2025年7月7日(現地時間)- KeyShotは、最新バージョン「KeyShot Studio 2025.2」および関連製品のアップデートを発表しました。
今回のアップデートでは、KeyShot StudioにAI機能が新たに統合され、クリエイターのアイデアを素早く簡単に具体化することが可能になりまして。発表内容は以下の通りです。
「KeyShot Studio AI」が登場
今回のアップデートで最も注目すべきは、新たに搭載された「KeyShot Studio AI」です。この機能は、ユーザーの創造性を増幅させるための3つの新しいモードを提供します。
これらはすべてユーザーのコンピュータ上でローカルに実行され、既存のワークフローにシームレスに統合できるため、ユーザーは完全にコントロールを保つことができます。
3つの新しいモード
1. Restyleモード
Restyleモードは、既存のシーンレイアウト、照明、カメラ、モデル形状を維持したまま、簡単なプロンプト(指示文)を入力するだけで、瞬時に新しいスタイルの方向性を生成することができます。これにより、創造的な勢いを維持したまま、手作業による修正の手間なく、異なるマテリアル、仕上げ、カラーウェイ(CMF)を迅速に探求できます。
AIは、モデルの形状や立体感を2Dの深度情報として理解してオブジェクトのフォルムを認識、モデルのサーフェスの向き(法線)を理解し、3Dオブジェクトの形状を維持しながらスタイルを適用します。
推奨される使用例:
- 迅速なデザインバリエーションとCMFの探求: コンセプトデザイナーやCMFチームが、素早く視覚的なフィードバックを得るのに最適です。
- ブランドスタイルの適用: 地域市場やキャンペーン向けに、既存のビジュアルに独自のブランドイメージや季節のテーマを簡単に適用できます。
- クリエイティブな提案資料の生成: プレゼンテーションやムードボード用に、複数のスタイルの方向性を迅速に作成できます。
デザイナー、ブランドチーム、製品ビジュアライザーに最適なRestyleモードは、自然言語を使用してデザインのバリエーションを素早く生成できます。また、このモードは時間節約にもなり、チームは手作業による修正なしに、カラーウェイ、素材、雰囲気を素早く試すことができます。

2. Backgroundモード
Backgroundモードでは、レンダリングした製品画像に、AIが生成したリアルな背景を合成することができます。
このモードは、シーン内のモデルの形状を「ステンシル」として認識し、その周囲に背景を生成することで、被写体には一切手を加えません。カメラや空間レイアウトも理解するため、モデリングやライティングの設定は不要で、あらゆる背景に違和感なく合わせることが可能なため、完成したレンダリング画像に最適です。
推奨される使用例:
- フォトリアルなシーン生成: Eコマースやカタログ用の画像など、製品をリアルな屋内・屋外・ライフスタイルの環境に追加するのに最適です。
- ローカライズとキャンペーンのカスタマイズ: 同じ製品を、ターゲット市場に合わせた複数の地域や季節の環境に配置できます。
- セットデザイン不要のシーン試作: スタジオ撮影なしで、キャンペーンのモックアップや製品使用シーンのプレビューを迅速に作成できます。

3. Imagineモード
Imagineモードでは、モデルがまだ存在しない段階でも、テキストプロンプトから高品質なビジュアルコンセプトを直接生成することができます。
アイデア出しやムードボード作成、クリエイティブな方向性の検討に最適なモードです。クレジットシステムは一切ないので、何かがひらめくまで創作を続けることができます。

AI機能のセキュリティと利用上の注意点
KeyShotのAI機能はすべてユーザーのコンピュータ上でローカルに実行されるため、機密性の高い製品データを扱う場合でも、情報漏洩のリスクなく安全に利用できます。
- セキュリティ: 3つのAIモードはすべて、ユーザーのコンピュータ上でローカルに動作します。初期ダウンロード後、インターネット接続は不要です。情報が外部に送信されることはないため、機密性の高い製品を扱う場合でも、情報漏洩のリスクなく安全に利用できます。
- システム要件: AI機能の利用には、16GB以上のメモリを搭載したNVIDIAまたはAMDのGPUを搭載したWindows PC、あるいは16GB以上のメモリを搭載したApple M1以降のMacが必要です。CPUのみでも実行可能ですが、速度が大幅に低下するため推奨されません。高解像度の画像を生成するには、より多くのメモリが必要になります。
- AIによる結果について: 生成AIの性質上、結果はランダムであり、常に期待通りの画像が生成されるとは限りません。プロンプトや3Dオブジェクトの組み合わせによっては、望ましい結果が得られない場合もあります。これは生成AI全般に言える特性です。
よりスマートで高速なワークフローを実現する機能強化
KeyShot Studio 2025.2では、AI機能以外にも制作プロセスを効率化するための多くの機能改善が施されています。
ライトレイヤー機能
特定の光源が、選択したサーフェスやパーツにのみ影響するように制限できるようになりました。
これにより、全体のライティング設定を維持したまま、各パーツのハイライトを完璧に調整できます。特にライティングプロセスの最終段階で、全体の照明設定が既に確立されている状況で、妥協することなく各パーツのハイライトを微調整したい場合に非常に役立ちます。

