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ZBrush デスクトップ版 2025.2と iPad 版 2025.3がリリース!iPad版 ZBrush に ZModeler 追加でポリゴンモデリングが可能に!

CGソフト

2025年4月3日(現地時間)- Maxon は、Cinema 4D、Redshift、ZBrush、ZBrush for iPad、Red Giantの新機能を含むMaxon One製品群のアップデートをリリースしました。

ZBrush はデスクトップと iPad の両方でアップデートされましたので合わせて新機能を紹介したいと思います。

ZBrush Spring Release 2025 – What's New

デスクトップ版 2025.2

ZModelerの強化

ZModeler に 3 つの新しい機能が追加されました。

ZModeler プリセット

ZModelerのプリセット機能が追加されました。これにより、ZModeler のすべての設定を開く必要なく、お気に入りの ZModeler オプションを保存して、素早く使用することができます。

ポリゴンの面、エッジ、ポイントのアクションごとに、独自のプリセットのセットを持つことができます。

エッジループスナッピング(Insert Edgeloop snapping)

この機能を使用すると、挿入されたエッジループを中央(Half)、四分の一(Quarter)、または挿入されたエッジを受け取るエッジループ内の 2 から 10 のユーザー定義範囲にスナップできます。

ポリゴン選択モード

この機能は、ZModeler のポリグループ機能を利用します。ポリゴン選択モードを使用すると、一時的なポリグループ選択をすばやく割り当てることができ、複数のポリゴンを簡単にマルチ選択して単一のアクションを適用できます。

  • ポリゴンをクリックすると、白いポリグループでハイライト表示され、ポリゴンアクションの手動割り当てが可能になります。
  • すべての選択をクリアするには、選択したポリゴンをダブルクリックします。

Redshift マテリアルのアップデート

Redshift マテリアルがアップデートされ、ZBrush Redshift マテリアルのマテリアルパラメーターが Cinema 4D の Redshift Standard Material と一致するようになり、ポリペイントまたはプリセットカラー用に完全にカスタマイズ可能な高度なレンダリングパラメーターを利用できるようになりました。

新しいRedshift マテリアルが追加

ZBrush Redshift マテリアルがアップデートされたことで、ZBrush で Redshift を使用してレンダリングするためのより多くのマテリアルを作成できるようになりました。

これにより、ダイヤモンド、GlassHollow、ジェイド、エメラルド、パール、メタルラフ、赤ワイン、ルビー、サファイアなど20 個の新しいRedshift プリセットカラーマテリアルが追加されました。

iPad 版 2025.3

ZModeler

iPad で利用可能になった ZModeler ブラシにより、ポリゴンモデリングが可能になりました。

デスクトップ版の機能を ZBrush iPad 版に組み込むための継続的な取り組みとして、iPad mini を含む小型デバイス向けの ZModeler が可能かを検討した結果、iPad 版の ZModeler 用に新しい UI が開発され、新しいUI を使用したワークフローが導入されました。

ZModeler UI

ZModeler はマウス/ペンのホバー状態で最適に動作するため、ホバー状態機能付きの iPad または iPad とマウスでの使用が推奨されていますが、ホバーがなくても使用できます。

新しいUIにより、シームレスなワークフロー制御のための直感的なブレークアウトメニューで、正確なローポリ編集、ハードサーフェスモデリング、およびベースメッシュ作成が可能です。

ZBrush for iPad – ZModeler Introduction

デスクトップ版で追加されたZModelerのプリセット、エッジループスナッピング、ポリゴン選択モードも利用可能です。モデリング体験を向上させるために、新しい専用メニューで ZModeler プリセットを管理できます。

ZBrush for iPad – ZModeler – Presets
ZBrush for iPad – ZModeler -Polygroups & Selection

VDM ブラシ

From Mesh および To Mesh オプションが追加され、独自のVDMブラシの作成が可能になりました。

これらのブラシは、スカルプト時にアンダーカットを考慮したアルファを作成するのに役立ちます。

ZBrush for iPad – VDM Brushes Introduction

UV Master

ZBrush for iPad で利用可能になった UV Master を使用して、クリーンで最適化された UV マップを簡単に生成できるようになりました。

自動化されたシーム配置、展開、およびパッキングにより、Polygroup、Control Painting、および Density 調整を使用して UV を微調整し、完璧なテクスチャレイアウトを実現できます。

ZBrush for iPad – UVMaster

エッジを使用してUV展開

クリースエッジ(Crease Edge)を使用して、正確なUVシームを定義することができるようになりました。

ZBrush for iPad – UV Seam Cutting with UV Unwrap

NanoMesh

NanoMesh を使用して、何千もの動的に編集可能なメッシュインスタンスでサーフェスを埋めることができるようになりました。

有機的、機械的、または複雑なサーフェスディテールを実現するために、配置、スケーリング、回転、およびランダム化をリアルタイムで調整できます。すべてを完全に制御でき、非破壊的なので柔軟性があります。

ZBrush for iPad – NanoMesh

Gizmo3D IMM 置換

Gizmo3D Replacement IMM Workflow を使用すると、挿入されたメッシュコンポーネントを簡単に交換できます。IMM ビューアでメッシュをクリックするだけで、ギズモ 3D を使用して挿入メッシュブラシから任意のメッシュを交換できます。

