2025年6月13日(現地時間)- Chaos は、3ds Max &Cinema4D 用建築ビジュアライゼーション向けのレンダリングソフトウェアの最新アップデート Corona 13 のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、トゥーンシェーディングからGPUアクセラレーションによるアニメーション、AIを活用した画像強化など、よりクリエイティブなコントロールと高速なワークフローを実現する新機能が追加されています。
- トゥーンシェーディング:新しいトゥーンマテリアルとアウトラインマテリアルで、スタイライズされた非写実的なレンダリングを作成。
- GPUアクセラレーションによるアニメーション:Vantage Live Linkでアニメーションレンダリングを高速化。
- AI画像強化:Chaos AI Enhancerでレンダリング品質を向上。
- Thin Filmレイヤー:シャボン玉や油膜などの表面にリアルな虹色効果を生成。
- Scatterクラスター:様々な散布オブジェクトを簡単にグループ化し、シーンの調整を迅速化。
- アセットバリエーション(初期サポート):選択された3D人物や植生モデルに複数のオプションが追加され、シーンに最適なアセットを選択可能に。
- Enscapeシーンインポート(初期実装):.vrscene経由でEnscapeプロジェクトをCoronaに取り込み、最終レンダリングが可能に。
詳細機能紹介
トゥーンシェーディングとアウトラインによる様式化されたレンダリング
Coronaの新しいトゥーンマテリアルとアウトラインマテリアルで、カートゥーンスタイルや非写実的なレンダリングができるようになりました。
シーン全体または選択したオブジェクトにトゥーンシェーディング、アウトライン、あるいはその両方を適用するための完全なコントロールが可能で、初期のコンセプトや芸術的なタッチを加えたい場合に活用することができます。

Vantageを介したGPUアクセラレーションによるアニメーションレンダリング
CoronaとVantage Live Linkを使用することで、アニメーションレンダリングを高速化できるようになりました。この機能は、特に、簡単なドラフトやテスト、あるいは最終版の作成に役立ちます。
3ds MaxやCinema 4Dで作成したアニメーションを、Chaos Vantageの高速なGPUレンダリング速度の恩恵を受けながら活用できます。
AIによる画像強化
Corona 13にはAIによる画像強化機能が搭載され、レンダリングの仕上げがこれまで以上に簡単になりました。
画像をクラウドにアップロードし、ワンクリックするだけで、Chaos AI Enhancerがシーン内の人物や植生アセットの外観を即座に向上してくれます。


Firefly Removal(ノイズ除去)
レンダー設定の新しいFirefly Removalオプションから、シーンやアニメーションから高輝度ピクセル(Firefly)を削減または除去できるようになりました。
「Simple」モードはすべてのFireflyを検出して除去し、「Advanced」モードはシーンで維持したいスペキュラハイライトを保持しつつ、さらに優れた結果をもたらします。

Scatterの新しいクラスター機能
Scatterの新しいクラスター機能を使用すると、様々な散布オブジェクトをグループ化して、シーンの調整やシナリオテストを行うことができます。
新しいクラスター機能は、次の3つのモードを備えています。
- Generate
- Color Map
- Layer Paint
Generate モード: ノイズ計算に基づいてクラスターを作成します。
Color Map モード: マップの異なる色の中にどのオブジェクトを表示するかを選択できます。
Layer Paint モード: どのオブジェクトが特定のレイヤーに属するかを定義し、それらのレイヤーを直接3ds Maxにペイントできます(Cinema 4D版は近日対応予定)。
Thin Filmレイヤーによる虹色エフェクト
新しいThin Filmレイヤーで玉虫色の効果を簡単に追加でき、油膜のある表面、シャボン玉、陽極酸化金属、ダイクロイックガラスなどにリアルな虹色エフェクトを作成することができるようになりました。
Corona Physical MaterialのThin Filmパラメータを調整するだけで設定は準備完了です。

