Topaz Labsの全画像モデル搭載・無制限クラウドレンダリングに対応した「Topaz Image Web」が発表

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Topaz Labsは、新しい画像処理プラットフォーム「Topaz Image Web」を発表しました。

このサービスは、Topaz が提供する複数のクラウドモデルをひとつのスマートなワークフローとして統合したもので、ユーザーは画像をアップロードするだけで高品質な処理結果を得られるよう設計されています。複雑な設定やモデル選択を意識する必要はなく、最適な処理が自動的に行われるため、誰でも手軽にプロ品質のアップスケールや復元を利用できます。以下詳細となります。

Topaz Image Webとは

Topaz Image Webは、写真家やAIグラフィッククリエイターなど、複雑な操作を省きつつプロフェッショナルな高画質化を求めるユーザー向けに構築されたプラットフォームです。

最大の特徴は、すべての処理がクラウド上で実行される点にあります。これにより、使用しているPCやタブレットなどのデバイス性能に依存することなく、常にハイエンドな環境での処理が可能となります。1枚の画像の調整から、数百枚単位のバッチ処理まで、業務レベルの負荷にも対応できる設計となっています。

主な機能

Topaz Image Web には、アップスケーリング(解像度向上)、シャープネス処理、ノイズ除去、写真の復元、さらにはクリエイティブな表現の強化まで、多様な用途に対応した タスクベースのワークフロー が用意されています。

ワークフローには 2 種類あり、ひとつは「Creative Upscale」のように ユーザーが単一のモデルを選択して使うタイプ。もうひとつは、最適な結果を得るために 複数の AI モデルや処理ステップを自動で組み合わせるタイプ です。目的に合ったワークフローを選ぶだけで、残りの複雑な処理は Topaz Image Web がすべて引き受けてくれるため、誰でも簡単に高品質な出力を得られます。

特徴的なワークフロー

Autopilot(オートパイロット)

画像を自動解析し、エンハンス・ノイズ除去・シャープネス・アップスケーリングの最適な組み合わせを一度の処理で適用する、いわば“究極のお任せモード”です。画像の状態に応じて最適な処理が自動で選ばれるため、迷うことなく高品質な結果を得られます。

Photo Restoration(写真の復元)

古い写真や傷んだ写真を修復するためのワークフローです。ほこりや傷の除去、照明補正、顔の復元、カラー化などを、画像の状態に合わせて柔軟に切り替えながら処理します。家族写真やアーカイブ素材の復元に特に向いています。

Creative Upscale(クリエイティブアップスケール)

AI 生成画像やアートワークの拡大に適したワークフローで、単なる拡大ではなく 新しいディテールやテクスチャを自然に追加します。視覚的な複雑さを高められるため、イラストやコンセプトアート、3DCG のテクスチャ素材の高解像度化などにも活用できます。

作業効率を高めるシステム機能

バッチ処理

複数の画像を一度にアップロードして処理できます。ワークフローと設定を一度決めてしまえば、あとはTopaz Image Webがバックグラウンドで処理を行うため、別の作業を続けることができます。

My Files(ファイル管理)

処理済みのすべての画像は「My Files」ページに保存されます。個々の素材やバッチ全体をダウンロードしたり、不要になったファイルを削除したり、画像ファイルの名前を変更したりして、いつでも過去のジョブを再確認できます。

柔軟な比較ビュー

3つの比較モードで結果を確認できます。スライダーをドラッグして処理前後を比較する「スライダー(Slider)」、両方を同時に表示する「左右に並べて表示(Side by Side)」、結果のみを表示する「強調後のみ(Enhanced Only)」が利用可能です。

バックグラウンド処理

アップロードが完了すれば、自由にブラウザを閉じることができます。画像はクラウド上で処理され続け、次に戻ってきたときにはMy Filesに保存されています。
※アップロードが完了するまではウィンドウを閉じないようご注意ください。

ワークフロー間の比較

同じ画像を複数のワークフローで処理し、My Filesページから直接、すべての結果を左右に並べて比較することができます。

バッチ整理

サイドバーから直接任意のバッチの名前を変更したり削除したりすることで、プロジェクトやワークフロー全体で作業を整理された状態に保つことができます。

利用可能な画像処理モデル一覧

Topaz Image Webに搭載されている画像処理モデルは、その主な機能に基づいてファミリーごとに分類されています。それぞれのファミリーは、画像エンハンスメントにおける異なる課題を解決するように設計されています。

高精度アップスケーリング(Precision Upscaling)

