Maxon One 10月のアップデートがリリース、Cinema 4DのMoGraph機能とRedshiftのパフォーマンス向上など

CGソフト

2023年10月18日(現地時間) – Maxon は、2023年10月のMaxon製品のアップデートを発表しました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、Cinema 4DのMoGraph機能とRedshiftのパフォーマンス向上、Maxon のアセットライブラリであるカプセルに新しいコンテンツの追加などが行われています。

Cinema 4D 2024.1

Cinema 4D 2024.1では、9月に導入されたパフォーマンスの改善がさらに強化されています。この最新アップデートは、特にエフェクタとマルチインスタンスクローナーを中心に、MoGraphツールの大幅なスピードアップを実現しています。さらに、Cinema 4Dを初めて使用するユーザーのために、完全にスタイライズされ、レンダリング可能なシーンコレクションが用意されています。

  • 新しいCinema 4Dユーザー向けの設定済みのレンダリング可能なスターターシーン
  • MoGraphツール、特にエフェクタとマルチインスタンスクローナーのスピード強化
  • Cinema 4Dのすべての部分で、優先度の高いバグフィックスが行われました。

Redshift 3.5.20

Redshiftの最新アップデートでは、すべてのDCCプラグインのバグフィックスが行われました。さらに、Redshift RTでシーンをナビゲートする際の品質とカメラナビゲーション速度の向上し、ピクセルベースのディスプレイスメントマッピングのパフォーマンスと品質が改善されました。

  • シーン内でカメラを移動しても、レンダリングプレビューが低解像度でノイズの多いスクランブルになることはなくなりました。RT 用の新しいアンダーサンプリング テクニックにより、カメラ ナビゲーションの速度が向上し、指定されたレベルの品質が維持されます。
  • 高密度のメッシュを扱ったり、クローズアップレンダリングを行う場合、RTのピクセル単位のディスプレイスメント(変位)は、以前のバージョンのRedshiftと比較してパフォーマンスが向上しています。
  • RTはテクスチャ圧縮にも対応し、テクスチャが使用するVRAMの量を削減できるようになりました。
  • RedshiftのDistorterシェーダは3D Distortion(3 次元歪み)をサポートし、MatCapシェーダは新しいパラメータが追加されました。

今後も引き続きRedshift RTのアップデートが行われそうです。AMD FSR や Nvidia DLSS、高品質のレンダリングを可能にするパスサンプリングアルゴリズム ReSTIR(Reservoir-based SpatioTemporal Importance Resampling)などが現在開発中となっています。

Magic Bullet 2024.1

このMagic Bulletのアップデートには重要なHotfixが含まれており、よりスムーズで信頼性の高い体験のために複数のバグ修正が行われています。

  • Red Giantアナリティクス・ライブラリのセッション・データのログが不正確であった問題を修正。
  • ツールチェイン内でツールを移動すると、ツールの強度がリセットされる不具合を修正。
  • Coloristaワークフローのプリセット保存に関する修正を含む、ローカライゼーションに関するバグ修正。

Cineware

Cineware for Adobe Illustratorプラグインのアップデートにより、最新リリースのAdobe Illustrator 2023とCinema 4D 2024.1 の互換性が追加されました。これにより、ユーザーはAdobe Illustrator内で直接3Dオブジェクトを追加、編集できます。

カプセル

Laubwerkによる新しい植物、Fuchs & VogelによるRedshift石壁マテリアル、30種類以上のサンプルプロジェクト、Rocket LassoによるPulse Spline Modifierが追加されました。

  • Rocket Lassoによって新しく追加されたPulse Spline Modifierは、スプラインの成長と展開のアニメーションを簡素化します。また、Electric Spline Modifierとシームレスに統合することで、ダイナミックなエネルギーのサージを生成することも可能です。テキストスプラインに適用すると、テキストの書き込みエフェクトを簡単に作成できます。さらに、フィールドで制御されるウェイトマップを持つスプラインをサポートしており、複雑なスプライン内のセクションの消去と解除が可能で、モーショングラフィックスエフェクトの作成に最適です。

  • Laubwerkの細部まで作り込まれたリアルな54種類の植物のコレクションが追加されました。
  • Fuchs & Vogelが精巧に作り上げた26種類のRedshiftストーンウォールマテリアルが追加されました。

価格とシステム要件

動作環境の確認はこちらから

MAXON ONEでは、Cinema 4D 、Redshift 、ZBrush、RedGiant、 Forger などMaxonの製品が全て利用できます。価格はサブスクリプションで22,550円/月または178,200円/年となります。

その他詳しい価格の確認はこちらから


Maxon One 10月リリースでパフォーマンスが大幅に向上

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました