Topaz Photo AI 3.3 がリリース!生成AI技術を活用した新しいSuper Focusツール、第2世代顔の復元モデルの追加など

CGソフト

2024年10月17日(現地時間)- Topaz Labs は、画像品質を向上するための AIを活用したツールの最新アップデート Topaz Photo AI 3.3 をリリースしました。

新機能ハイライト

このバージョンでは、新しいSuper Focusツールと顔の復元モデルの追加、ノイズ除去とシャープのオートパイロット強度の更新、その他改善など行われています。

Super Focus ツール

Super Focusは、最新の生成AI技術を使用した画像補正モデルです。

この強力な生成AIモデルは、ピントが合わなかったり、完全にピントが合っていない画像を補正するように設計されています。画像データを分析し、インテリジェントにディテールを再構築することで、Super Focusはぼやけた写真に永遠に失われたと思っていたシャープさと鮮明さを取り戻すことができます。

シャープ化はPhoto AIで最も一般的に使用される補正機能ですが、それがさらに向上しました。シャープモデルで満足のいく結果が得られない画像には、Super Focusの使用がおすすめです。

最適な結果を得るためのFocus Boost

広範なテストを通じて、Super Focusモデルで処理する前に画像をダウンスケーリングすることで、フォーカスの回復が著しく向上することが判明しました。

そこで、フルサイズで十分な結果が得られない場合に、さらにフォーカスリカバリーを可能にするFocus Boostオプションが追加されました。

画像のピントがわずかにずれているだけなら、Focus Boostを使う必要はまったくないかもしれませんが、ひどくぼやけた画像の場合、ReFocusスライダーは非常に有効です。Minor または Major を選択すると、処理前に画像をインテリジェントにダウンスケールし、Super Focus モデルを適用した後に元の解像度にアップスケールします。

特定の画像に最適な結果を得るために、さまざまな設定を試してみることが推奨されています。多少の試行錯誤は必要かもしれませんが、ピンボケ写真の大幅な改善が見込めます。

スピードに関する考察と最適化のヒント

Super Focusは非常にパワフルですが、そのパワーは処理速度の犠牲の上に成り立っています。

Topaz Labs は、今後、パフォーマンスを向上させるためにモデルの最適化に積極的に取り組んでいくとしており、それまでの間、処理時間を管理しながらSuper Focusを最大限に活用するためのヒントとして次の方法を共有しました。

  1. 小さなプレビューサイズから始める: 最終的なレンダリングがどのように見えるかを素早く知るには、小さいプレビューサイズから始めてください。これにより、フル解像度のレンダリングに取り掛かる前に、より迅速に設定を試すことができます。
  2. 必要に応じてFocus Boostを活用: これにより、スーパーフォーカスで処理する際の画像サイズが小さくなり、処理にかかる時間が短縮されます。
  3. フル解像度のレンダリングは辛抱強く: 最終出力の準備ができたら、特に大きな画像では処理時間が長くなることを覚悟してください。結果は待つ価値がありますが、フルレンダリングは時間に余裕のあるときにとっておくとよいでしょう。

Super Focusのベストプラクティス

  • このモデルは、ピンぼけやソフトな画像に最適です。
  • シャープにしたい部分だけを選択するようにしてください。重要でない部分をシャープにすると、アーチファクトが発生することがあります。
  • 特にSuper Focusによって変更される可能性のある小さなディテールを含む画像には、Super Focus後にRecover FacesまたはPreserve Textを使用することが強く推奨されます。

第2世代の顔復元モデル

前モデルから大幅にアップグレードした、第2世代の顔復元モデル(Recover Faces generation 2)が導入されました。

このバージョンは、前世代と比較して出力解像度が2倍となり、アーチファクトが少なく、より良い結果が得られます。

この新しいモデルには、2つのモードがあります。

Realistic モード: 元の画像により忠実で、元の見た目を保ちながら微妙な改善を行うのに最適です。

Creative モード: 再構成をより自由に行い、特定のディテールや小さな顔により良い結果をもたらす可能性があります。

  • Realistic
  • Creative

Realistic モードの入力例(左)と出力例(右)

