2025年12月の NVIDIA Studio Driver アップデートがリリース!

CGソフト

2025年12月4日(現地時間) – Nvidia は、Studioドライバの最新アップデートをリリースしました。

NVIDIA Studioドライバは、アーティスト、クリエイター、3D開発者がクリエイティブなアプリケーションを使用する際の高いパフォーマンスと信頼性を提供しています。このドライバは、複数のアプリを横断するクリエイターのワークフローや、AdobeからAutodeskに至る主要なクリエイティブアプリケーションの複数のバージョンに対して、広範なテストを実施しています。

12月の NVIDIA Studio Driver アップデート

12 月の NVIDIA Studio ドライバーは、ComfyUI の RTX 最適化、FLUX.2 の NVFP8 および RTX 最適化、Blender 5.0 の NVIDIA LSS、Topaz Video AI および Topaz Photo AI の TensorRT-RTX のサポートなど、最新のクリエイティブ アプリケーションとアップデートに最適なサポートを提供しています。

アプリケーションの対応

  • ComfyUI:RTX 最適化とウェイトストリーミングの改善がリリースされ、パフォーマンスが20%向上し、より大規模なモデルをデバイス上で実行可能になりました。
  • Black Forest Labs FLUX.2:NVFP8 および RTX 最適化を搭載してリリースされました。
  • Blender 5.0:NVIDIA Linear Swept Spheres (LSS) のサポートにより、RTX GPU 上でのヘア(髪の毛)レイトレーシング機能が導入されました。
  • Topaz Video AI:Project Starlight を含む AI パフォーマンスを最適化する TensorRT-RTX を統合しました。
  • Topaz Photo AI:AI パフォーマンスを最適化する TensorRT-RTX を統合しました。

Blender 5.0 の NVIDIA LSSサポート

2018 年に NVIDIA RTX が登場したとき、三角形メッシュ(ポリゴン)を使ったレイトレーシングはハードウェアで高速化されました。ですが「髪の毛」や「毛皮」のような細かいストランドをリアルに描くレイトレーシングは、計算が非常に重く、なかなか効率化できない課題でした。

こで新しく登場したのが GeForce RTX 50 シリーズ GPU に搭載された Linear Swept Sphere (LSS) という専用のプリミティブ(データ構造)です。これは「髪の毛一本一本を球の連なりとして扱う」ような仕組みで、従来よりもはるかに高速かつ省メモリで処理できます。

この LSS は NVIDIA OptiX や NVAPI SDK で利用でき、RTX Kit のRTX Character Rendering SDK にもサンプルが含まれています。

Blender 5.0の新機能にNVIDIA Linear Swept Spheres (LSS) サポートがあった覚えがなかったため、調べてみたところ以下の一文が見つかりました。

「レンダープロパティのカーブパネルに新しいオプション 「Linear 3D Curves」 が追加されました。これにより、曲線を滑らかなカーブではなく直線セグメントとして描画し、精度を犠牲にする代わりにレンダリング時間を高速化できます。(PR#139735)」

この「Linear 3D Curves」 というオプションを使用すると、NVIDIA Blackwell GPU では、ハードウェアによるアクセラレーション(LSS: Linear Swept Sphere プリミティブのサポート)によって、従来のスムーズなカーブ描画と比べて 最大 6 倍高速になります。NVIDIA Ada GPU でも 3 倍の高速化が確認されており、CPU やその他の GPU バックエンドでも処理が速くなるとのことです。

FLUX.2 の NVFP8サポートとRTX 最適化

Black Forest Labsは、最先端の画像生成AIモデル「FLUX.2」ファミリーをリリースしました。

NVIDIAおよびComfyUIとの協力により、FP8量子化とRTX GPU向けの最適化が施され、コンシューマー向けハードウェアでの利用可能性が大幅に拡大しました。

