3DCoat 2021 が正式リリース、新しいブラシエンジン、豊富なカーブツールセット、無料のマテリアルライブラリー追加など

CGソフト

7月13日更新:予定通り3DCoat2021がリリースされました。リリース動画と価格、セール情報を追加しました。(これは以前の記事を更新したものです。)

2021年6月30日 Pilgway は、3Dスカルプト・ペイントソフトウェアの次世代バージョン「3DCoat 2021」が2021年7月12日に正式にリリースすることを発表しました。また、あわせて完全無料のPBRライブラリや新しいテクスチャリング用製品「3DCoatTextura」の発表もされています。

3DCoat 2021は、2020年の第4四半期中のリリースが予定されていましたが、延期され、2021年4月からオープンベータテストが開始されていました。

https://cginterest.com/2021/04/05/3d%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%97%e3%83%88%ef%bc%86%e3%83%9a%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%82%a2-3dcoat-2021-%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%b3/

3DCoat2021新機能

3DCoat 2021 には、新しいブラシエンジン、豊富なカーブツールセット、ローポリ・モデリング、スマートリトポ、新しいGUI、スカルプトレイヤなど、制作プロセスをより早く、よりスムーズにすることができる新機能やツールが多数搭載されています。

オープンベータのときの記事でもいくつか新機能を紹介していますが、改めて簡単に一部の新機能まとめました。

UI

  • 新しいUI
  • スクリプトまたは手動によるUIのフルカスタマイズ
  • 独自のカスタムルームやワークスペースの作成
  • 簡易機能またはフル機能での作業が可能に

スカルプト

  • 新しいブラシエンジン(高速かつ柔軟)/ スカルプトの高速化
  • スカルプトレイヤー
  • Translational Symmetry(並進対称ツール)
  • プリミティブツールのスクリプト記録

ローポリモデリング

  • 従来のローポリモデリングツールセットを備えた新しいモデリングルーム
  • あらゆる形状に対応するカーブモデリングを備えた新しいモデリングパラダイム
  • ローポリプリミティブツールのスクリプト記録

リトポ

  • カーブを使った新しいスマートレトポ
  • リトポの高速化
  • リトポクワッドパッチ
  • 新しいカーブツールセット

レンダラー

  • GPUのプロシージャル環境
  • ポストエフェクト
  • スクリーンスペースイルミネーションとリフレクション

ノードエディタ

公式でもあまり新機能がまとまっていない感じなのですが、リリースに際してアップされた以下の動画では、新機能がざっと確認できます。

リリースノートの確認はこちらから

PBRライブラリー

3DCoat 2021に加えて、高品質なPBRスキャン、サンプル、マスク、レリーフのオリジナルの完全無料ライブラリ(合計約2500ファイル)が発表されました。3DCoatユーザーは2500以上のスマートマテリアルに無料でアクセス可能になります。

pilgway.comのユーザーは、毎月120個の無料クレジットをアカウントに受け取ることができ、それをスマートマテリアルやサンプル、マスクなど好きなものに使用してダウンロードすることができます。

残りのクレジットはアカウントに蓄積されませんが、翌月には新たに120クレジットを受け取ることができますので、引き続きライブラリのコンテンツに使用することができます。

3DCoatTextura

3DCoatファミリーに新しい製品「3DCoatTextura」が追加されます。3DCoatTexturaは、3DCoat 2021をカスタマイズしたもので、3Dペイント/テクスチャリング/レンダリングのためのツールを備えた廉価版です。

他のソフトウェアで3Dモデルを作成していて、ペイントやテクスチャリングのためのプロフェッショナルなツールを必要としている人向けで、レンタルも可能です。

3DCoat 2021のライセンスポリシー

ライセンスポリシーが更新

3DCoat 2021では、ライセンスポリシーが更新され、個人ユーザー、企業、大学や学生向けのライセンスについて、より多くのライセンスオプションを導入する予定です。
購入方法については、従来の永久ライセンスの一回限りの購入、レンタルプラン、さらにレンタルで永久ライセンスを購入して分割払いする「Rent-to-Own」というユニークなオプションも導入されます。「Rent-to-Own」より、多額の費用を一度に支払うことなく、永久ライセンスを取得することができるようになります。

旧バージョンユーザー向け情報

すでに旧バージョンの3DCoat(V2-V4)をお持ちの方は、7月5日に2021年版が発売された時点から、3DCoat 2021へのアップグレードが可能になります。
アップグレードにかかる費用は、ライセンスの種類や購入時期によって異なりますが、通常はフルライセンスの数分の1程度となります。まだ正式に価格は公開されていませんが、V4へのアップグレードは99ドルでした。アップグレード後は、12ヶ月間の無料プログラムアップデートが提供されます。
2020年8月1日~2021年7月5日までに3DCoat V4 Professionalライセンスを購入するか、3DCoat 2021 Individualライセンスにアップグレードされた方は無料でアップグレード可能となります。

無料の学習モード(Learning Mode)

3DCoat 2021 は、実質無料で好きなだけ学習、練習できるようになります。30日間の試用期間が終了しても、無料の学習モード(Learning Mode)で継続して3DCoatを使用できます 。

このモードでは、作成した作品を内部の.3bフォーマットで保存したり、作成したモデルを制限付きで外部フォーマットにエクスポートすることができます。

これは、3DCoatを初めて使用するアーティストで、ライセンスを決定する前にプログラムの機能を学ぶために時間をかけたいと考えている人にとって最適です。

価格とシステム要件

3DCoat2021は、64bit Windows 7/8/10, macOS 10.13 HighSierra以降, Linux Ubuntu 20.04以降で利用できます。

3DCoatの個人向け永久ライセンスの価格は 379ユーロ、サブスクリプション価格は19.85ユーロ/月または149.85ユーロ/年です。新しいライセンスタイプである永久ライセンスを購入して分割払いする「Rent-to-Own」ライセンスは、7回の連続月払いのサブスクリプションプランで59.55ユーロです。最終支払により永久ライセンスを取得できます。

企業向け永久ライセンスの価格は459ユーロから、サブスクリプション価格は34.85ユーロ/月または279.85ユーロ/年からです。

3DCoattextura個人向け永久ライセンスの価格は 95ユーロ、サブスクリプション価格は9.85ユーロ/月です。「Rent-to-Own」ライセンスは、19.70ユーロです。

企業向け永久ライセンスの価格は359ユーロから、サブスクリプション価格は19.85ユーロ/月または189ユーロ/年からです。

価格について、より詳しい情報はこちらから

セール情報

日本時間8月3日頃までセール価格で3DCoatと3DCoattexturaを購入することができます。

個人向け企業向け両方がセール対象で、年間レンタルライセンスもセールされています。3DCoatでは100ユーロ安くなります。

詳しい価格の確認はこちらから

Pilgway Launches 3DCoat Textura!Our Library Of PBR Smart Materials Becomes Free!

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