされ、棚、ドア、引き出し、その他のパーツを追加して製品を作成することが可能です。追加されたすべてのコンポーネントには独自のプロパティがあり、それを調整することでさまざまな異なる結果を得ることができます。デザインした製品は、ライブラリに保存して次回以降に利用することができます。
■Current Roomインターフェイス
Current Room インターフェイスでは、デザイン内のすべての壁のリストを見ることができます。壁を隠すことができるので、小さなスペースでも簡単にデザインすることができます。また、[View]ボタンをクリックすると、選択した壁の立面図を素早く表示することができます。
■外部ライブラリのインストール機能
独自の外部ライブラリを作成、管理できるようになりました。これにより、他のユーザーと共有したり、販売したり、購入したりすることができる独自のライブラリを作成することができます。
次の動画でHome Builder 3のデモを確認できます。
今後の予定
正式リリースまでにはいくつかのタスクが残っているとされており、次のようなことが挙げられています。
- チュートリアルとドキュメント:ドキュメントの完全なセットとチュートリアルのリストは、公式リリースに不可欠とされています。。これには、ホームビルダーで設計する方法だけでなく、ライブラリの拡張やカスタマイズ方法に関するドキュメントも含まれます。
- 2Dレイアウトビュー:設計のための2D平面図と立面図を作成することができます。これについては、ある程度進んでいますが、これをシンプルな1クリックのソリューションにするためには、まだ開発中でとのことです。
- 拡張アセットライブラリの移行:ライブラリ構造が更新されたため、有料のアセットコレクション拡張アセットライブラリが新しいバージョンで動作するように移行中です。これは、Blender Marketでライブラリの新バージョンとしてリリースされる予定のようです。 Andrew Peel氏のサイトで拡張アセットライブラリを購入した人は全員、自動的にアクセスできるようになります。
- ジオメトリノードの実装:ジオメトリノードは Blender 3 に追加された新機能で、Home Builder に非常に役立つとされています。Home Builderを改善する主な方法は、アセットの描画時間を最適化することです。
- 製造バックエンド:Blenderユーザーの多くはこの機能にあまり魅力を感じないと思いますが、ホームビルダーで作成したデザインが現実の世界で製造できることを知れば、作成したデザインの価値はより高まります。現在、ある企業でこの機能をテストしていますが、素晴らしい結果が得られているとのことです。
移行作業をしていたため、あまり情報を公開していませんでしたが、作業がほぼ終わったので、今後はビデオやソフトウェアのアップデートを定期的に公開する予定とのことです。
ダウンロード
まだベータ版ということでいくつかバグが報告されているようですのでご留意ください。
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