元の画像の特性やディテール、構造を維持しながら画像を拡大するために設計されたモデル群です。

  • Upscale Standard(標準アップスケール)
    汎用的なアップスケーリングです。元のディテールと構造を正確に維持しながら、クリーンで信頼性の高い拡大を行います。多くのプロジェクトにおける最初の選択肢として推奨されており、写真、グラフィック、印刷物などに適しています。
  • Upscale High Fidelity(高忠実度アップスケール)
    すでに高解像度で適切に撮影されたプロフェッショナルな写真向けです。微細なディテールや自然なテクスチャ、構造の正確性を維持しながら拡大します。
  • High Fidelity V3
    Upscale High Fidelityをさらに改良し、ディテールの損失やアーティファクト(ノイズなどの不具合)を最小限に抑えたモデルです。プラスチックのような不自然な質感を軽減し、クリーンで自然な出力を維持します。最新の写真やRAW画像、スマートフォンでの写真に最適です。
  • Low Resolution(低解像度)
    ディテールが少ない、圧縮が強い、あるいはサイズが小さい低品質なソース画像に最適化されています。元の特性を変更することなく、インテリジェントな再構築によって有用なディテールを回復させることに重点を置いています。
  • Upscale CGI
    イラストやデジタルアート、レンダリング画像、様式化されたグラフィックなど、写真以外の画像に特化しています。写真特有のテクスチャを追加することなく、きれいなエッジや平坦な色域、意図的な線画を保持します。
  • Wonder Upscale
    低品質な画像を修復・改善するために設計された生成系のアップスケーリングモデルです。現実感を優先し、オブジェクトやテクスチャ、画像全体の構造を不必要に変更することなく、欠落したディテールをインテリジェントに再構築します。
  • Natural Enhance(自然な強調)
    顔、毛皮、布地などで特に効果を発揮し、自然でリアルなディテールを強調します。ディテールを追加する強さは調整可能です。
  • Region Enhance(部分強調)
    マスクを使用して、画像内の特定の領域だけを選択的に強調します。マスクされた部分はフルで強調され、その他の部分は軽く処理されます。部分的なコントロールが必要なワークフローに有用です。
クリエイティブ・アップスケーリング(Bloom — Creative Upscaling)

生成AI画像やアートワーク向けに設計されたモデル群で、従来のエンハンスメントを超えて、新しいディテールやテクスチャ、視覚的な要素を追加します。

  • Bloom
    生成AI画像(GenAI)向けに構築されたモデルです。最大6倍まで拡大しながら、新しいディテールやテクスチャを創造的に追加します。オプションでプロンプト入力に対応し、控えめなものから大胆なものまで、創造性のレベルを調整できます。
  • Bloom Realism
    AI生成画像特有のプラスチックのような人工的な質感を排除し、肌、髪、布、金属などの自然なディテールとテクスチャを復元します。最大6倍まで拡大しつつ、より地に足の着いた、説得力のある結果をもたらします。
  • Bloom Precision
    Bloomファミリーの中でも高精度に焦点を当てたバリエーションです。オプションで顔の強調や色補正のコントロールをサポートしながら、高品質なアップスケーリングを提供します。最大6倍の拡大に対応します。
  • Redefine
    プロンプトによる制御が可能な、生成系の拡散アップスケーリングモデルです。元の画像情報が欠落していたり劣化していたりする場合に、新しいディテールを追加して構造を再構築します。ローカル環境で動作するプロンプト駆動の生成モデルとしては唯一の存在であり、画像プロンプト、創造性コントロール、部分的なマスク処理にも対応しています。CGIやVFX、クリエイティブな作業に特に有用です。
  • Wonder 3
    あらゆる種類の画像に対応する、高度な生成リアリズムモデルです。高品質な入力から、大きく劣化・圧縮された画像まで対応し、より自然なディテールと向上したリアリズムを提供します。強調レベルは低・中・高から選択でき、ポートレート、風景、野生動物のほか、布地や金属、肌などの複雑なテクスチャで優れた性能を発揮します。
復元 — シャープネス(Restore — Sharpen)

様々な種類のぼやけ(ブラー)を軽減し、画像の鮮明度を向上させるための専用モデルです。

  • Sharpen Standard(標準シャープ)
    軽いレンズの甘さや、わずかなモーションブラーを持つ画像向けに設計された汎用モデルです。ピクセルのエッジを不自然に明るくしたり暗くしたりすることなく、鮮明なディテールを引き出します。
  • Sharpen Strong(強力シャープ)
    標準的なシャープネスでは不十分な、激しいぼやけやピンボケ画像に対して、最大限の再構築強度を適用します。アーティファクトを避けるため、選択的な使用が推奨されます。
  • Auto Sharpen(自動シャープ)
    画像の最適なシャープネス手法をインテリジェントに自動選択します。手動でモデルを選ぶ手間を省き、ワンクリックで素早く結果を得たい場合に最適です。
  • Lens Blur(レンズブラー)
    手ブレなどではなく、光学的なピンボケやレンズの不完全さによるぼやけを補正するように設計されています。ひどくぼやけた領域全体を均一にシャープにします。
  • Sharpen Motion Blur(モーションブラー)
    撮影時のカメラの揺れや被写体の動きによって生じる、方向性のあるにじみやブレを補正するのに最適化されています。アクションシーンや手持ち撮影に効果的です。
  • Sharpen Standard Portrait(ポートレート用シャープ)
    自然な肌のテクスチャや顔の構造を優先し、人物画像の微細なディテールを強調するようトレーニングされています。不自然なエッジや粗い質感を避けるため、ポートレートや人物のクローズアップに適しています。
  • Sharpen Standard Wildlife(野生動物用シャープ)
    有機的なテクスチャを維持しながら、野生動物や自然画像の微細なディテールを強調します。羽毛、毛皮、鱗、自然の模様に最適化されており、高解像度のネイチャーフォト向けに設計されています。
復元 — ノイズ除去(Restore — Denoise)