ランダマイゼーションノード
床のタイルや木目パネルなど、背景オブジェクトの単調な繰り返しは非現実的に見えがちです。マテリアルグラフで新たに使用可能になった「Randomization ノード」では、マテリアル内にランダムな変化を素早く作成し、繰り返しのパターンを自然に見せることができます。
新しい「Random float」「Random shader」「Random UV shift」ノードを使用することで、元のマテリアルを複製することなく、適用された各パーツがそれぞれ異なるユニークな外観を持つようになります。
この機能でできることの例:
- UV座標をランダムにずらし、石のタイルや木製パネルにそれぞれ独自の見た目や木目パターンを与える。
- 個々の石タイルの明るさを微妙に変える。
- ディスプレイスメントによってパーツをランダムに動かす。

KeyShot Cloud Libraryの高速化
新しいCloud Libraryは、従来のライブラリに代わり、より高速なパフォーマンス、強化されたセキュリティ、そしてパートナーから提供されるより多くの高品質なコンテンツを提供するようになりました。
- KeyShot Studio 2025.2以降のユーザー: これまで通り、Studioに直接アセットを閲覧し、ダウンロードできます。
- 旧バージョンのユーザー: 新しいCloud Libraryをブラウズすることは可能ですが、アセットを手動でダウンロードしてインポートする必要があります。シームレスな利用のためには、2025.2へのアップデートが推奨されます。
新しいKeyShotクラウドライブラリは、KeyShot Studio 2025.2とシームレスに連携するように設計されています。以前のバージョンのKeyShot Studioをご利用の場合は、2025.2へのアップデートが推奨されています。
その他
- AMD GPUのサポート(ベータ版): Radeon RX 7000、Radeon RX 9000、Strix Haloなどの特定のAMD製GPUを使用したレンダリングに対応しました。これにより、ハードウェアの選択肢が広がり、柔軟性と互換性が向上します。
※この機能は現在開発中であり、KeyShot Studio 2025.2 リリース内でパブリック ベータ状態で提供されています。 - カラーピッカーの改善: カラーピッカーが改善され、色の選択、マルチカラーの作成・管理、色のリンク・リンク解除といった作業がより簡単になりました。
- 新しいPANTONEパレット: PANTONE Dualities Paletteから、新時代のパステルカラーとシャドウを含む175色が新たに追加されました。これらの色は、カラーライブラリのコットンとプラスチックの両方のPANTONEパレットで使用できます。
KeyShot Hubのアップデートによるコラボレーションの強化
チームでの共同作業を円滑にする「KeyShot Hub」もアップデートされ、以下の新機能が追加されました。
- CADモデルの3Dプレビュー: Hub上で直接CADモデルを3D表示できるようになり、KeyShot Studioにインポートする前に内容を確認できます。CADファイルは、KeyShot Studioやファイルを作成したCADツールを持っていない人にも共有でき、プレビューを確認できるため、よりスムーズなコラボレーションが可能になります。
- 3Dピン留めコメント: 関係者が3Dピンを追加してシーンやCADモデル上の特定の場所を強調表示したり、コメントを追加したりできるようになりました。これらのピンはモデルに合わせて回転するため、デザイナーやその他の閲覧者はモデルを操作する際に、どのフィードバックがピン留めされているかを簡単に確認できます。
CEOが語るAIのビジョン
KeyShotのCEOであるSoren Abildgaard氏は、「今回のAI機能の統合は、単なる機能追加ではなく、革命的な飛躍です。私たちの使命は、クリエイターがビジョンを現実に変えるためのツールを、これまで以上に速く、直感的に提供することです。2025.2は大きな前進ですが、これは始まりに過ぎません」と述べ、今後のさらなるイノベーションへの期待を示しました。
価格とシステム要件
KeyShot Studio プロフェッショナルライセンスの価格は、¥14,271/月、KeyShot Studio ウェブライセンスの価格は、¥5,613.33 /月です。
KeyShot Hub、Dockはお問い合わせが必要です。
3DモデルをKeyShot にインポートするには、直接インポートする方法とプラグインを使用する方法があります。ネイティブの3Dデータをインポートするのにプラグインは必要ありませんが、より速くデータを転送し、KeyShot とあなたの3Dモデリングソフトウェアとのより緊密な統合を実現するためにプラグインが用意されています。対応ソフトウェアの確認はこちらから
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