2022年12月1日(現地時間)- Topaz Labs は、画像品質を向上するためのAIを活用したツールの最新アップデート Topaz Photo AI v1.1をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、ユーザーエクスペリエンスの向上、より信頼性の高いAutopilot精度の追加、そして重要な点として画質が大幅に改善されました。また、最適化により、バッチ処理がさらに高速化され、システムリソースをより少なくすることができます。さらにAIブラシの改善により、マスキングのコントロールが向上し、ストロークがより滑らかになりました。
改良されたRAWノイズリダクション
新しい「Strong」RAWノイズリダクションモデルは、特にノイズの多いRAW画像で、より自然できれいな結果を得ることができます。
この新しいモデルは、従来のモデルの1500万パラメータに対して5400万パラメータと、より大規模なものであるため、より広い範囲の画像ノイズに対して、より良い結果を得られます。また、Strong RAWモデルは、自然な色の復元やシャドウ部のディテールの保持にも優れています。
より正確なAutopilotのノイズ検出
Autopilotは、従来のモデルに比べ、より幅広いシーンや構成でノイズの強さを認識するための専用モデルを新たに学習させたことにより、写真に影響を与えるノイズの量を検出する能力がさらに正確になりました。
この精度の向上により、Autopilotは、写真の品質を最大限に高めるための調整について、より適切な判断を下せるようになりました。
マスキングとAIブラシの機能強化
被写体マスクの精度が向上し、シャープネス処理が適用される場所を正確に微調整できるようになりました。AIブラシを使う時、4つのオプション:Tiny、Small、Medium、Large から一つを選んで、ブラシのサイズをコントロールできます。キーボードショートカットの [ and ] で、ブラシサイズを切り替えることも可能です。
また、AI Brushは、特に大きな画像をマスクするときやズームアウトしているときに、より速く動作するようになっています。
ユーザーエクスペリエンスの向上
Topaz Photo AI v1.1では、画質の向上だけでなく、使い勝手も大幅に改善されました。画像プレビューのレンダリング方法を更新し、ズームやパンの際のインタラクションが非常に滑らかになっています。
画像を移動させる際、従来のように位置が固定されるのではなく、スムーズにパンできるようになったので、より洗練された体験が得られます。ズームも同様にスムーズで、Topaz Photo AIの使用感がさらに向上しました。
多くのパフォーマンス最適化
- 特にバッチ処理などのリソースを多く消費する作業において、以前のバージョンと比較して、より軽快に動作するようになりました。メモリ使用量は、Topaz Photo AIが画像をより効率的に表示するようになったため、(品質やディテールに影響を与えることなく)改善されました。
- 画像をキャッシュする方法が改善されました。以前のバージョンでは、キャッシュされた画像は200MB以上のストレージが必要でしたが、現在は10~20MBで済むようになりました。また、エクスポートされた画像はキャッシュされなくなり、圧縮に必要なCPU処理時間と、保存に必要なシステムメモリが節約されました。
- 処理中にアプリが作成する画像のコピー数を減らすことで、ピーク時のシステムメモリ使用量が最大で半分に減少しました。
- サイドバイサイド表示の際に2つのコピーを作成したり、プレビューをパンした際に表示されている領域のコピーを作成したりしなくなったため、画像のプレビューもより効率的になり、メモリを節約できるようになりました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Topaz Photo AI は、Windows10,11、macOS10.15 Catalina以降で利用できます。詳しいシステム要件はこちらから
価格は、199ドルです。1年間の無償アップデート、2台のコンピュータで同時に使用できる2ライセンスシートが含まれています。
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