2021年9月28日(現地時間)Dimension 5 は、建築ビジュアライゼーション向けリアルタイムレンダラーの最新アップデート D5 Render 2.0 をリリースしました。
D5 Render 2.0 新機能と改善
この最新リリースでは、新しいUI、ウェザーシステム、パスツール、3Dグラスマテリアル、充実したアセットなどが含まれています。
以下のリストの新機能があります。一部ピックアップして紹介したいと思います。
【新機能】
- デザインを一新したUI。
- Path Tool(パスツール):”ベジテーション” と ”キャラクターや乗り物の移動”の追加。
- マテリアル間でのマップのコピー&ペーストが可能に。
- ビデオクリップの複製機能。
- ビデオマテリアルが最大200MBに。
- シーン数:最大1000に。
- カスタムLUT/IES/HDRをアルファベット順に表示。
- ビデオをレンダリングする際のカメラの動きを最適化し、滑らかで安定した動きを実現。
- Geo&SkyシステムのパラメータをSketchUpから直接読み込めるようになりました。
- シーンリソースとFPSを追跡する新しいツールの追加
- ウェルカムページから「D5コンバーター」をダウンロード可能に
- ウェルカムページからデモシーンをダウンロード可能に
【レンダリング】
- 3D Grass Material。
- 天候システムの新しい要素:雲と風。
- Emissiveマテリアルに温度パラメータを追加。
- 写真とパノラマの最大16Kまでの書き出しに対応。
- パノラマ用チャンネルの追加。
- 霧効果の精度の向上。
- 植生のオクルージョンを改善。
【生産性】
- FSR(FidelityFX Super Resolution)技術に対応
- 保存したファイルを開く方法を最適化。
- マテリアルマップの圧縮により、ビデオメモリの消費量を低減。
- 新しいメッシュレンダリングアルゴリズムを実装し、パフォーマンスを向上させた。
- 人工光源を最適化しました。複数のライトを使用するシーンでもラグが発生しなくなる。
- ネットワークドライブストレージ(NAS)に対応。
【アセット】
- 検索とお気に入り機能が追加。
- カテゴリー分類を最適化し、セカンダリーカテゴリーを追加。
- オンラインリソースやカスタムリソースを移行するための新しい設定環境設定を追加。
- 魚、鳥、蝶、猫、犬などの動物モデルを追加。
- インテリア家具とアクセサリーの追加。
- 噴水、滝、煙、ホタルなどのパーティクルアセットの追加。
- ローポリの木、枯れ木や切り株、岩、落ち葉などの自然カテゴリを追加。
- 建築シーン用の屋外モデルを追加。
- キャラクターモデルの動きとアクションを最適化。
デザインを一新したUI
Path tool(パスツール)
パスツールには、植生モデル、キャラクターモデル、乗り物モデルそれぞれのパスの描画に対応した異なるパラメータが用意されています。ベジエ曲線を使ってパスを描画するので、コントロールしやすく、曲線の各ノードは自由にドラッグすることができます。
■植生のパスツール
新しい植生パスツールは、街路樹や生け垣などのためのもので、現在の植物ツールセットにブラシツールとスキャッターツールを追加したものです。
Vegetation path(植生パス)には、様々なシナリオに対応するための様々なパラメータが用意されています。パスに沿った植物の配置を制御するための基本的な数量、方向、サイズ、ランダム化パラメータの他に、ランダム化パラメータを調整することで、モデルを中心線から逸脱させたり、広いエリアに植物をランダムに分布させることができます。
■キャラクターや車両のパスツール
パスツールは、植生パスと同様に、キャラクターや乗り物が動く様々なシーンを素早くシミュレーションすることができます。複雑なキーフレームの追加方法や、旋回モーションの再現の難しさなどの制限はなく、経路はパスを描くだけで決まります。
違うのは、キャラクターや乗り物のパスには、間隔、偏差、動きの状態など、いくつかの自動ランダム化計算があることです。調整すべきパラメータは極力簡略化されており、設定するのはパス幅や動作方向などの基本的なパラメータのみです。
3D Grass Material
天候システム
天候システムの新しい要素として雲と風が追加されました。
■雲
この新要素は、雲の密度、移動速度、方向を担当し、Geo&Skyシステムであらゆる種類の雲の効果を作成するのに役立ちます。雲はまだビデオキーフレームをサポートしておらず、Geo&Skyでのみ使用可能です。
■風
風の効果は、アニメーションする植物で使用できます。
アセットライブラリのいくつかの植物には「アニメーション」のサインがあり、そのアセットが風の効果で動作することを示しています。
D5 Render 2.0 のすべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
D5レンダリングは、DXRをサポートするWindows v1809以降で利用できます。少なくともNVIDIA GeForce GTX 1060 6GBが必要となります。
以前は永久ライセンスでしたが、サブスクリプション形式(D5サブスクリプション規約)に移行しているようです。コミュニティエディションは変わらず無料のままです。価格は、38ドル/月または360ドル/年 となっています。購入はクレジットカード決済でできるようです。
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