ディテールを保持しながら、ノイズや粒子を低減するための専用モデルです。

  • Denoise Normal(標準ノイズ除去)
    暗所撮影や圧縮によって生じた、低から中程度のノイズを持つ日常的な画像向けです。微細なディテールと自然な質感を維持します。
  • Denoise Strong(強力ノイズ除去)
    極端な低照度や高ISOで撮影された画像に見られる、中から高レベルのノイズを対象とします。強力なノイズ除去とディテール保持のバランスをとります。標準モデルでは除去しきれない場合に使用します。
  • Denoise Max(最大ノイズ除去)
    インテリジェントなディテール回復機能を備えた次世代の生成系ノイズ除去モデルで、同ファミリーの中で最高品質の結果を提供します。アーティファクトを大幅に減らしつつノイズを除去し、すでに鮮明な部分には影響を与えずに、ぼやけた領域だけをインテリジェントにシャープにします。軽いノイズを持つ中〜高品質な画像に最適です。
復元 — 顔(Restore — Faces)

顔のディテールを復元および強調するための専用モデルです。

  • Face Recovery Natural(自然な顔復元)
    顔のディテールを自然かつリアルに出力・復元します。復元をガイドするための「参照画像(リファレンス)」を必要とします。ソースとなる参照画像が用意できるポートレートに最適です。
  • Face Detailer(顔ディテーラー)
    肌、目、髪に自然なディテールを加え、顔のパーツを強調します。プラスチックのような不自然なアーティファクトを減らし、よりリアルで生き生きとした結果を生み出します。
  • Face Recovery v3 Alpha
    強調の強さと復元の強さを個別に制御できる、次世代の顔復元モデル(アルファ版)です。参照画像が必要です。現在はアルファ版のため、元の画像の品質によって結果が異なる場合があります。
復元 — クリーンアップ(Restore — Cleanup)

不要なオブジェクト、不具合、表面の損傷を取り除くためのモデルです。

  • Dust Scratch(ほこり・傷除去)
    画像全体のほこり、小さな斑点、傷などを自動的に検出して一度に除去します。フィルムスキャン、古いアーカイブ写真、傷んだプリントなどに最適です。
  • Text Recovery(テキスト復元)
    圧縮、劣化、または縮小された画像内のテキスト(文字)を復元・シャープ化するための専用モデルです。ぼかし除去、ノイズ除去、圧縮解除の調整コントロールを備え、最大8倍の拡大に対応します。
  • Background Removal(背景削除)
    正確でプロダクションレベルのエッジ処理により、背景から被写体を切り離す高品質な画像セグメンテーションモデルです。髪の毛、柔らかいエッジ、半透明の要素などの微細なディテールを保持します。背景を透過した画像と、後の作業で再利用可能なマスクの両方を出力します。
カラーと照明(Color & Lighting)

カラーバランス、露出、照明を補正するためのモデルです。

  • Colorizer(カラー化)
    コンテキスト(文脈)を認識するカラーマッピングを使用して、白黒写真や色あせた写真を自然なフルカラーに自動着色します。シーンの内容に基づいてリアルな色相をインテリジェントに割り当てます。歴史的な写真などの復元に最適です。
  • Relight(リライト)
    照明、露出、ハイライト、シャドウを自動的に調整し、バランスよく適切に照らされた画像を作成します。照明の強さやハイライト、シャドウのレベルを手動で微調整することも可能です。

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価格とプラン

Topaz Image Webはウェブブラウザ上で完全に動作するため、ソフトウェアのダウンロードやインストールは不要です。また、クラウド処理のため、高価なグラフィックボードなどのハードウェア要件もありません。

対応する入力フォーマットは、PNG、JPEG、WEBP、TIF、HEICです。出力時は、WEBP、TIF、HEICファイルは自動的にPNGに変換されてエクスポートされます。

Topaz Image Web 単体プランは以下の通りです。

  • Personal プラン — 月額 9ドル
    個人および軽度の商業利用向け。無制限のレンダリング、2つの同時処理ジョブ、最大32メガピクセルまでの画像に対応。
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  • Pro プラン — 月額 29ドル
    完全な商業利用向け。無制限のレンダリング、8つの同時処理ジョブ、画像あたりのメガピクセル制限なし。
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また、Topaz Studioの一部としても利用することができます。

※過去に「Express」へのアクセス権をお持ちだった方や、現在「Topaz Studio」のサブスクリプションを利用中の方は、追加の手続きなしで即座に app.topazlabs.com から利用を開始できます。


その他詳しい情報は公式ドキュメントへ

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