Indigo Renderer 4.4 がリリース、デノイズ、ライトマップベイク、GPU SSS の追加など

プラグイン

2021年2月16日(現地時間)Glare Technologiesは、同社の開発するレンダラーの最新アップデート Indigo Renderer 4.4 をリリースしました。

Indigo Renderer について

Indigo Renderer は、2008年に設立に設立されたニュージーランド企業 Glare Technologies によって開発されている、光を正確にシミュレートすることで高いイメージクオリティを目指した、フォトリアリスティックなGPU&CPUのアンバイアス(不偏)レンダラーです。

特徴

■アンバイアス(不偏)レンダリング:Indigoは、光の流れを正確にシミュレートしてリアルな画像を生成することで有名です。より良い結果が得られるだけでなく、調整すべき設定が少ないため、分散やフレネル反射などのエフェクトを手動で作成する必要はありません。

スペクトルレンダリング:RGBカラーを使用する多くのレンダラーとは異なり、Indigoは物理ベースの空モデルからマテリアルの反射・屈折特性に至るまで、全体的にスペクトルカラーを使用します。これにより、ガラスや水のような透明な素材を最高レベルのリアリズムでレンダリングすることが可能になります。

メトロポリス ライト トランスポート(MLT):MLTは、複雑な照明を使用するシーンでは、従来、偏りのないレンダリングでは重要な照明効果を捕捉するのに苦労していましたが、計算能力を均等に分散させるのではなく、最終的なイメージに最も貢献する部分に労力を集中させるアプローチにより、アンバイアスレンダリングの精度を実世界のシーンに近づけることができます。

■最高品質のための最適化:IndigoのCPUエンジンは、デフォルトで何千ものレイデプスで動作します。他のバイアスレンダラーは、一般的に約4-8バウンドのデフォルトを使用しており、その高さの設定に苦労することになりますが、Indigoはそのために特別に作られているので、素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

レンダラーの機能の確認はこちらから

対応ソフト

現在、Revit、SketchUp、Blender、Cinema4D、Maya、3dsMaxが正式にサポートされています。Indigoでレンダリングするには、Indigoがインストールされており、3Dパッケージのエクスポーターがインストールされている必要があります。

Indigo 4.4

この最新アップデートでは、ノイズ除去、ファブリックマテリアル、GPU SSS、ライトマップベーキングなどの機能が追加されています。

■ノイズ除去

レンダリングから目に見えるノイズを除去する統合ノイズ除去機能が搭載されました。この機能により、レンダリング時間を短縮することができます。

■バケットレンダリング

CPUのバケットレンダリングが追加されました。バケットレンダリングはノイズ除去に役立ち、CPUレンダリングを15%~100%高速化します。

■ライトマップのベイキング

ライトマップベイキングを使用すると、Indigoから高品質のライティング情報をリアルタイム3Dエンジンに取り込むことができます。ライトマップはEXRフォーマットでフルクオリティで保存するか、8-bit PNGまたはJPEGで保存することが可能です。このライトマップベイクは、CPUレンダリングとGPUレンダリングに対応しており、高品質のライトマップを数秒で生成できます。

■GPU SSS

GPUレンダリングでサブサーフェス散乱(SSS)がサポートされるようになりました。また、GPUではフォグなどの媒体や、SSSマテリアルのレンダリングをわずか数秒で収束させる超高速SSS用のIndigoのソリューションであるFast-SSSにも対応しています。

■テクスチャ圧縮

クスチャを以前のサイズの1/6に圧縮することができます。これにより、より大きなシーンをCPUとGPUメモリに収めることができます。

■改良された空のモデル

空のモデルは、光散乱の第一原理と衛星からの測定データから空の色をシミュレートして捉えるという最先端のものでしたが、それがさらに改良され、16の波長から32の波長で空のデータを取得、SORCE衛星実験で得られた太陽の分光放射照度データを使用しています。これらのことから、Indigoの新しい空のモデルは、おそらくこれまでで最も正確なものになっているいうことです。

■新しいファブリック素材

新しい専用のファブリックマテリアルが導入されました。粗さ、光沢色、光沢の重さをコントロールすることで、ベルベット、布、その他の織物など、これまで困難だった素材を簡単に実現できます。

■Cinema 4D IPR の強化

アップデートされたC4Dプラグインは、すべてのプラットフォームでR21をサポートするようになりました。GPUとCPUモードでのビルド時間がさらに高速化し、リアルタイムのカメラ、ライティング、マテリアル、メッシュフィードバックなど多くの最適化とバグフィックスがされています。

Indigo 4.4のより詳しい情報はこちらから

Indigo 4.6に搭載予定の機能

Indigo 4.6で利用できるようになる、いくつか新機能がすでにテストされているようです。Indigo 4.6は、Indigo 4を所有している方は無料でアップグレードできます。

■ヌルブレンド/アルファマスクのレンダリングの高速化:ヌルブレンド/アルファマスクは、透明なシルエットが必要な葉やその他のマテリアルによく使用されます。このコードを大幅に最適化し、いくつかのシーンではCPUで3倍以上速くレンダリングされるようになりました。

■VR用全方位ステレオレンダリング:全方位ステレオ球面レンダリングにより、VRヘッドセットでの立体視用静止画のキャプチャが可能になります。

■GPUのための高速なシーン構築:GPUレンダリング用のシーンのビルドは、Indigo 4.6ではより高速になり、特にコア数の多いコンピュータではメモリ使用量が大幅に減ります。

価格とシステム要件

Indigo Renderer 4.4は次のOSで利用できます。

  • Windows XP、Vista、Windows 7、Windows 8、Windows10のサポート。(32ビットおよび64ビット)
  • macOS10.9-10.13のサポート。(64ビット)
  • Linuxのサポート。(64ビット)

Indigo Renderer の価格は、595.00ユーロ(約75000円)です。また、Indigo Rendereからいくつかの機能が制限されたIndigo RTは145ユーロ(約18000円)となっています。

こちらのページから機能の比較表を確認することができます。

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