リアルタイム流体シミュレーションツール LiquiGen 1.0 がリリース!

CGソフト

2025年7月27日(現地時間)- JangaFX は、リアルタイム流体シミュレーションツール LiquiGen 1.0 を正式リリースしました。

LiquiGen とは

LiquiGenは、リアルタイムで液体シミュレーションを行うためのツールで、水、血、ケチャップ、スライムなど、様々な種類の液体表現を実現することができます。

主な機能として、リアルタイムメッシュ生成、カスタマイズ可能な物理演算、スパース(疎)なシミュレーション領域、リアルタイムパストレーサーなどが搭載されています。これらの機能により、シミュレーション結果をリアルタイムで確認しながら作業を進めることができます。

これまでアルファ版でしたが、この度正式にリリースとなり、本番環境に対応しました。

LiquiGen 1.0 Release Trailer – Real-time Liquid Simulations

主な機能は以下の通りです。

リアルタイムシミュレーション

GPUを利用し、シミュレーションをリアルタイムで編集・確認。

多様な書き出し形式に対応

Alembic書き出しを始め、さまざまな形式でエクスポート可能です。

液体レンダリング

内蔵レンダラーでシミュレーション結果をレンダリング。

アニメーションメッシュの読み込み

FBXやAlembic形式の3Dモデルを、エミッターやコライダーとして使用可能。

ユーザーインターフェース

ノードベースのUIを搭載。

サンプルプロジェクト

20種類のプロジェクトファイルが付属。

ノードベースの制作フロー

LiquiGenは、ノードベースのユーザーインターフェース(UI)を採用しています。いくつかのノードを繋ぎ合わせてシミュレーションの基本設定を構築し、パラメーターを調整すると、その結果がプレビューにリアルタイムで反映されます。設定が完了したら、任意形式でのデータ書き出しが可能です。

多様な書き出し形式に対応

LiquiGenは、特別なセットアップをせずに、以下の形式でアセットを書き出すことができます。

  • パーティクル、メッシュ、フォーム用の Alembic キャッシュ
  • メッシュフリップブックとVATテクスチャ
  • フリップブックとシーケンス
  • 法線マップ
  • 屈折マップ
  • アニメーションデカール

Game Ready エクスポート機能

LiquiGenは、ゲーム開発のワークフローを想定した書き出し機能を備えています。

  • ゲーム用フリップブック: ゲームエンジンで使用できるフリップブックを生成。
  • VAT(Vertex Animation Textures)/ メッシュフリップブック: 液体の動きを頂点アニメーションテクスチャやメッシュのフリップブックとして書き出し。
  • プレビューツール: 書き出すフリップブックアニメーションをツール内で確認できます。

バージョン1.0新機能

1.0では、使いやすさと安定性の両方が大幅に向上。コアシミュレーターには、要望の多かったエミッターごとの粘度設定が追加されました。

他にもゲーム向けにメッシュフリップブックやVATなどの新しいエクスポートタイプや、液体の厚みマップをエクスポートする機能の追加。カメラシステムは業界標準の操作体系を模倣するように変更され、ソルバーチューナーや非常に便利なシミュレーション診断パネルなどの便利なツールも追加されています。

また、ロードマップにあったいくつかの機能は次のバージョン1.1アップデートに延期されているようです。

主な新機能は以下の通りです。

シミュレーションの安定性向上

これまでLiquiGenで報告されていた、再現性のある主要なシミュレーションの不安定性に関する問題が修正されました。

これによりバージョン1.0では、より安定した信頼性の高いシミュレーション環境となり、ユーザーが安心してクリエイティブな作業に集中できるようになりました。

高粘度ソルバーの実装

コイル状に巻いたり、座屈したりするような、リアルな高粘度流体の挙動をシミュレートできる、本格的な高粘度ソルバーが実装されました。これはソルバーの全く新しいステップであり、相応の計算時間を要しますが、これまで以上にリアルな表現が可能になります。