Realisticモードは、第一世代のRecover Faces モデルと似たような動作をしますが、結果は全体的に高品質になります。極端に画質が低かったり、極端に顔が小さかったりすると、出力が悪くなることがあります。そのような場合は、Creativeモードを試してみてください。

Creative モードの入力例(左)と出力例(右)

Creativeモードは、元の画像にディテールが欠けていても、ディテールを追加して高品質な出力を生成します。低画質の入力でも、非常に高品質な表情を生成し、優れた結果を得ることができます。

Autopilot はデフォルトでRecover Faces generation 2を使用するようになりました。この新しいモデルは、新しいスーパーフォーカスモデルと非常に相性が良く、ぼやけた写真を復元することができます。

DenoiseとSharpenのAutopilotの強度が向上

DenoiseとSharpenのパーソナライズから得られた洞察に基づいて、Autopilotが微調整され、すべてのDenoiseとSharpenモデルで強度の値が更新され、より正確な結果が得られるようになりました。これにより、設定の微調整に費やす時間が減ります。

既存のパーソナライゼーションがあり、新しい Autopilot の強度をテストしたい場合は、新しいデフォルトに簡単にリセットできます。Preferences > Personalizationsに移動し、「Reset learning 」をクリックするだけです。

削除(Remove)ツールのデザイン更新

Removeツールの場所が変わり、見た目も新しくなりました。右側のパネルで、Super Focus ツールの隣にあります。この配置は、拡散(Diffusion)ベースのワークフローに類似性があることを反映しています。

Remove ツールを使用すると、専用の Remove ワークスペースが開きます。ここで、選択を行い、除去プロセスを開始し、変更を簡単に保存することができます。この合理化されたデザインにより、削除プロセスがこれまで以上に直感的かつ効率的になりました。

NikonおよびSony RAWファイルの色精度が向上

RAWファイルの色精度の向上がさらに多くのカメラメーカーに拡大されました。今回はNikonとSonyです。これは、元々は3.2.1でリリースされた機能ですが、RAWの取り扱いに影響を与えるため、再度見直しが行われました。

Nikon または Sony の RAW がインポートされると、Photo AI はカメラメーカー、カメラモデル、カメラプロファイルのメタデータを読み取ります。ヘッダーには、検出されRAWファイルに適用されたカメラプロファイルが含まれるようになりました。

Lightroom Classic、Capture One、またはお好みの写真編集アプリケーションでの見え方と、Photo AIでのNikonとSonyのRAWカラーを比較することが推奨されています。

Photo AI Pro

このリリースでは、Photo AI Proライセンスが導入されました。Pro バージョンのアプリケーションは、年間収益が100万ドル以上の企業向けで、Photo AI をチーム間で簡単に共有できるシート管理が付属しています。プロチームの管理者は、管理ダッシュボードを使用してシートを割り当てたり、取り消したりすることができます。

アクティベートされたプロライセンスを使用するには、Topaz LabsアカウントでPhoto AIにログインし、プロライセンスを選択するだけです。

不明な点のお問い合わせはこちら:enterprise@topazlabs.com

価格とシステム要件

Topaz Photo AI は、Windows10, 11、macOS10.15 Catalina以降で利用できます。また、Adobe Lightroom Classic,  Photoshop&Photoshop Element, Capture Oneなどのプラグインとしても利用できます。

価格は、永久ライセンスで199ドルです。1年間の無償アップデート、2台の コンピュータで同時に使用できる2ライセンスシートが含まれています。

■アップグレードについて

Photo AI を 1 年以上前に購入された場合は、アップグレード ライセンスを購入して、最新のバージョンを入手し、さらに 1 年間の継続的なアップグレードを受けることができます。

アップグレードはこちらから


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※プロモーションを含

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