2024年11月28日(現地時間)- RandomControl は、プロダクトビジュアライゼーションツールの最新アップデート Maverick Render 2024 をリリースしました。
Maverick Studio について
Maverick は、RandomControlによって独自に開発された光の物理シミュレータを直感的でインタラクティブなドラッグ&ドロップツールで利用できるGPUアクセラレーション搭載のデスクトップアプリです。
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RandomControlは、2006年に最初の物理ベースのレンダーエンジンの1つであるFryrenderを開発し、2010年には最初のGPUによる高速レンダーエンジンの1つであるArion Renderをリリースしました。Maverick Renderは、光物理シミュレーションの分野における15年以上の経験の成果として開発されたとのことです。
Maverick Studioでは、3DモデルやCADデータファイルをインポートし、フォトリアルショットやターンテーブルプレゼンテーションをレンダリングすることができます。
また、Rhinoceros用のブリッジプラグインも用意されています。
新機能ハイライト
このリリースは2022年来のリリースとなり、本格的なアニメーション機能が追加されました。コアとUI を根本から拡張し、すべてのエンティティが時間を認識できるようにする大規模な作業であったため、当初予想していたよりも大幅に時間がかかったとのことです。
アニメーション機能が追加
このアニメーション機能の特徴は以下の通りです。
- RandomControlはすべてのものをアニメーション可能にすることをめざしました。すべてというのは、オブジェクト/カメラの位置から、ライト、マテリアル、マップ、IBL/空のほぼすべてのアトリビュートで、つまり、すべてのノードクラスのほぼすべての数値アトリビュートということになります。
- Maverickのユーザーの多くは、プロダクトビズ、ジュエリー、家電デザインなどを手がけており、一般的な用途は、主要な対象の短いマーケティング向けのビジュアライゼーションです。RandomControlは、オブジェクト/カメラの純粋なキーフレームよりももっと使い勝手の良いものをユーザーに提供する必要があると感じ、そこで、より扱いやすいモーションコントローラー(通称、moc)システムを構築するに至りました。
- 同様にMaverickのユーザーの多くは、技術的な手間をかけずに、場合によっては外部アプリを介さずに、素早く仕事を終わらせることを求めています。RandomControlは、外部のビデオ編集ソフトウェアに頼ることなく、短い広告のようなクリップを作成できるような機能を盛り込むことを念頭に置いています。
新しいモーションコントローラーシステムは以下のようなチュートリアルとともに紹介されています。
transform モーションコントローラー
次のチュートリアルでは、transform モーションコントローラーを使用してアニメーションを作成しています。
explode モーションコントローラー
このチュートリアルでは、製品をパーツごとに分解してアニメートしたい、というよくある要望を扱っています。explodeモーションコントローラーは、以下のような古典的な「パーツの分解」アニメーションに使用できます。
Frontplate モーションコントローラー
Frontplateモーションコントローラーを使用すると、フェード、ブランディング要素、透かしをレンダリングや動画に直接オーバーレイできます。
この機能は、Maverick自体に基本的なビデオ編集機能を導入するもので、外部のビデオ編集ソフトウェアを使用しなくても良くなるのでワークフローが効率化されます。
cam_switch モーションコントローラー
次の動画では、ドローンの効果的なプロモーションビデオを作成しています。
これには、高速回転するプロペラ(サブフレーミング、円形モーションブラーなど)、複数のカメラアングルをつなぎ合わせるカメラスイッチモーションコントローラー、フェードイン/アウトのトランジションを作成するFrontplateモーションコントローラーが使用されています。
アトリビュートキーフレーミング
次の例では、アトリビュートキーフレーミングを使って、マテリアル間のトランジションをアニメートしています。
変形アニメーションのサポート
変形アニメーションをフルサポートしました。
これには、変形ベースのアニメーションのインポート、モーションブラー変形などが含まれています。
USD サポート: .usd/.usda/.usdc/.usdz
公式のOpenUSD C++ APIに基づいた.usd、.usda、.usdc、.usdzが追加されました。これにより、この新しい標準を最新の状態に保ち、可能な限り厳密な USD サポートを提供できるようになります。
このビルドでのUSDサポートはすでにかなり完成しているとのことですが、USDインポーターの最初のバージョンであるため、もしうまく機能しない場合は連絡してほしいとのことです。
また、既存(GLB、FBX)のファイルインポーターも改良され、様々なアニメーションに対応できるようになっています。
その他
- スピンバーのコンテキストメニューとアニメーションパネルを強化し、キーフレームの管理を改善。
- 2024.1からのレンダリングコアのいくつかの未解決部分に対処。
- UVマップモディファイア、ステッカー、その他の機能は、割り当てられたオブジェクトからモーションブラーを適切に継承するように。
- よりスムーズなタイムラインのスクラブ。
- モーションコントローラーの再配置/拡大時のリアルタイムIPR更新。
- 個々のキーフレームを移動/削除する機能。
- ファイル インポーターでのアニメーションの一般的なサポート。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Maverick Render は Windows で利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
ライセンスは、StudioとIndie の2つの選択肢があります。
- Studio はすべての機能を備えた製品です。宝石職人、工業デザイナー、エンジニアであれば、Studio が最適です。
- Indie は、Studio のよりハイエンドな生産性向上機能の一部を、より手頃な価格で提供します。CG アーティストまたはジェネラリストであれば、Indie が最適です。
価格は以下の通りです。
- Maverick Studio
- Maverick Indie
月額プラン | 年間プラン | 永久ライセンス | 1年間のアップグレード期間 |
---|---|---|---|
39.99 € /月 | 33.99 € /月 | 499.99 € | 299.99 € |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・毎月支払い。 ・すべてのビルドに無制限にアクセス。 |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・毎年支払い。 ・すべてのビルドに無制限にアクセス。 |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・一回払い。 ・1年間すべてのビルドにアクセス。 ・1年間の期間が終了した後も無期限にアクティブ化されたままですが、さらなるアップグレードにはアクセスできません。 |
・透かしなし ・1年間の期間をさらに1年間延長し、ソフトウェアアップグレードを利用できます。 ・Perpetual Licenseのお客様のみ適用されます。* |
月額プラン | 年間プラン | 永久ライセンス | 1年間のアップグレード期間 |
---|---|---|---|
19.99 € /月 | 16.99 € /月 | 249.99 € | 149.99 € |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・毎月支払い。 ・すべてのビルドに無制限にアクセス。 |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・毎年支払い。 ・すべてのビルドに無制限にアクセス。 |
・透かしなし ・所有する任意のコンピューターにいつでも転送できる 1 つのフローティング ワークステーション ライセンス。 ・一回払い。 ・1年間すべてのビルドにアクセス。 ・1年間の期間が終了した後も無期限にアクティブ化されたままですが、さらなるアップグレードにはアクセスできません。 |
・透かしなし ・1年間の期間をさらに1年間延長し、ソフトウェアアップグレードを利用できます。 Perpetual Licenseのお客様のみ適用されます。* |
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