セルシス、DC3コンテンツを出品・入手できる新サービス「CLIP STUDIO MONO」が正式リリース

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「CLIP STUDIO MONO」は2023年12月5日に正式リリースされました。

2023年9月26日 – 株式会社セルシスの提供する「CLIP STUDIO PAINT」バージョン2.2.0で、制作したイラスト・漫画をDC3マスターコンテンツとして登録できる機能が追加されました。 合わせて、DC3コンテンツを出品・入手できる新サービス「CLIP STUDIO MONO」のプレリリースが発表されました。

CLIP STUDIO MONOとは

「CLIP STUDIO MONO」は、コンテンツをひとつひとつが識別される唯一無二の「モノ」として保有することができ、流通させることができるという既存のWEBサービス(コンテンツ配信サービス)とは異なる特徴を持ったサービスです。

このサービスでは、CLIP STUDIO PAINTで制作された作品データやそれを元に作成されたコンテンツなどをDC3コンテンツとして出品したり、取得することができます。コンテンツは「CLIP STUDIO」サービス内で利用できるポイント、CLIPPYを使って取引されます。

また、今後DC3コンテンツを扱うサービスが順次リリースされる予定です。コンテンツのサービス間移動機能を利用することで、CLIP STUDIO MONOで製造されたコンテンツをそれらのサービスで流通させることも可能になります。

主な特徴

  • 本サービスでコンテンツを取得するにはCLIPPYが必要です。なお、支払いはCLIPPYのみに対応しています。
  • 取得したコンテンツを再出品することができます(許可されているコンテンツに限る)。
  • 取得時に支払われたCLIPPYの一部は、コンテンツの制作者(マスターコンテンツ保有者)に分配されます(2次流通以降のお取引でも同様です)。
  • 無料版、機能制限版などの一部のライセンスでご利用中のCLIP STUDIO PAINTでは、本機能が制限されるためマスターコンテンツ登録を実行できません。

このサービスは、株式会社&DC3が提供するDC3ソリューションを利用しています。

DC3とは

DC3は、セルシスの 100%子会社として2022 年に設立6月に設立された株式会社&DC3(アンドディーシースリー)が提供するデジタルコンテンツを1つ1つの唯一無二の「モノ」として、保有する・流通させることをできるようにするソリューションです。

近年では、ブロックチェーンを利用したNFTが、コンテンツを唯一無二のものとして取り扱うことができるようにすることでコンテンツの新しい可能性を広げる技術として注目されてきました。

しかし、一般的なパブリックブロックチェーンのNFTは

  • 証明書のみがやり取りされ、コンテンツ自体が流通していないこと
  • 技術的に難解であり、ユーザー・事業者ともに技術的な敷居が高いこと
  • 個人が仮想通貨ウォレットの管理を行う必要があること

といった問題を抱えています。

DC3は、従来のNFTの抱えていた問題を解決しながら、コンテンツを所有しているかのような体験を人々にもたらすことができる、全く新しいソリューションとなっています。

仕組みについて

DC3は、ソリューションとして「DC3モジュール」と呼ばれる独自のプログラムを提供します。
サービス事業者が運営するサービスに、このDC3モジュールが組み込まれることで、
DC3コンテンツを扱うことができるようになります。

さらに、そのサービスにプレイヤーを連携させることで、そのプレイヤーに対応したDC3コンテンツを再生・利用することができるようになります。プレイヤーが連携されたサービス上では、コンテンツ提供者様が提供する様々なコンテンツがDC3コンテンツとして流通するようになり、エンドユーザー様の手に届きます。

DC3コンテンツについて

現在のデジタルコンテンツは、ひとつのデジタルデータが全員に同じように配信されています。

DC3では、従来配信されていたコンテンツから「マスターコンテンツ」と呼ばれるコンテンツの金型を作成します。このマスターコンテンツからDC3コンテンツを製造することで、その1つ1つが唯一無二の「モノ」として流通・利用されます。