Cosmosアセットバリエーション(初期サポート)
Chaos Cosmosライブラリでのアセットのバリエーションがサポートされました。
初期サポートには、選ばれた3D人物や植生アセットが含まれ、夏や秋の葉の色、異なる服装のスタイルなど、プロジェクトのルック&フィールに合わせるためのオプションが用意されています。
Enscapeからの.vrsceneインポート(初期実装)
Enscapeから.vrsceneをインポートし、Coronaをフォトリアルレンダリングエンジンとして使用できるようになりました。これにより、ツール間のよりスムーズな連携と簡単なファイル交換が実現します。
この初期実装では、V-Rayがインストールされている必要がある点にご注意ください(ライセンスの種類は問わず、アクティブなライセンスは不要)。
このアップデートのよくある質問 (FAQ)
Corona 13にはAI機能は含まれていますか?
はい。Corona 13にはChaos AI Enhancerが含まれています。これはスマートな画像アップスケーリングを使用して、レンダリング内の人物や植生アセットを改善します。高速なクラウドベースの機能で、ワンクリックで動作するため、ポストプロダクションの高速化に最適です。
Corona 13でGPUレンダリングは使用できますか?
はい。Corona自体はCPUベースですが、Chaos Vantageと新しいLive Link機能を通じてGPUレンダリングを使用することで、アニメーションを高速化できます。
Corona 13はEnscapeと互換性がありますか?
はい。V-Rayを使用して、.vrscene形式でEnscapeプロジェクトをCoronaに取り込むことができます(これは初期実装です)。これにより、ツール間のワークフローが合理化され、より緊密なEnscape-Corona互換性への第一歩となります。
Corona 13を入手するにはどうすればよいですか?
既存の顧客であれば、Chaosのウェブサイトからダウンロードできます。新規ユーザーの場合は、30日間の無料トライアルを提供しています。
その他の小規模な改善点
全般
- (3ds Max & Cinema 4D) Corona Listerにデカールを追加し、主要なプロパティにアクセス可能に。
- (3ds Max & Cinema 4D) VFBの統計表示を整列。
- (3ds Max) 警告メッセージでACES OTオペレーターを無効にするオプションを追加。
- (3ds Max) IRのパスリミットをデフォルトで200に設定。
マテリアル
- (3ds Max) ArnoldのStandard SurfaceからCoronaPhysicalMtlへの変換を追加。
- (Cinema 4D) Corona Node Material Editorに検索フィルターを追加。
変換
- (3ds Max & Cinema 4D) V-Rayマテリアルの半透明性の変換に関する修正と改善。
- (Cinema 4D) V-Rayカメラの変換に関する修正と改善。
- (Cinema 4D) V-Ray MaxGamma, UvwChannel, Sky, ColorOperationシェーダーの変換サポートを追加。
- (Cinema 4D) グラデーションシェーダーのStandalone/Vantageエクスポートにおけるブレンドモードとリニアモードのバイアス処理の修正。
Vantage
- (3ds Max & Cinema 4D) Vantageへのエクスポート時にRounded Edgesをサポート。
- (3ds Max & Cinema 4D) Live Link開始時のVantage待機処理を改善し、関連するエラー報告を若干改善。
- (3ds Max) Animaのようなプラグインが存在する場合のVantageへのアニメーションエクスポートを改善。
その他多数のバグ修正を見る
クラッシュの修正
- (3ds Max) シーンリセット時に稀に発生する可能性があったScatterのクラッシュの修正。
- (3ds Max) Cosmosから古いアセットをドラッグ&ドロップした際に発生する可能性があったクラッシュの修正。
- (Cinema 4D) Cosmosサービスが実行されていない状態で、ドッキングされたCosmosブラウザをUIレイアウトで復元した際に発生する可能性があったクラッシュの修正。
インストーラーの修正
- (3ds Max & Cinema 4D) 展開フォルダ選択画面からインストーラーをキャンセルできなかった問題の修正。
Vantageの修正
- (3ds Max & Cinema 4D) Vantageへのフィジカルスカイの強度のエクスポートの修正。
- (3ds Max & Cinema 4D) Vantageへマテリアルをエクスポートする際の吸収距離の修正。
- (3ds Max) VantageにエクスポートされたHDRIが誤って回転される問題の修正。
- (Cinema 4D) Corona Skyからの環境回転のVantageエクスポートの修正。
- (Cinema 4D) 出力フォルダが存在しない場合のVantageエクスポートの修正。
Scatterの修正
- (3ds Max & Cinema 4D) エッジトリミングが最終的な変形を完全に反映していなかった問題の修正。古いシーンは互換モードでロードされます。
- (3ds Max) グループ化/階層化されたモデルとその子に対するエッジトリミングの動作の修正。
VFBの修正
- (3ds Max & Cinema 4D) Alphaレンダーエレメントのブルームとグレアの包含/除外への変更が、VFBコンテンツを即座に更新するよう修正(以前は他のトーンマッピングやB&Gプロパティの変更後にのみ更新)。
- (3ds Max & Cinema 4D) LightMixの変更がブルームとグレアを即座に更新するよう修正。
