2025年12月11日にリリースされた「Substance Designer 15.1」の新機能情報です。
新機能ハイライト
今回のアップデートには、ユーザーインターフェースの改善や学習リソースの拡充、ノイズ機能の強化、そして既存ユーザーの作業効率化(Quality of Life)を目指した改善が多く含まれています。
グラフ作成ウィンドウの刷新
新規グラフを作成する際のウィンドウデザインが大幅に変更されました。これまでのリスト形式に加え、サムネイル表示が導入されたことで、作成しようとしているグラフの種類を視覚的に判断しやすくなっています。
テンプレートは「マテリアル」「フィルター」「スキャン処理」などのカテゴリごとに分類されており、目的に応じたテンプレートへのアクセス性が向上しています。また、各テンプレートには詳細なツールチップが表示されるようになりました。

視覚的に分かりやすくなった新規グラフ作成画面
サンプルマテリアルの内蔵
学習リソースへの要望に応える形で、ソフトウェア内にサンプルマテリアルが直接組み込まれました。これには、レザーやサテンなどの布地、木材、金属、プラスチック、セラミックなどが含まれます。

これらのサンプルは、学習用に整理されており、ノード数は必要最小限に抑えられ、注釈(コメント)も付記されています。ユーザーは「ホーム画面」の「サンプルへ移動」ボタン、または新規作成時の「Material samples」カテゴリからこれらにアクセス可能です。また、FX-mapやPixel Processorの使用法を示す高度なサンプルも同梱されています。

木材などの高品質なサンプルが含まれています
ノイズジェネレーターの強化
テクスチャ作成の核となる「ノイズ」関連のノードに重要なアップデートが行われました。
- タイリング不要の動作サポート: 従来、ノイズノードはタイリング(繰り返し)前提の挙動をしていましたが、今回の更新で非タイリング環境でも意図通りに動作するよう改善されました。
- ビット深度の制限解除: 多くのノイズノードでビット深度が16-bitに固定されていましたが、インスタンスごとにビット深度を変更可能になりました。これにより、軽量化やさらなる高精度の制御が選択可能です。
- 新パラメータの追加: 多くのノイズに、より細かい制御を行うためのパラメータが追加されています。
これらに伴い、「Cells」「Clouds」「Directional Scratches」「Moisture Noise」などの主要なノイズノードがバージョンアップされています。
ノードメニューの階層化と検索性向上
膨大なノードライブラリの中から目的のノードを探しやすくするため、Node メニューにカテゴリ構造が導入されました。ノードの数が増えるほど、必要なノードを素早く見つけるのが難しくなりますが、この改善によって検索性が向上します。
グラフレベルでは新たに Group 属性 が追加されており、この属性を設定すると、検索結果がそのグループに基づいて整理・分類され、より直感的にノードへアクセスできるようになります。

従来のリスト表示に加え、カテゴリ分けが導入されました

詳細なサブカテゴリにより目的のノードが見つけやすくなっています
デフォルト出力ピンの指定
ノードに複数の出力がある場合、2D ビューやノードのサムネイルにすべてを同時に表示することはできません。これまでは「最初に接続されているピン」もしくは「何も接続されていない場合は最初の出力」を表示に使うというのが一般的なルールでした。
しかし、この方法では必ずしも最適な結果が得られるとは限りません。たとえば、Spline 系のノードでは、最初に接続されるピンがスプライン座標データであることが多く、プレビューには適していないケースがあります。
この問題を解決するために、新たに デフォルト出力属性 が導入されました。これにより、グラフの作者が「どの出力をプレビューとして表示すべきか」を明示的に指定できるようになり、ノードの使いやすさが向上するとともに、グラフ全体の理解もしやすくなります。


関数グラフでの「Is Defined」ノード
関数グラフを扱う際、特定の変数がグラフ内に存在しているかどうかを判定したい場面があります。たとえば、ある変数が未定義であることを検出できれば、代わりの値(フォールバック)を用意して、すべての入力が明示的に設定されていなくても関数が正しく動作するようにできます。
こうしたニーズに応えるために追加されたのが 「Is Defined」ノード です。これにより、変数の存在チェックを簡単に行えるようになり、より堅牢で柔軟なグラフ構築が可能になります。
その他の新機能と改善
上記の主要機能以外にも、多くの改善や修正が行われています。
- カラーマネジメント: ACES 2.0のサポートが追加されました。
- ベイク機能 (Bakers):
- 選択したメッシュのUVのみを表示する機能の追加。
- 名前によるジオメトリマッチング方法の選択オプション。
- UDIM対応:ベイクするUVタイルのリスト定義が可能に。
- 3Dビュー: L16グレースケールテクスチャが赤みがかって表示される不具合などが修正されています。
- スクリプト: Python APIの更新や、いくつかの安定性向上が含まれています。
詳細な変更ログについては、公式のリリースノート(英語)をご参照ください。
価格とシステム要件
Substance 3D Designer は、Windows 10 64ビットバージョン22H2以降、macOS 11 Big Sur以降、Linuxで利用できます。
より詳しいシステム要件はこちらから
Substance 3D Designerは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。
- Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、豊富な3Dアセット、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。
- Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、豊富な3Dアセット、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。
- グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、豊富な3Dアセット、1TBのストレージ、とライセンス管理や高度なサポートが含まれています。
価格は次のようになっています。
| Adobe Substance 3D テクスチャリング | 月々プラン月々払い | 3,380 円 |
| 年間プラン(一括払い) | 33,880 円 | |
| Adobe Substance 3D Collection | 月々プラン月々払い | 8,180円 |
| 年間プラン(一括払い) | 81,880円 | |
| グループ版 Adobe Substance 3D Collection | 月々プラン月々払い | 16,280 円 |
| 年間プラン(一括払い) | 195,360 円 |
Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。
また、Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)
■Steam版ライセンス
Adobe Substance 3D Designer はSteamでも購入可能です。
価格は、個別の買い切り価格が22,000円です。
Substance 3D Painter、Substance 3D Designer、Substance 3D Modeler の最新バージョンを常に利用でき、さらに 1,000 点のゲーム向け 3D アセットにもアクセスできる Substance 3D Indie サブスクリプションが2800円/月です。
Adobe Substance 3D Designer Steam ページへ

























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