Blender Grease pencil のオニオンスキン拡張アドオン「GP Onion peel」

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Samuel Bernou 氏が無料で公開している Blender Grease pencil のオニオンスキン拡張アドオン「GP Onion peel」の紹介です。

Samuel Bernou 氏は、現在公式にバンドルされている Grease Pencil Tools や Viewport Timeline Scrubbing などの開発者です。 Grease Pencil Tools については以下の記事で紹介しています。

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GP Onion peel について

「GP Onion peel」は、Blender Grease pencil のアドオンで、2Dアニメーターがオニオンスキニングに必要とする機能を追加したものとなっています。以下の動画で機能を確認することができます。

このアドオンでは、ネイティブスキニングではできない設定が可能です。

■カスタムトランスフォーム

Grease pencil オブジェクトの個々のゴーストイメージは、” peel(ピール(皮))”と呼ばれますが、このアドオンの重要な機能のひとつとして、ピールのカスタムトランスフォーム(変形)があります。

このアドオンでは、前後に最大16個のピールを設定することができますが、(フィールドを編集すれば最大32個まで可能)Blenderでショートカットを使って、 このピールの移動、回転、拡大縮小ができるるようになります。また、 ピールをミラーリングするためにXのショートカットが追加されています。(垂直にミラーリングするにはshift+X)。

他にも個々のpeel では、以下のことができます。

  • 表示/非表示
  • 正確な不透明度の設定:中央のスライダは、オニオン全体の不透明度を設定します。一般的なスライダの左にある小さな矢印は、直線的な不透明度のフェードを素早く設定します。Shift+クリックすると、すべての不透明度が100%になります。

■色の設定

新しいファイルごとにオニオンの色を調整するのは面倒なので、アドオンの環境設定で、ファイルを開くときに特定の色を設定するオプションを有効にすることができます。

■オニオンのオプション

  • ピールを表示するフレームを、特定のキーフレームタイプでフィルタリングできます。
  • オブジェクトやそのピールがシーン内の他のオブジェクトに邪魔されている場合、X線ボタンを使ってそれらを前面に表示します(サイドボタンでオフに切り替え)。

■ローカルとワールド座標

デフォルトでは、ピールはオブジェクトに対して「ローカル」になります(Blenderのネイティブなオニオンスキンと同じです)。しかし、GPオブジェクトにもアニメーションがある場合は、ワールドスペースのチェックボックスをオンにすると、ピールはオブジェクトのアニメーションを尊重し、期待通りの位置に配置されます。

■制限事項

アドオンは、Grease pencilオブジェクトでのみ動作します(他のオブジェクトはサポートされていません)。他にも以下の制限があるので注意してください。

  • カメラビュー内でのみ動作します。
  • 現時点では、現在アクティブなオブジェクトのオニオンのみを表示できます。
  • 複数のピールの変形を同時に編集することはできません。
  • 「show only selected(選択されたものだけを表示)」が無効の場合、GPのドープシートにピールが表示されます(他のGPオブジェクトがあるため)。
  • カラーステップの場合、色がフラットだと下のピーリングが隠れてしまうので、うまく機能しません。

GP Onion peel」は、Blender2.9+バージョンと互換性があります。

GP Onion peelのより詳しい情報とダウンロードはこちらから

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