2025年10月21日(現地時間)- Open 3D Foundation (O3DF) は、Open 3D Engine (O3DE) の 25.10 リリースの提供開始を発表しました。
新機能ハイライト
このリリースは、Open 3D Engineコミュニティにとって大きな節目となるとされており、100件以上のバグ修正、パフォーマンスの向上、さらにユーザビリティとユーザーエクスペリエンスを改善するためのシステムの大幅な見直しが含まれています。
インストールプロセスの再設計
25.10 リリースの主なハイライトは、再設計されたインストールプロセスです。インストールプロセスは、レポート機能の改善、ダウンロード依存関係エラーの削減を実現し、自動アンインストールを試みなくなりました。
これにより、ユーザーは必要に応じて依存関係を手動でインストールできます。その他の重要な変更点は次のとおりです。
- より効率的なビルドプロセス。
- デバッグ体験の向上(エディタのメモリ使用量を最大50%削減、デバッグ時のビルド時間短縮、イテレーション時間(反復時間)を数分から数秒へと大幅に短縮)。
- C++ 20標準との互換性を追加。
- 依存関係を検出し、パフォーマンスがより最適化された、信頼性の高いアセットプロセッサ。
- コアライブラリ(AzCoreなど)が共有ライブラリに変更され、ビルド後のバイナリサイズとインストーラーサイズを大幅に削減(Windowsで50%以上、Linuxで70%以上削減)。

シミュレーションとロボティクス
25.10リリースでは、O3DEシミュレーションで使用できるフレームワークの種類が増加しました。特にロボティクス関連では、従来の「ROS2」gemが目的別に4つのgem(ROS2コア、ROS2Controllers、ROS2RobotImporter、ROS2Sensors)に分割されました。
これにより、ユーザーは必要なコンポーネントをより柔軟に選択できるようになり、ROS2 gemの一部もコミュニティのユーザーエクスペリエンス向上のためにリファクタリングされました。
既存ユーザー向けの重要な変更点
このリリースには、既存のプロジェクトに影響を与える可能性のある重要な変更が含まれています。
特にマテリアルパイプラインが更新されたため、25.10へアップグレードする際は、プロジェクトのアセットをすべて再処理する必要があります。また、カスタムマテリアルを使用している場合は、手動での更新が必要になる可能性があります。
機能の詳細は、テクニカルリリースノートをご覧ください。
また、最新のO3DE 25.10リリースに関するGameFromScratchのレビューが公式にも紹介されています。
プロジェクトの最新動向とコミュニティ
O3DEコミュニティは活発に成長を続けています。2025年9月のダウンロード数は前年同月比で2倍以上を記録し、プロジェクトは2025年に前年比190%の成長ペースで進んでいるとのことです。特にダウンロード数が多い国は中国、アメリカ、インドとなっています。
また、コミュニティイベントも活発です。10月の「Open 3D Connect」では、Porcupine FactoryによるO3DEでのリアリズム追加に関するライブデモが行われました。
さらに、O3DEチームはリリース直後の10月27日から29日にシンガポールで開催される「ROSCon 2025」にも参加し、ロボティクス分野での活用を推進しています。
利用について
O3DEは、オープンソースでクロスプラットフォームなリアルタイム3Dエンジンです。利用に関するシステム要件の確認はこちらから


























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