2025年5月29日(現地時間)- BorisFX は、ロトスコープ&ペイントツールの最新アップデート Silhouette 2025 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、3Dシーンの直接読み込み、AIを活用したマット調整やデプスマップ作成、モーフィング機能、フレーム修復など、多数の強力な新機能が追加されました。
- 3D Scene ノード:3Dトラッキングとポイントクラウドを活用し、スタビライズ、ペイント、コンポジット。
- Matte Refine ML:髪の毛、毛皮、羽毛などの複雑なマット調整作業を AI で処理。
- Depth Map ML:ワンクリックでAIによるデプスマップを作成し、ブラーやカラーコレクションを自在にコントロール。
- PowerMesh Warp:ペイントされたキーフレーム間や個々のフレーム間で、リアルなモーフィングを作成。
- Compound ノード:複数のノードを単一の結合ノードにまとめ、カスタマイズオプションと共に他のユーザーと共有できます。
- Unproject / Reproject ノード:モーションを気にすることなくペイントやコンポジット作業に集中可能に。
- Frame Fixer ML:AIの精度で、写真のフラッシュ、アーティファクト、ドロップフレームを削除・復元。
- VFXとコンポジット:Sapphire、Mocha Pro、Particle Illusionノードのアップデートが含まれます。
3D Scene ノード
新しい3D Scene ノードにより、AlembicまたはFBX形式のシーンをSilhouetteに直接ロードできるできるようになりました。
これにより、ペイントやロトのプレート準備作業が大幅にスピードアップし、より正確な結果が得られます。
ロード後、3Dトラックを選択して平面を算出し、3D空間にカードとして配置できます。
このノードを活用することで、以下のような多様な操作が可能になります。
- Transform ノードでカードを使用して、挿入、マッチムーブ、スタビライズを実行
- 画像をアンプロジェクトし、ペイントまたはコンポジットしてから結果をリプロジェクト
- カードを使用してペイントストロークを変換
- カードをインポートし、ロトで使用するためにレイヤーに変換
- ビューアでカードを使用して直接アンプロジェクトおよびスタビライズ
- 3Dトラッカーを2Dポイントトラッカーに変換
次の動画で使用方法を学ぶことができます。日本語音声も用意されています。
手順のまとめ
- カメラトラッキング (Mocha Pro内):
- Mocha Proで映像を3Dカメラトラッキングし、カメラの動きを解析(Solve)します。
- 地面などの基準を元にシーンの向きと原点を設定し、FBX形式で書き出します。
- シーンの準備 (Silhouette内):
- Silhouetteの新しい「3D Scene Node」に先ほどのFBXファイルを読み込みます。
- ビューアに3Dのトラッキングポイントが表示されます。
- カードの作成:
- 作業したい壁や地面などの平面上にあるポイントを選択します。
- カードツールを使い、選択した平面に沿って「カード」と呼ばれる板状のオブジェクトを作成します。
- クリーンアップ作業:
- 「Unproject Node」を使い、作成したカードの領域を完全に平面化・固定化します。
- 固定化された映像上で、ロト、ペイント、カラーコレクションなどを使ってマンホールを消すための「パッチ」を作成します。
- 合成 (リプロジェクト):
- 「Reproject Node」を使い、作成したパッチに元のカメラの動きを戻します。
- 動きが戻ったパッチを、元の映像に合成して完成です。
Matte Refine ML
Matte Refine MLは、AI技術を使用してハードマットから自然なエッジを自動的に生成することができる新しいノードで、半透明で繊細なディテールを実現します。
髪の毛、羽毛、毛皮、その他不規則なエッジも簡単に補正できます。
Depth Map ML
Depth Map MLを使用すると、AIを使用して画像を分析し、シーンの各部分間の相対的な距離を決定することで、手間をかけずに高品質のグレースケールデプスマップを生成することが可能です。
選択可能な2つのモデルタイプと、結果を調整するための組み込みマットコントロールが含まれています。
- Depth nodeで他のオブジェクトと共にデプスマップを使用
- 深度に基づいてブラーやカラーコレクションを制御
- 特定の深度レベルに応じてマットを作成
次の動画では、Depth Mask MLを活用して簡単にカラーコレクション、ライティングエフェクトの追加、マット作成を行う方法が紹介されています。
PowerMesh Morph