位置合わせを維持しながら、ボルトや機械部品などの繰り返されるアセットを置き換えることで、モデルの調整がこれまで以上に高速かつ正確になります。

ZBrush for iPad – IMM Brushes Introduction

新しいモディファイアーホイールのサイズ

Modifier Wheel に、拡大された、よりアクセスしやすいインターフェースのための 2XL および 3XL ビュー状態が追加されました。UI 設定メニューで変更できます。

ブラシのアップデート

  • アンカーブラシ(Anchor )がアップデートされ、新しいベンド(Bend)モードが含まれるようになりました。
  • 新しいクイックポリグループブラシが iPad 版に追加され、トポロジーに基づいてポリグループをワンクリックで作成できるようになりました。

カスタムクイックメニューをフローティングトレイに保存

カスタムクイックメニューを使用すると、手元に置いておきたい設定を簡単に制御できます。このバージョンでは、最もよく使用する機能をいつでもすぐに使えるようにカスタムクイックメニューをフローティング トレイに追加できるようになりました。

その他

  • サムネイル: UI 設定メニューの Thumbnail ウィンドウの背景色を選択できるようになりました。
  • UI セットアップガイド: アプリケーションの起動時に新しい取扱説明ガイドが表示され、ユーザーエクスペリエンスのために重要な UI 設定を構成するのに役立ちます。ユーザー設定でこれらのオプションにアクセスするための手順も提供します。
  • マジックキーボードのトラックパッドのジェスチャーサポートを追加(ズームとパン)
  • 最初の設定に関するアンケートを追加。
  • マルチタッチオービットナビゲーションを改善。
  • IMMブラシがギズモの置換で機能しない問題を修正。
  • ターンテーブルをエクスポート中の稀なクラッシュを修正。
  • 長いビデオファイルをエクスポート中のクラッシュを修正。
  • タッチナビゲーションがオンになっているとストローク補間が機能しない問題を修正。

新しい Pro Projects

Pro Projects はそれぞれの分野で著名なアーティストとのコラボレーションであり、ZBrush ユーザーはプロのアーティストがどのように作品を完成させるかを見る機会を得られます。Pro Projects には、アーティストがその作品をどのように作成したのかをユーザー自身が掘り下げて発見することができる実際のアセットも含まれています。Pro Projects はこのリリースでも拡大を続けており、今後さらに多くのプロジェクトが登場する予定です

今回のリリースには、 Pablo Munoz Gomez 氏と Henry Chervenka氏による Pro Project が含まれています。

プロジェクトの詳細は以下の通りです。

Pablo Munoz Gomez Project Assests

  • ZBrush を使用して2Dの最終画像をどのように作成できるかを示す完成したスカルプト。
  • デスクトップ版ではLightbox > Pro Projects、iPad 版ではブラシピッカーに 5 つの新しいブラシがあります。そのうち 1 つは Insert Mesh カテゴリに、残りの 4 つは Sculptural カテゴリにあります。
  • デスクトップ版ではLightbox/Textures/Pro Projects フォルダ、iPad 版ではテクスチャピッカーに 4 つの新しいテクスチャがあります。
  • 彼のプロジェクトには、あの 2D トゥーンシェーディングルックに最適なマテリアルも含まれています。彼のプロジェクトにモデルを配置し、BPR をクリックしてレンダリングし、パブロの 2D にインスパイアされたプロジェクトで自分の作品がどのように見えるかを確認してください。

Henry Chervenka Project Assests

  • ZModeler を使用して複雑なデザインを作成し、クリーンなトポロジーを維持する方法を示す最終的な乗り物、ZRide。ぜひプロジェクトを開いて、タイヤをよく見てください。ヘンリーは私たちが見つけるための楽しい情報を残してくれました。
  • ZRide のために作成したすべてのスイッチを含む新しい IMM ブラシ。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件について

デスクトップ版ZBrush

ZBrush は、Windows 10 または 11 の 64 ビット、Mac OS: 11.5 以降で利用できます。

より詳しいシステム要件はこちらから

価格は、サブスクリプションが8580円/月または69740円/年となります。

ZBrush デスクトップ版サブスクリプションをお持ちの方は、ZBrush で Redshift CPU を使用できます。ZBrush デスクトップ版サブスクリプションをお持ちの方は、サブスクリプションに ZBrush for iPad のライセンスも含まれています。

iPad版ZBrush

ZBrush for iPadは、iPadOS 17.0以降、およびA12 Bionicチップ以降を搭載したデバイスで利用できます。

価格はサブスクリプションで、1500円(9.99ドル)/月または13000円(89.99)/年です。

※ZBrushデスクトップ版と Redshift にアクセスする場合は、ZBrush または Maxon One サブスクリプションにアップグレードする必要があります。

試したい方向けの無料プランも用意されており、28種類の人気ブラシの入門セットと、ダイナメッシュやSculptrisPro、Zスフィア、Zリメッシャーといったツールの機能(一部機能制限あり)が利用可能です。

無料プランとサブスクリプションのそれぞれの機能はこちらの記事の機能比較をご覧ください。

また、デスクトップ版ZBrushとiPad版ZBrushは、Maxon One サブスクリプションの一部としても利用できます。Maxon One サブスクリプションでは、ZBrush で Redshift GPUも含まれています。

価格の確認はこちらから


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