Arnold 7.0 がリリース、Intel Open Image Denoiseの追加、GPU機能の強化など

プラグイン

2021年10月18日(現地時間)Autodeskは、グローバル イルミネーション レンダリング ソフトウェアの最新アップデート Arnold 7.0 をリリースしました。

Arnold 7.0 新機能

最新アップデートのArnold 7.0.0.0はメジャーリリースとなり、IntelのOpen Image Denoiseの追加、全体的なノイズ除去品質の向上、GPUでの重要なスケーラビリティの改善、パフォーマンスとインタラクティブ性の向上が図られています。

また、同一プロセス内で複数のシーンをレンダリングする機能や、シェーダーが複数の出力をサポートするようになるなど、重要なAPIの変更も導入されています。

さらに、Hydraの特定のプロシージャルやシェイプ、ディープAOV、ライトリンキングなど、プロダクションに対応したUSDの機能強化も追加されています。

ポストプロセッシングノードの強化

今回のリリースでは、Arnoldのポストプロセスノード(またはイメージャー)ツールセットが引き続き強化されており、ポストプロセス効果を微調整して、レンダリングビューの中でアップデートを確認することができます。また、ノイズ除去やLUTベースのトーンマッピングのための新しいイメージャーも導入されました。

■高速かつ高品質なIntelデノイザー

Intel®の Open Image Denoise (OIDN)は、CPU上で動作するAIで高速化されたデノイザーで、Arnoldには追加のデノイジングオプション imager_denoiser_oidn イメージャーとして統合されました。

■AIノイズ除去機能の向上

OptiX および OIDN デノイザーは、新しく導入された denoise_albedo_noisy AOV を使用するようになりました。

これにより、アルベドに鏡面反射や屈折が追加され、デノイザーの品質を向上させることができます。以下は、古いアルベド AOV と新しいアルベド AOVを使用して、未処理と Optix でのノイズ除去を比較したものです。

■brightness(ブライトネス)とカラーカーブのコントロールを強化

輝度とカラーカーブを制御する新しいイメージャー Imager_color_curves が追加されました。全体の輝度応答を制御するメインカーブに加えて、R、G、B の各コンポーネントに個別のカーブをオーサリングできます。カーブの補間や作業用カラースペースも必要に応じて設定できます。

■LUTベースのトーンマッピングによるシャドウとカーブの調整

imager_tonemapは、OCIOv2でサポートされている全てのフォーマット(cube, look, 3dl, clfなど)のLUTファイルを適用するためのLUTモードをサポートしています。 imager_tonemap.lut_filenameは、ロードするファイルを指定します。

LUTの中には、非線形色空間を想定しているものがあることに注意してください。このため、imager_tonemap.lut_working_color_spaceで作業用の色空間を指定して、指定した空間に変換してからLUTを適用し、再び線形色空間またはレンダリング色空間に変換することができます。

■その他の強化

  • エクスポーターに geomSideness flagが追加されました。
  • primsをグループ化する際の制限が追加されました。
  • Proxyshapeノードがシェア可能なstageに対応

GPU の強化

ポリメッシュとボリュームのVRAM使用量を削減し、Matteのサポートを追加するなど、GPUツールセットの改善が行われています。

■ポリメッシュのVRAM使用量削減

ポリメッシュが使用するVRAMの量が大幅に減少しました。細分化が激しいシーンでは、ジオメトリのために使用する GPU メモリが約 33% 削減されます。

■ボリュームのVRAM使用量削減

6.2.1 では、NVIDIA の NanoVDB システムを使用して OpenVDB ボリュームを GPU でレンダリングすることができるようになり、OpenVDB ボリュームに必要な GPU メモリを大幅に削減されました。

7.0では、NanoVDBボリュームの圧縮がさらに改善され、典型的なボリュームシーンでは、GPUメモリが約50~60%削減されました。GPUボリュームが消費するVRAMの量は、同等のCPUボリュームが消費するRAMの量よりも少なくなっています。

■Matteのサポート

GPU インテグレータにmatteのサポートが追加されました。これにより、matte closure、matte shader、 matte shape flagがすべてサポートされました。

パフォーマンスの向上

■IPRでのイメージャーのリフレッシュレートが向上

IPRにおけるイメージャーのリフレッシュレートが改善しました。フルフレームイメージャーがレンダリング中に更新されるようになり、イメージ全体がレンダリングされる前にイメージャーチェーンの結果をプレビューできます。これは、場合によってはフルフレームが終了するまで結果を遅らせる必要があった以前の動作を置き換えるものとなります。