電子コミックの例
従来のデジタルコンテンツの世界では、1冊のコミックが100人のユーザーに共有されて読まれています。一方、DC3においては、原画をもとに製本データ(マスターコンテンツ)を作り、それをもとに単行本(DC3コンテンツ)を100冊製造し、その1冊1冊がユーザーに所有されて読まれます。リアルなコミックと同じく、自身が所有する単行本であれば、サインや落書きをしたり、誰かにそのコミックを貸与・譲渡することも可能になります。

コンテンツの出品について

CLIP STUDIO PAINTで制作した作品から、簡単に登録・出品することができます。

  • 「CLIP STUDIO MONO」では、CLIP STUDIOからのみマスターコンテンツ登録を行えます。CLIP STUDIO PAINTを最新バージョンにアップデートして利用することができます。
    ※それ以外の出品手段として、DC3マイルーム・DC3事業者コンソールのサービス間移動機能を利用して、本サービスに出品する方法もあります
  • 委託出品申請時に、取得されたら出品者の売上として受け取れるCLIPPY額を設定することができます(設定できるのは0、または上限1,000CLIPPYまでの10CLIPPY単位の額です)。
    ※ 取得された場合、CLIPPYは「コンテンツCLIPPY」としてコンテンツに貯まります。
    ※委託出品申請時に入力するCLIPPY額と、出品時の取得に必要なCLIPPY額は異なります(各事業者への収益分配額が含まれるためです)。

■報酬について

コンテンツの取引が発生した場合に付与される報酬は、マスターコンテンツ保有者へ支払われる「ロイヤリティ」と、サービスで出品したコンテンツが取得されたら支払われる「売上(出品委託料)」があります。

  • ロイヤリティ:マスターコンテンツ保有者に支払われます。マスター登録時に設定します。
    DC3事業者コンソールに「マスターコンテンツ保有者」としての登録を行い、請求することで支払いを受けることができます。マスターコンテンツ保有者自身がその取引に関わっていたかいないかに関わらず、2次流通以降もマスターコンテンツを保有する限り支払われ続けます。
    ※このサービスで発生した取引については、翌月にマイCLIPPYで付与されます。
  • サービスでの売上(委託出品料):サービスに出品した出品者に支払われます。コンテンツ出品時に設定します。コンテンツが取得されると、サービスの「保有コンテンツ」画面に表示されるコンテンツに、コンテンツCLIPPYとして貯まります。
    ※コンテンツCLIPPYは、貯まった額に応じて景品と交換することができます。

出品できるコンテンツの種類について

プレイヤーとは、DC3コンテンツを再生するための機能をいいます。そのプレイヤーごとに決まっているのが「プレイヤータイプ」です。コンテンツの対象プレイヤーがサービスに備わっていない場合は、そのサービス上でコンテンツを再生、委託出品することはできません。「CLIP STUDIO MONO」に備わっているプレイヤー、および対応しているプレイヤータイプのコンテンツは以下の通りです。

種類プレイヤー名(プレイヤータイプ)備考
イメージHiveイメージプレイヤー(Hive-image)CLIP STUDIO PAINTで制作された.clipファイルでマスター登録・製造したコンテンツを含みます。
イメージブックHiveイメージブックプレイヤー(Hive-image-book)CLIP STUDIO PAINTで制作された.cmcファイルでマスター登録・製造したコンテンツを含みます。
リフローブックHiveリフロープレイヤー(Hive-reflow)本サービスでのマスター登録はできません(他のサービスからの移動に限られます)。
3DHive3Dプレイヤー(Hive-3D)本サービスでのマスター登録はできません(他のサービスからの移動に限られます)。

Hiveイメージプレイヤー、Hiveイメージブックプレイヤーには、コンテンツの再生だけでなく、カット&ペースト、サイン、ペイントのようなコンテンツを加工編集する機能が備わっています。

「CLIP STUDIO MONO」についてのより詳しい情報はこちらから

「CLIP STUDIO MONO」ウェブサイトへ


株式会社セルシスが「CLIP STUDIO PAINT」バージョン2.2.0にDC3マスターコンテンツの登録機能を追加 合わせて、DC3コンテンツを出品・入手できる新サービス「CLIP STUDIO MONO」をプレリリース

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