nukeyagaraは5月6日(現地時間)、3Dキャラクターリギング&アニメーションソフトウェア akeytsu 2020.1 のリリースを発表しました。
akeytsuとは
akeytsuは、アニメーターのために設計された3Dキャラクターに効率的なリギングおよびアニメーションソフトウェアソリューションです。シンプルで直感的なUXによって、熟練したアニメーターだけでなく、初心者にも簡単に使用できるようになっています。
主要な機能
akeytsu Light Rig:簡素化されたスキニングとリギングツールがプロセスを加速
ユーザーはキャラクターのスキンメッシュをクリックするだけでポーズを作成できるので、カーブマニピュレーターは必要ありません。新しいデュオスキン機能は、直感的な2段階のスキニングプロセス(リジッドとソフト)を提供し、高品質の結果を犠牲にすることなく時間を節約します。また、独自のコピー&ペーストスキニング機能や、付属のハーフスケルトンとの組み合わせにより、ゲーム開発のワークフローを高速化します。
Akeytsu FK/IKソルバー:アニメーターは、単一のスケルトンでIKとFKを簡単に扱えるようになりました。
アニメーターは、同じスケルトン上でIKまたはFKモードのいずれかでキャラクターを操作することができます。Akeytsu Solverでは、キャラクタの他の部分にIKを使用しながら、任意の関節をFKでアニメーション化することができます。両方のモードで強力な自動リバースフット機能を使用することができます。
Akeytsu Stacker:タイムラインと連動する新しいキーフレームエディタ
スタッカーは、従来の2DキーフレームXシートを3Dワークフローに合わせて再構築します。キーフレームを相対的なタイミングでリンクし、キーフレームの追加と削除を迅速に行うことができます。また、サイクルの作成も容易になります。
Akeytsu Spinner:モードを切り替えるためのユニークな円形ウィジェット
スピナーは、シンプルなウィジェットを介して、アニメーションに必要なすべての機能を組み合わせたもので、画面上の細い軸を選択するためのカメラビューの調整を常に行う必要はありません。
Akeytsu Curveboard:3Dビューアに完全に統合されたFカーブエディタ
F-カーブの操作を行う場合、アーティストはこの統合ビューを選択することで、1 つの画面上でキャラクターや小道具のアニメーションに集中して作業を行うことができます。キャラクターを環境内でアニメーションさせたり、小道具と対話させたりする場合は、他のFカーブ表示モードも利用できます。Akeytsu Curveboardを使えば、アニメーターはシンプルなノートパソコンで楽しく作業することができます。
Akeytsu Cyclemakerは、わずか4つのキーフレームでループとミラーリングを行い、完全なウォーク&ランサイクルを作成します。あらゆるタイプのサイクルアニメーションの作成を加速するだけでなく、保存されたアニメーションを修正する柔軟性を提供します。Akeytsu Cyclemakerは、複数のサイクルの作成を楽しくしてくれます。
Akeytsu 2020.1
Akeytsu 2020.1 リリースでは、リギングの知識がなくても、2足歩行の3Dモデルを1分もかからずにアニメーション化できるようになるオートリグ機能やオーディオトラックをインポートしてアニメーションを同期させる機能の追加、FBXインポート/エクスポートの大幅な改善などが行われています。
akeytsu 2020.1は現在のところWindowsユーザーのみが利用可能であり、macOS版は近日中にリリース予定です。
新機能
・オートリグ (ベータ版)
効率性と快適性を追求して設計されたakeytsu Auto-Rigは、1分もかからずにキャラクターリグを生成することができます。
3Dキャラクターが読み込まれたら、オートリグを起動し、ホットポイントをいくつか配置すると、スケルトンとコントロールリグが自動的に生成されます。スプラインとファランクス(指骨)のジョイント数を定義する必要があり、指の数はメッシュトポロジーに応じて自動的に検出されます。ゲームエンジンとの統合性を高めるために、UnityとUE4のスケルトンの命名規則のどちらを使用するかを選択します。
非破壊的なワークフローをベースに、生成されたスケルトンは生成後も簡単に編集可能です。ジョイントの位置や向きを微調整して、結果に満足できるまで仕上げることができます。
akeytsu Auto Rigは二足歩行のキャラクターでは完全に機能するはずですが、将来的にはフェイシャルリギングのモジュールや他のタイプのキャラクター(四足歩行、多足歩行など)の自動リギングも可能になる予定であるため、今はまだベータ版となっています。
・オーディオレイヤーのサポート (ベータ版)
3Dアニメーション専用のツールセットとして、akeytsuでは、オーディオトラックをロードして、それに合わせてアニメーションを作成することができるようになりました。これらのトラックは、ミキサーを通して作成した専用のオーディオレイヤーでタイムライン上に配置することができます。1つのアニメーションに対して複数のオーディオレイヤーを作成することができ、レイヤー内では、異なるオーディオクリップをインポートして、好きなようにキーを設定することができます。
現在、.wav、.mp3、.oggのオーディオファイルのインポートをサポート。オーディオレイヤーは、当社独自のAKNMファイルフォーマットを使って、あるアニメーションから別のアニメーションへ転送することができますが、他のフォーマットではエクスポートすることはできません。
リップシンキング(口パク)のワークフローをより簡単にするために、この機能を発展させていく予定であり、ファイルのインポートの問題も発生する可能性があるためベータ版となっています。
・FBXインポート/エクスポート機能の改善
- マルチレイヤ UV とカラーが正しくインポートされるようになりました。
- スプライン、線形、ステップ補間曲線が正しくエクスポートされるようになりました。
- ベイクされていないエクスポートでの多くの厄介なバグを修正しました。
・ユーザビリティの強化
クラッシュ時の自動保存機能をコード化。
すべてのアップデート内容は Release History から確認できます。
価格とシステム要件
Akeytsu は、OSX 10.12 (64 bits)以降、Windows Vista (64 bits)以降で動作します。
価格は、収益が10万ドル未満の Indie (インディー)ライセンスと10万ドル以上のPro(プロ)ライセンスに分かれており、
Indie:サブスクリプションライセンスが月額14.99ドルと年額179ドル、永久ライセンスが239ドル。
Pro:サブスクリプションライセンスが月額39.99ドルと年額479ドル、永久ライセンスが699ドル。
他にも学生や教員向けの無料ライセンスもあります。
価格の確認はこちらから
公式ストアはペイパルはなさそうなのでクレジットカードが必要となりそうです。また、Akeytsu Indie はSteamでも購入することができます。
30日間の無料体験版のダウンロードはこちらから
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