※もちろん、高度なエフェクトを必要としない場合は、従来のPIC/FLIP比率の調整や、表面張力で粘性を疑似的に表現する方法も有効な選択肢です。

正確な液体スケール表現

空中で衝突する2つの水滴から、崖を流れ落ちる壮大な滝まで、リアルな表現にはそれぞれ異なるシミュレーションスケールが必要です。

LiquiGen 1.0では、液体のスケール感をより正確にシミュレートできるようになり、あらゆる規模の液体表現に対応します

高品質な液体メッシュ生成

プロダクション品質の要求に応えるため、液体メッシュの品質を大幅に向上させる研究開発が行われました。

これにより、ユーザーは、あらゆる液体のメッシュ解像度を調整できるようになり、より滑らかで高品質なサーフェスを生成できるようになりました。

パーティクルごとの可変アトリビュート

パーティクルごとに「粘度」「粘着性」「寿命」といったアトリビュートを個別に設定できるようになりました。

これにより、例えば液体が時間と共に性質を変化させるような、より複雑でダイナミックなエフェクトが実現可能です。(密度や色などのアトリビュートは、将来的に追加される予定です)

寿命(lifetime)

メッシュフリップブック・エクスポート

Squanch Gamesのチームからヒントを得た、新しいメッシュエクスポート方式です。すべてのアニメーションフレームを単一のFBXファイルにベイクし、ゲームエンジン側のシェーダーで再生することで、メモリとパフォーマンスを大幅に節約できます。現在のところ、フレーム上限は約256フレームです。

カメラのインポート

姉妹製品であるEmberGenと同様に、カメラをインポートする機能が追加されました。これにより、コンポジット作業のワークフローが大幅に改善され、他のDCCツールとの連携がよりスムーズになります。

その他

  • パストレーシングの改善:パストレーサーがアップデートされ、新しいマテリアルシステムに対応し、破損していたデノイズ機能が修正されました。デノイズ処理はまだ少しぼやける場合がありますが、以前のリリースよりも大幅に改善されています。
  • VAT (Vertex Animated Texture) サポート:ゲーム開発で広く利用されているVAT(頂点アニメーションテクスチャ)のエクスポートに対応しました。これにより、LiquiGenで作成した複雑な液体アニメーションを、より効率的にゲームエンジンに統合できます。
  • 新マテリアルシステム:マテリアルのワークフローを合理化し、様々な液体やインポートしたオブジェクトのマテリアルプリセットを自由に作成・共有できるようにするための新しいマテリアルシステムが導入されました。今のところ、プリセットを作成共有するような機能は見当たりませんでしたが、今後さらに多くのマテリアル処理機能が追加される予定のようです。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

LiquiGenは、Windows 10 または 11 (現在 7 は動作しません)、RHEL 9以降のLinuxディストリビューションで利用可能です。

LiquiGenは、個別のライセンスに加えてElemental Suiteに含まれています。

価格は以下の通りです。

  • Indie&Hobby
  • Studio

収益 / 資金調達 100万ドル未満のインディー向けライセンス – ノードロック

 永久ライセンス初年度価格永久ライセンス年間メンテナンス費Rent to own
Elemental Suite449.99ドル224.99ドル29.99ドル/月
EmberGen299.99ドル149.99ドル19.99ドル/月
LiquiGen299.99ドル149.99ドル19.99ドル/月
IlluGen299.99ドル149.99ドル19.99ドル/月
GeoGen149.99ドル74.99ドル9.99ドル/月

※Rent to own – Indie&Hobby 18回連続で支払い後、永久ライセンスに 

収益 / 資金調達 100万~1億ドルのスタジオ向けライセンス – ノードロック

 永久ライセンス初年度価格永久ライセンス年間メンテナンス費Rent to own
Elemental Suite2,100ドル1,500ドル230ドル/月
EmberGen1,400ドル1,000ドル150ドル/月
LiquiGen1,400ドル1,000ドル150ドル/月
IlluGen1,400ドル1,000ドル150ドル/月
GeoGen1,400ドル1,000ドル150ドル/月

※Rent to own – Studio 12回連続で支払い後、永久ライセンスに

他にもスタジオライセンス向けのフローティングライセンス、収益 / 資金調達億ドル以上の企業向けのEnterprise ライセンス、教育ライセンスが用意されています。

その他購入オプションの確認はこちらから


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