FLUX.2 は 320億(32B)パラメータを持つ超大規模モデルであり、その膨大なサイズゆえに実行環境に極めて大きな負荷をかけます。モデルを完全にロードするには通常 90GB の VRAM が必要で、一般的な「低VRAMモード」を利用しても 64GB の VRAM が求められます。これは市販されているコンシューマー向け GPU の容量を大きく超えており、従来は一般ユーザーが扱うことがほぼ不可能な領域でした。

この課題を解決するため、NVIDIA と Black Forest Labs が共同で取り組んだのが FP8(8ビット浮動小数点)量子化です。モデルの重みを FP8 に変換することで、精度を維持しながら必要な VRAM を 40% 削減することに成功しました。さらに、処理効率も改善され、生成速度が 40% 向上しているとのことです。

ComfyUI の RTX 最適化

さらに、NVIDIA は人気の生成AI実行環境である ComfyUI とも連携を強化しています。最新のComfyUI v0.3.76 では、NVIDIA RTX GPU 向けに 非同期ウェイトストリーミング(Async Offloading) が導入されました。

この機能強化により、GPU の VRAM に収まりきらないデータの一部をシステムメモリで処理することが可能になり、GeForce RTX GPU 上での動作安定性が向上しました。システムメモリは GPU メモリに比べて低速であるため多少のパフォーマンス低下は伴いますが、これまで動作すら不可能だった環境でも FLUX.2 を動かせるようになっているとのことです。

最新アップデートの確認はこちら

Topaz Video/Photo AIのTensorRT-RTX を統合

このアップデートに関して、詳細な公式の記載はありませんでした。

Topaz Video/Photo AI は名称的には旧製品ですので間違いかと思いますが、Project StarlightのようなモデルやAPIで提供しているクラウドモデルの最適化が内部的に行われているのかもしれません。

修正リスト

修正されたアプリケーションの不具合

  • Adobe Premiere Pro:ハードウェアエンコードを使用した書き出し中にフリーズする問題の修正
  • Vulkan アプリ:Core 2 Duo / Core 2 Quad CPU 搭載環境で起動時にクラッシュする問題の修正
  • F1 25:DLSS フレーム生成使用時のパフォーマンス最適化
  • Battlefield 6:ゲームの安定性に関する問題の修正
  • Counter-Strike 2:ゲーム内解像度がディスプレイのネイティブ解像度より低い場合、テキストがわずかに歪んで見える問題の修正
  • 龍が如く8 (Like a Dragon: Infinite Wealth):一部のシステム構成において、ドライバ更新後に光のちらつきが発生する問題の修正
  • 龍が如く7外伝 名を消した男:一部のシステム構成において、ドライバ更新後に画面の乱れ(破損)が発生する問題の修正
  • Black Myth: Wukong:R570ブランチより新しいドライバにおいてパフォーマンスが低下する問題の修正
  • モンスターハンターワールド:アイスボーン:GeForce RTX 50 シリーズ GPU において、一部のパーティクルエフェクトが表示されない問題の修正
  • Call of Duty: Black Ops 3:時間の経過とともにゲームプレイ画面が暗くなる問題の修正
  • Madden 26:安定性の問題の修正
  • Windows 11:R580ブランチ (58x.xx) 以降のドライバを使用している環境で、Windows 11 2025年10月の更新プログラム (KB5066835) 適用後、一部のゲームでパフォーマンスが低下する場合がある問題の修正
  • ウィッチャー3 ワイルドハント:主人公の剣の表示がランダムに乱れる問題の修正

修正された一般的な不具合

  • Sophos Home Antivirus:システムの安定性に関する問題の修正
  • Chromium ブラウザ:GeForce RTX 50 シリーズ GPU 使用時に動画を視聴すると緑色の線が表示される問題の修正

ダウンロード

以上の最新アップデートをサポートする新しい10月のNVIDIA Studioドライバ(591.44 )が利用可能です。

ドライバはNVIDIA アプリまたはこちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました