Reality Scan 2.0 がリリース!AIマスキング、LiDARデータのサポート、アライメント機能の強化など

CGソフト

2025年6月17日(現地時間)- Epic Games は、フォトグラメトリ(写真測量)ソフトウェア「RealityCapture」の名称を「RealityScan」へと一新し、メジャーアップデート版「RealityScan 2.0」をデスクトップ向けにリリースしたことを発表しました。

名称変更について

これまでプロ向けの高度なデスクトップアプリケーションだった「RealityCapture」が、今後は「RealityScan」という名称になります。

そして、スマートフォンやタブレットで手軽に3Dスキャンを行えたコンパニオンアプリは「RealityScan Mobile」として、より分かりやすい位置づけとなりました。

以前の名称新しい名称
RealityCapture (デスクトップ版)RealityScan
RealityScan (モバイルアプリ)RealityScan Mobile

RealityScan 2.0の新機能

RealityScan 2.0 では、AI 支援マスキング、アライメントの改善、視覚品質検査、空中レーザースキャンのサポートといった重要なアップデートが行われています。

RealityScan 2.0 is Here! New Features and a Rebranded RealityCapture

AIマスキングによる背景自動除去

学習済みのセグメンテーションモデルを活用した背景の自動除去機能が導入され、これまで手作業で行っていた画像のマスキング作業がAIによって自動化されました。

この機能は、特にターンテーブルでオブジェクトを回転させて撮影するようなシーンで役立ちます。AIがオブジェクトを自動認識して背景から切り離すため、撮影した写真をそのまま読み込ませるだけで、すぐに3Dモデル化の準備が整います。

また、マスクの微調整が必要な場合も、外部ソフトに書き出すことなくRealityScan内で繰り返し修正できるため、ワークフローが高速化されます。(※快適な動作には10GB以上のVRAMを持つGPUが推奨されています)

よりスマートになったアライメント機能

特徴の少ない表面でも、より正確にカメラ位置を合わせられるようになりました。

アライメント設定には品質オプションが追加され、従来の「通常(Normal)」に加え、より高い精度で処理する「高(High)」が新しいデフォルト設定となります。これにより、モデルがバラバラに生成されるといった失敗が減り、一貫性が向上します。

さらに、処理の一部でGPUアクセラレーションが利用可能になり、対応する環境では処理時間の短縮も期待できます。

航空LiDARデータのサポート

ドローンなどで取得した航空LiDAR(レーザースキャン)データに正式対応しました。(対応形式:  .las、.laz、.e57、.xyz、.csv、.pts)

LiDARの点群データから「仮想カメラ」を生成する独自の技術により、航空写真、航空LiDAR、地上データを組み合わせて、正確な正投影図、地図、広大な3D環境のできるため、マッピングや測量作業の精度が向上します。現実世界の忠実度が重視されるシミュレーション、マッピング、VFX環境に最適な新機能です。

ヒートマップによる品質分析

視覚的なヒートマップを使用することで、スキャンデータが不十分な箇所を、メッシュ化する前に可視化できるようになりました。

これにより、メッシュ作成段階に進む前に追加のデータが必要な領域を特定したり、メッシュの品質をチェックしてテクスチャやPBRをさらに改善したりできるようになります。

スキャン品質が良い部分は緑、カバレッジ不足など問題がある部分は赤というように、ヒートマップで品質が一目瞭然となります。

点群密度に基づく再構築領域

点群が密に分布している領域を優先して3Dモデルを生成する機能が追加されました。

ターンテーブル撮影のように、背景からオブジェクトが明確に分離しているプロジェクトで特に効果を発揮し、不要な背景部分の生成を抑え、よりクリーンなモデルを効率的に得ることができます。

その他多数のバグ修正が行われています。

全ての更新内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Reality scan は 少なくとも 8 GB の RAM を搭載した64ビット Microsoft Windows バージョン 8 / 8.1 / 10 / 11 または Windows Server バージョン 2008+で利用することができます。

詳しいシステム要件はこちらから

RealityScanは、学生、教育関係者、個人、そして年間総売上高が100万米ドル未満の企業であれば無料で利用することができます。

100万米ドルを超える場合は1シート189,496円 / 年となります。また、Unreal Subscriptionの一部としても利用可能です。

ダウンロードは、Epic Games Launcherを通して可能です。

既存のRealityCaptureユーザーへの注意

ライセンス体系にも変更があります。2024年4月23日より前に「RealityCapture Enterprise」ライセンスを購入したユーザーは、引き続き旧バージョン(1.4および1.5)を追加費用なしで利用可能です。

しかし、RealityScan 2.0以降へアップグレードする場合は、新しいEULA(使用許諾契約)への同意と、Epic Games Launcher経由でのダウンロードが必要となります。また、年間総収益が100万ドルを超える個人および企業には、サブスクリプションが必須となる点にも注意が必要です。詳細は公式サイトのライセンスページで確認してください。

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