- (3ds Max) VFBでトーンマッピングをリセットした後にカーソルがタイプ(文字入力)に変わる問題の修正。
マテリアル
- (3ds Max) CoronaBitmap選択ダイアログがロード時にACEScgをデフォルトにしていた問題について、最後に選択されたビットマップ情報を記憶するよう修正。
- (3ds Max) Out of Coreテクスチャが無効になっている場合でも、ファイルがディスクに保存されることがあった問題の修正。
- (3ds Max) TileMapのgapBlurパラメータ名が間違っていた点の修正。
- (3ds Max) サポートされていないフォールオフタイプを使用している場合の警告が再度表示されるよう修正。
ボリューム
- (3ds Max & Cinema 4D) 屈折を持つデカールがソリッドオブジェクトと交差すると、そのオブジェクトが媒質コンテナに変わり、周囲の他のオブジェクトのレンダリングに影響を与える可能性があった問題の修正。
- (3ds Max & Cinema 4D) マテリアルがボリュームコンテナと見なされる条件の修正(不透明度+媒質、または屈折を持つ場合のみ)。
- (3ds Max & Cinema 4D) カメラがボリューム内にあるかどうかを解決するための新しいメソッドの追加。1本のレイの代わりに2本のレイが使用されるようになりました(古いシーンをロードする際には新しい互換オプションが使用されます)。
全般
- (3ds Max & Cinema 4D) CXRを開く際に、従来のトーンマッピング設定をロードするためのサポートが欠けていた点の追加。
- (3ds Max) IR開始時にシーンが空になる稀な問題の修正。
- (3ds Max) IRでノードの可視性が更新されない問題の修正。
- (3ds Max) 新しく作成されたCoronaLightにビューポートのギズモレイが表示されない問題の修正。
- (3ds Max) パーティクルシステムの上にデカールを適用するとパーティクルが消えることがあった問題の修正。
- (3ds Max) Maxの「修正」タブでCoronaCameraを選択するとIRが再起動する問題の修正。
- (3ds Max) インタラクティブレンダリング終了後にプロダクションデノイジングが適用される問題の修正。
- (3ds Max) SelectMapを使用している場合に、雲からの影が間違った環境マップから取得される問題の修正。
- (3ds Max) Corona Cameraのアニメーション付きクリッピングチェックボックスの値の解析の修正。
- (3ds Max) Corona StandaloneでCorona Skyが機能していなかった問題の修正。
- (3ds Max) Corona SkyをCorona SelectMapに接続すると、選択解除されたCorona Skyからボリューム効果が評価される可能性があった問題の修正。
- (3ds Max) シーンのエクスポート時にトーンマッピングエラーが表示されなくなった修正。
- (3ds Max) 一貫性のない動作のため、当面の間、Cosmosからの複数アセットのドラッグ&ドロップを無効化。
- (Cinema 4D) 縮退した三角形を持つ一部のシーンでNaN(非数)が発生する問題の修正。
- (Cinema 4D) prevent-black-appearanceが有効なCoronaライトで可視性のオーバーライドが誤って処理されていた点の修正。
コラボレーションの修正
(3ds Max & Cinema 4D) 新しいバージョンで自動ホットスポットのためのクラウドコラボレーションカメラデータを書き込む際の修正。
新製品:ArchViz Collection: Corona edition 登場
より良い価値とスムーズなワークフローのために、CoronaとVantageは新しいChaos製品スイートであるArchViz Collectionの一部として利用可能になりました。
これには、リアルな群衆や乗り物、液体シミュレーションなど、ワークフローをさらに強化するための追加のビジュアライゼーションツールと機能が含まれています。
ArchViz Collection: Corona editionには、Chaos Corona, Vantage, Anima, Cosmos, Scans, Phoenix, Playerが含まれます。
価格とシステム要件
Chaos Corona は、 Microsoft Windows 10以降 (3ds Max と Cinema 4D)、macOS 10.14以降で動作する3ds Max2016以降とCinema 4DR17以降で利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
プランと価格は以下の通りです。
| プラン | 月額 (毎月請求) | 年間 (年払い) | 3年 (3年払い) |
|---|---|---|---|
| Corona Solo | ¥8,900 | ¥58,800 | – |
| Corona Premium | ¥10,600 | ¥74,400 | ¥223,200 |
| ArchViz Collection: Corona edition | – | ¥145,200 | ¥435,600 |
※公式ストア価格
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すべてのユーザーが新機能を試すために30日間のトライアルを利用できます。
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Meet Corona 13: stylized renders, faster animations, & AI enhancements

























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