ZBrush 2024年冬のアップデートがリリース!GoZのアップデート、Redshift 統合の強化など

CGソフト

2024年12月4日(現地時間) – Maxon は、Cinema 4D、Redshift、ZBrush、ZBrush for iPad、Red Giantの新機能を含むMaxon One製品群のアップデートをリリースしました。

ここでは、デスクトップ版 ZBrush 2025.1、ZBrush for iPad 2025.2の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

これらのアップデートは、Cinema4Dとの連携が強化され、Cinema4DにZBrush for iPadのモデルを送ったり、ZBrush for iPadからCinema4Dへ送ることができるようになりました。

さらに、ZBrushとRedshiftの統合強化、Mayaと3dsmaxの2025のバージョンに対応するGoZの更新などが行われています。

また、これら2つのリリースと合わせて、新しくPro Projectsというものが発表されています。

2024年冬のリリース | ZBrush

デスクトップ版

アンカーブラシの新しいベンドモード

アンカーブラシにベンドモードが追加され、ジオメトリをより自然に曲げることができるようになりました。

2つのアンカーポイントを使用してモデルを曲げ、回転モードとは異なる変形が行えます。

Quick PolyGroup ブラシ

ワンクリックで素早くポリグループを作成することができるQuick PolyGroup ブラシが追加されました。

ZBrush がメッシュを解析し、トポロジーフローに基づいて新しいポリグループを適用してくれます。

Redshift統合の改良

Redshiftの統合が改良され、以下のような改善が行われています。

速度向上

さまざまな速度向上により、モデルのライティングやマテリアル属性を調整する際のフィードバックが大幅に速くなりました。照明やマテリアルを調整すると、結果がほぼ即座に反映されます。

■AOVとノイズ除去の追加

AOVの追加により、より高度なコントロールと合成が可能となりました。

さらに、Redshift のノイズ除去が追加され、クオリティスライダーを上げずに最終レンダーまでの時間を大幅に短縮可能となりました。

Getting Started with Redshift for ZBrush – AOVs and Denoiser

GoZの更新

GoZの更新により、ZBrushのデスクトップ版から現在のバージョンの3ds MaxやMaya、そしてZBrushのiPad版からCinema 4Dへのスカルプトの送信プロセスが簡単になりました。

モデルのポージングやアニメーション、シミュレーションやパーティクル効果の追加、Cinema 4DでのRedshiftの活用などがしやすくなります。

iPad版

今回のアップデートでは、次の新機能が追加されています。

  • Cinema4DへのGoZ対応(Cinema4Dアップデートが必要)
  • ZSphereのテンプレートに、女性、男性、手のマネキンが含まれるようになりました。
  • Apple Pencil でダブルタップ、スクイーズに対応したモデルは、それぞれの操作でクイックメニューが開けるようになりました。

一番上の動画では、前回のアップデート ZBrush for iPad 2025.1 も含めて紹介されており、一連のアップデートでデスクトップ版のほぼすべての機能がiPadに搭載されるようになっています。

Pro Projects

Pro Projectsは、Maxonと様々な業界のアーティストがチームを組み、ZBrushデスクトップ版またはiPad版に無料でアクセスできるアセットを作成するというコラボレーション企画です。

プロジェクトには、各アーティストの最終モデルが含まれ、ZBrushで開いて、プロがZBrushでどのように制作しているかを見ることができます。これには、カスタムブラシ、カスタムマテリアル、アルファ、テクスチャなども含まれます。

最初のPro Projectは、Patrick 4D氏で、ZBrush、ZBrush for iPad、Cinema 4Dでアクセスできる美味しいホリデークッキーの盛り合わせを提供しました。

Patrick氏は、フォトリアリスティックな食べ物の作品で知られており、有名ブランドのために制作したり、自身のInstagramページでありそうでなかったマッシュアップを制作したりしています。

プロジェクトには、カスタムIMMブラシと、Cinema 4Dアセットブラウザで見つけることができるRedshiftのパワーを利用した完全なテクスチャとレンダリングアセットが含まれています。

こちらのZBrush Centralのフォーラムでも彼の作品を見ることができます。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件について

■デスクトップ版

ZBrush 2025は、Windows 10 または 11 の 64 ビット版、macOS 11.5以降で利用できます。

より詳しいシステム要件はこちらから

価格はサブスクリプションで8580円/月または 69740円/年です。

また、Maxonのすべてのアプリ含まれている Maxon One サブスクリプションの一部としても利用できます。

詳しい価格の確認はこちらから

■ipad版

ZBrush for iPadは、iPadOS 17.0以降、およびA12 Bionicチップ以降を搭載したデバイスで利用できます。

価格はサブスクリプションで、1500円(9.99ドル)/月または13000円(89.99)/年です。

試したい方向けの無料プランも用意されており、28種類の人気ブラシの入門セットと、ダイナメッシュやSculptrisPro、Zスフィア、Zリメッシャーといったツールの機能(一部機能制限あり)が利用可能です。無料プランとサブスクリプションのそれぞれの機能はこちらの記事の機能比較をご覧ください。

ZBrush for iPad App Store ページへ


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