■プログレッシブレンダリングでのフィルタのパフォーマンスが向上

プログレッシブレンダリングにおけるフィルタのパフォーマンスが向上しました。プログレッシブモードでのレンダリングにおいて、Triangle、Sinc、Blackman-Harris、Catmull-Rom、Mitnet などのフィルタのパフォーマンスが改善されました。いくつかのケースでは、パフォーマンスが 48% 改善され、メモリ使用量が 20 倍改善されました 。

■複数のレンダリングセッション

CPU での複数のパラレルレンダリングセッションのサポートが追加されました。どのArnold universeでも独自のレンダリングセッションを使用してレンダリングできるようになりました(ユニバースごとに1つのレンダリングセッションのみ)。それらのレンダリングセッションは、どのような順序でも、並行してでも実行できます。

■その他の強化

  • OSLテクスチャの高速化
  • カラーマネジメントの改善

技術的な改善

■ランダムウォークを使用したSSセットでのサブサーフェスの広がりを改善

異なるオブジェクト間でサブサーフェス効果を拡散させる sss_setname 機能が、CPU の randomwalk モードでサポートされました。

■MaterialX v1.38のサポートを追加

ArnoldはMaterialXのサポートがv1.38まで拡張しました。。このアップグレードの一環として、Arnoldからエクスポートされたルックとマテリアルは、従来のShaderRefsとParamsの標準から、NodesとInputsの組み合わせで表現されるようになりました。Arnoldは以前のバージョンのArnoldでエクスポートされたMaterialXドキュメントをレンダリングすることはできますが、これによりルックが壊れる可能性があります。

■シェーダーの複数の出力

Arnoldはシェーダーノードに複数の出力を持つことができるようになりました。
シェーダーの出力は、.assファイルまたはAiNodeLinkOutput()関数を介してプログラム的に他のシェーダーノードの入力にリンクすることができ、リンクする際にどの出力が必要かをオプションで指定することができます。
出力が指定されていない場合は、ノードのデフォルトの出力パラメータが選択され、Arnoldの既存の動作が維持されます。

USDの機能強化

Arnold は、トップスタジオとのコラボレーションにより、制作に適したUSDの改良を続けています。今回のリリースでは、UsdImaging アダプタ、ディープレンダリング、プロシージャルパスマッピングなどの USD サポートが追加されました。また、パフォーマンスの改善も行われています。

  • USD 21.08:コアSDKに含まれるプロシージャルは、USD 21.08を使用して構築されています。
  • UsdImaging adapter:Arnold特有のプロシージャルやシェイプをHydraで透過的に使用できるようになりました。
  • ディープレンダリング:レンダリングデリゲートがディープAOVのレンダリングをサポートするようになりました。
  • 複数のフレームを1つのファイルにまとめられるようになりました:USDライターが1つのUSDファイルに複数のフレームを追加できるようになりました。
  • Hydra シーンデリゲート:Arnold-USD に、Hydra 用の実験的なシーンデリゲートが追加されました。
  • Husk でのレンダリング時のパフォーマンスが向上しました:Houdini SolarisでHusk経由でレンダリングする際、プログレッシブレンダリングが無効になりました。
  • プロシージャルパスマッピング:プロシージャルは、USDファイルのロード時にArnold Path Mappingをサポートするようになりました。
  • ベロシティとアクセラレーションを使用したモーションブラー:レンダリングデリゲートは、速度または加速度のプリムバーが存在する場合、ポイントの位置を外挿するようになりました。
  • ライトリンキング:USDプロシージャルがライトリンクをサポートします。
  • カメラの更新が速くなりました:レンダリングデリゲートが、カメラのみの更新をより効率的に処理するようになり、インタラクティブ性が向上しました。

Arnold 7.0 すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Arnold 7.0は、Windows 10以降、macOS 10.13 以降、glibc2.17およびlibstdc ++ 4.8.5(gcc 4.8.5)を搭載したLinux(RHEL / CentOS7と同等)で利用できます。

価格は、Arnold の購入価格は、1 ヵ月サブスクリプションが ¥7,700、1 年サブスクリプションが ¥60,500、3 年サブスクリプションが ¥163,900です。

レンダー ファームで Arnold を使用していてマルチユーザー ライセンスが必要な場合は、認定販売パートナーから 1 年または 3 年のマルチユーザー サブスクリプションが購入可能です。

Arnoldはプラグインとして、Maya、3ds Max、Houdini、Cinema 4D、Katana、およびSoftimageで使用できます。Arnoldライセンスを購入すると、すべてのプラグインを無料で使用できます。最新のArnoldを使用するには、最新のプラグインが必要です。詳しい情報はこちらから


arnold 7

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