Substance 3D Designer 11.2 がリリース、プロシージャル3Dモデリングが可能に!

CGソフト

2021年6月23日(現地時間)Adobeは、マテリアルと3Dモデルのオーサリングソフトウェアの最新アップデート Substance 3D Designer 11.2(旧 Substance Designer ) をリリースしました。

新しくリニューアルされた Substance 3D Designer は、Adobe Substance 3D アプリのひとつとしてAdobe Creative Cloudから利用できるようになりました。

https://cginterest.com/2021/06/24/adobe%e3%80%813d-ar%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%82%92%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81%e3%81%9fsubstance-3d-collection%e3%82%92%e7%99%ba%e8%a1%a8/

Substance 3D Designer 11.2 新機能

このバージョンでは、最初のSubstance Model Graphs のリリース、Send To 機能、多数のレイトレースベースのノード、いくつかのUIの変更が行われています。

新しいSubstance Model Graphs

Substance 3D Designerでパラメトリック3Dモデルを作成するための新しいグラフタイプであるSubstance Model Graphs が実装され、使い慣れたノードインターフェイスを使ってプロシージャルな3Dモデルを作成できるようになりました。つまり、Blenderのジオメトリノードのようなことができます。

Substanceモデルは、プロシージャルに生成されたパラメトリックな3Dモデルで、リアルタイムで動的に変更することができます。その形状とメッシュは、Substance Model Graphs にノードを追加したり接続したりすることで、その場で構築されます。

Substanceモデルのグラフは、Adobeの新しいステージング、レンダリングアプリであるSubstance 3D Stagerで開くことができます。

今回はモデルグラフの最初のリリースに過ぎず、今後、追加・改善がされていくとのことです。

この Substance Model Graphs のサンプルグラフがいくつか用意されています。プロジェクトには、SubstanceModelsグラフの基本的なツールと概念を示す注釈が含まれています。

サンプルグラフのダウンロードはこちらから

Send To 機能

AdobeバージョンのSubstance 3D Designerには、新しいSend To機能があり、アセットを他のSubstance 3Dアプリケーションに素早く送信することができます。

SBSARとしてパブリッシュし、個々のファイルをロードする必要はなく、ワンクリックでをPainter および Samplerに送信できます。

Substance 3D DesignerのSteamバージョンには、Send To機能はありません。

新しいレイトレース・ノード

下記の5つの新しいRTベースのノードが加わりました。

RTAO :RTAOは、従来のHBAOノードよりも鮮明で正しいAOの結果が得られます。

Caustics :Causticsは、シンプルなPerlinノイズのようなハイトマップに基づいて、物理的に正しいレイトレースされたコースティクスを生成します。リアルタイムコースティクスのためのリアルなアニメーションフリップブックのテクスチャを作成するのに適しています。

RT Shadow :いくつかの簡単なコントロールで、正確なレイトレースされたシャドウを生成します。

RT Irradiance:RT Irradianceは、新しいノードの中で最も高度なもので、ハイトマップ、環境マップ および(または )エミッシブマップを持つマテリアルに基づいて、レイトレースされたIrradianceを生成します。

つまり、スタイル化されたプロジェクトのように、事前にベイクされたライティングを持つテクスチャを作成したり、ハイトマップから跳ね返ってくるレイトレースされたグローをベイクしたりすることができます。

・ Bent Normal :通常の法線変換とは異なり、このノードはAOを使用して法線マップを修正し、そのAO情報を使用します。以前は効果を出すためにメッシュベーカーが必要でしたが、このノードはテクスチャースペースでそれを行います。

Adobe Standard MaterialShader

アプリケーション間でマテリアルとレンダリングを統一するために、3Dビューの新しいデフォルトシェーダはAdobe Standard Material Shader となりました。

従来のPBRメタリックラフネスシェーダと変わりなく見えますが、より多くのチャンネルをサポートしており、外部のレンダラーを必要とせずにこれらをプレビューすることができます。

以上の他にも、細かなUIの変更などがされています。
すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Substance 3D Designer 11.2は、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。
Adobe Substance 3D Texturing プランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、月に最大30の3​​Dアセット(マテリアルのみ)が含まれ、価格は2,398 /月(税込)です。
Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stagerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)(初年度4,818 円/月)です。
チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、4つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)(初年度9,768 円/月)です。
価格の確認はこちらから
またSteamからは、永久ライセンスのSubstance 3D Designerが購入できます。現在スペシャルプロモーション中で、10,494円となっています。

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