PowerMesh Morphにより、歪んだりワープしたりしたバージョンではなく、元の映像に直接ペイントできるようになりました。プロセスを完全に制御しながら、有機的な変形をより速くレタッチできます。
Mocha Proの強力なトラッキング機能と連携し、以下のステップでペイント作業を自動化します。
- Mocha Proのサブプレーナーパワーメッシュを使用して特定のフレーム間をモーフィングし、有機的なオブジェクトやワープしたサーフェスをトラック
- Mocha Proのデータ出力をPowerMesh Morphのデータ入力に接続し、生成されたメッシュに基づいてペイントされたキーフレーム間をモーフィング
Compound ノード
Compound Nodeを使用すると、選択したノードを単一の結合ノードにマージし、パラメータウィンドウ内でノードごとにグループ化されたパラメータを使用して、他のユーザーと共有できます。
このノードを活用することで、以下可能になります。
- ノードと入力/出力ポートの追加、削除、または名前変更
- 不要なパラメータの非表示
- 指定されたノードグループへの公開
- 他のシステムで再利用するために外部の場所に保存
Unproject / Reproject ノード
Unproject / Reproject ノードは、動きを気にせずペイントや合成作業ができるようになる新しい機能です。
このノードは、3D Scene ノードからモーションをアンプロジェクトし、効果的にモーションをスタビライズします。このワークフローにより、アーティストは安定したシーケンスでペイントやコンポジット作業に集中できます。タスクが完了したら、シーケンスの元のモーションを簡単に復元できます。

Frame Fixer ML
Frame Fixer MLは、写真のフラッシュ、アーティファクト、ドロップフレームを迅速に削除・復元したり、パフォーマンスを変更したりできる機能です。
インテリジェントな機械学習によりプロセスは自動がされており、最初の不良フレームを設定し、影響を受けるフレーム数を入力するだけで、残りはAIが行ってくれます。
- 元の映像またはペイントされたキーフレームに使用できます。
- ペイントをメイン入力ポートとデータ入力ポートの両方に接続することで、ペイントされたキーフレーム間のモーフィングを作成可能。
Sapphire, Mocha Pro & Particle Illusion ノードのアップデート
Silhouette内でBoris FXの姉妹製品の最新リリースを使用して、エフェクトの追加、コンポジットなどを行えます。
- Sapphire: 新しいVHSダメージエフェクト、新しいシネマティックレンズフレア、厳選されたプリセットで素晴らしいビジュアルを作成できます。
- Mocha Pro: 2つの新しいAIツール、複雑なショット用の強化された3Dカメラソルブワークフロー、合理化されたデータエクスポートにより、マスキングとトラッキングが高速化されます。
- Particle Illusion: リピートアニメーション機能やグラデーションとスプライトのコピー&ペースト機能など、新しいワークフローにより、豪華な3Dパーティクルアニメーションをより速く追加できます。
※Silhouetteがプラグインとして使用される場合、プラグイン内で別のプラグインを実行することに関連する技術的な制限により、SapphireとParticle Illusionは利用できません。

価格とシステム要件
Silhouetteは、MacOS12、Windows 10 および 11、Linuxで、スタンドアロンアプリケーションおよび/またはプラグインとして利用できます。ホストアプリケーションは、Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Foundry Nuke、Blackmagic Resolve、Fusion、Autodesk Flameに対応しています。
より詳しいシステム要件はこちらから
ライセンスは永久ライセンスと年間/月ごとのサブスクリプションオプションが利用可能です。
- シングルホスト( Adobe or OFX Hosts )
- マルチホスト + スタンドアロン
| サブスクリプション | 103ドル/月または545ドル/年 |
| 永久ライセンス ※12 か月間の無料アップグレードとサポート含む | 1,195ドル |
| サブスクリプション | 165ドル/月または875ドル/年 |
| 永久ライセンス ※12 か月間の無料アップグレードとサポート含む | 2,195ドル |
また、Boris FXのすべてのソフトウェアが含まれたBoris FX Suite にも含まれています。
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