3ds Max 2022.2 がリリース、スマート押し出し機能の強化、Unfold3d統合によるUV編集の強化など

CGソフト

2021年10月7日更新:AREA JAPAN から機能紹介動画が公開されたので追加しました。

2021年9月22日(現地時間)Autodeskは、ビジュアライゼーション、ゲーム、アニメーションのための3Dモデリングおよびレンダリングソフトウェア の最新アップデート 3ds Max 2022.2 をリリースしました。

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、シーンファイルの保存パフォーマンスの向上、スマート押し出しなどのツールのモデリング機能の強化、Unfold3d の統合による UV エクスペリエンスの向上などがされています。

シーン ファイルの保存パフォーマンスの最適化

シーン ファイルの保存パフォーマンスが大幅に向上しました。以前のバージョンと比較してシーンの保存時間が2分の1以下になります。

すべてのシーンの保存時間が短縮されますが、実際にどの程度改善されるかは、シーンの内容によって異なります。大きな編集可能ポリゴンメッシュを含むシーンでは、保存時間の短縮率が少し下がります。

UV 編集の改善

Unfold3d が 3ds Max に統合されたことで、より優れた UV マッピング結果を得ることができるようになりました。

[UVW アンラップ](Unwrap UVW)モディファイヤの UV エディタ内でUVデータを使って作業する場合、Unfold3D の拡張ピーリング、パッキング、リラックスの各アルゴリズムが使用できます。

また、UV エディタの[ピール](Peel)ロールアウトに、Unfold3D の処理ステータスを示す新しい進行状況バーが追加されています。

スマート押し出し機能の強化

選択したポリゴンに対してスマート押し出しを使用した場合、内側または外側に押し出されたポリゴン サーフェスに、別のポリゴン サーフェスを部分的に貫通させることができるようになりました。

スマート押し出しをを実行すると、押し出された面、側面、押し出されていない面を含むジオメトリが交差に沿ってまとめてステッチされます。1 回の操作で複数の貫通を実行することも、メッシュ上の複数の要素を通して貫通させることもできます。

スマート押し出しの部分的な貫通機能は、現時点では[編集可能ポリゴン]でのみ使用できます。

ペン タブレット圧力の機能強化

3ds Max は、外部タブレット デバイスのペンからのブラシ筆圧を正しく感知できるようになりました。外部タブレット デバイスのペンから出力されるすべての圧力感度をサポートします。

この変更により、[スキン ウェイト](Skin Weights)、[ビューポート キャンバス](Viewport Canvas)、[頂点ペイント](VertexPaint)など、3ds Max 内のすべてのブラシツールや機能で使用可能なブラシ圧力の全範囲を活用できるようになります。

その他の新機能

■シンメトリーモディファイア

[シンメトリ](Symmetry)モディファイヤの連結アルゴリズムが更新され、ミラー化されたサーフェス上で一致する頂点のペアを検索することによって、より多くの予測結果が得られるようになりました。また、許容範囲のしきい値を設定することで、対称線に沿って開いたギャップを溶接で解決できるようになりました。

これらの機能強化により、オープンサーフェスのモデルであっても、シンメトリー操作を従来よりも高速かつ正確に行うことができます。

■Unwrap UVWモディファイアのパフォーマンス向上

Unwrap UVWモディファイアーに様々なパフォーマンスの最適化が適用され、モディファイアーのスレッディングと全体的な処理が改善されました。Unwrap UVWモディファイアの適用が最大8.5倍、UV編集ウィンドウの表示が最大2.5倍高速化されました。また、「UV編集」ウィンドウでのUVデータの選択と操作も高速化されています。

■セキュリティ設定の管理

IT 管理者によるセキュリティ設定の管理をサポートするようになりました。すべてのインストールで同じセキュリティ設定を使用できるので、チームまたはスタジオ全体のソフトウェアのセキュリティポリシーを定義するのに便利です。

■USD for 3ds Max (パブリックベータ)

USD for 3ds Max は、ノード トランスフォーム アニメーションやバーテックス アニメーション キャッシュなどのアニメーション データのエクスポートをサポートしています。

この最新リリース USD for 3ds Max 0.2 では、メッシュとシーン データのエクスポートのパフォーマンスが向上し、フォトメトリック ライトとカメラのエクスポート/インポートのサポートが強化されました。また、USDViewは必要な依存関係で利用できるようになっています。

他にも次のような機能が追加されています。

  • USD Exporterで隠しノードを含める/除外するエクスポートオプションが追加。
  • メッシュからのマップチャンネルデータのエクスポートをコントロールするオプションが追加。
  • シーンをエクスポートした後に、エクスポートした USD ファイルを USDView で自動的に開くためのオプションが追加。

USD for 3ds Maxの詳細については、「こちら(USD for 3ds Max 0.2 リリース ノート)」を参照してください。

USD for 3ds Maxは、スタンドアロン製品であり、3dsMaxとは別にダウンロードしてインストールする必要があります。ダウンロードはAutodesk Account から可能です。


3ds Max 2022.2のすべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

3dsMax2022.2は、64ビットWindows 10で利用することができます。

価格はサブスクリプション形式のみで、36,300/月(税込)、286,000円/年、772,200円/3年と、以前紹介したときより少し値上がりしています。

また、条件にあてはまる方はIndieライセンスを購入することが可能です。こちらも少し値上がりして価格は42,900円/年となっています。より詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

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