Substance 3D Painter 9.0 がリリース!3Dビューポートでパスに沿ってペイントする機能が追加

CGソフト

2023年6月20日(現地時間) – Adobe は、3Dペイントソフトウェアの最新アップデート Substance 3D Painter 9.0 をリリースしました。

新機能ハイライト

このリリースでは、3Dビューポートで再編集可能なパスで描ける新しいペイント方法の追加やデフォルトのコンテンツの刷新などが行われました。

3Dビューポートでパスに沿ってペイント

3Dビューポートで描いてペイントする新しい方法であるパスに沿ってペイント(Paint along Path)ツールが追加されました。他のアプリケーションと同様に、3Dオブジェクトのサーフェス上のポイントにベジェベースのカーブを作成し、パターンを描くことができます。この新しいツールは、Substanceマテリアルと組み合わせることで、多くの新しい可能性を開くことができます。

■点で描かれたパスでペイントストロークを作成

ツールのツールバーの中に、パスツール専用の新しいアイコンがあります。この新しいツールは、3Dモデルのサーフェスにカーブを描き、ペイントストロークを作成することが可能です。これらのストロークはいつでも再編集できます。

このツールをアクティブにすると、メッシュサーフェスをクリックするだけでポイントが追加されます。既存の点をクリックして削除を押すと、その点が削除されます。

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■メッシュサーフェス上の点のドラッグと移動

パスの形状を編集するには、点をクリックしてドラッグするだけで、3Dモデルサーフェスに沿って移動できます。

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■パスを閉じてシームレスパターンを作成

パスを閉じてループを作成することもできます。これは、例えば、特定のエリアの周りに繰り返しパターンを作成するのに便利です。

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■パスパネルでパス(とそのプロパティ)を再編集

Pahtツールが選択されている場合、現在のペイントレイヤー内で作成されたパスは、3Dビューポートの上部にある専用のPahtパネルに一覧表示されます。このパネルでは、パスの選択、削除、名前の変更ができます。

■対称性、ジオメトリマスク、ダイナミックストロークなどに対応

対称性、ジオメトリマスク、ダイナミックストロークなどの他のペイント機能と互換性があり、通常のペイントストロークの多くの設定をパスツールで使用できます

  • 対称性を有効にすることで、1つのパスを複数回描画することができます。
  • ジオメトリマスクが有効なレイヤー上にあるパスは、隠れたジオメトリの下にペイントできます。
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■消しゴムや Smudge のような他のツールとの互換性

パスツールは消しゴムツールやにじみツールとも互換性があり、パスポイントの再編集可能で簡単な操作方法で、より高度なペイントやストロークの組み合わせが可能となります。

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■プリセットでパスのプロパティを保存して再利用

パスツールを使用する際、ブラシのプロパティをプリセットとして保存することもできます。これにより、ツールのプリセットを保存し、アセットウィンドウから選択すると自動的にパスツールに切り替わります。

新しいコンテンツ

このバージョンには、新しいパスに沿ったペイント機能を活用するために、いくつかの新しいツール プリセットが含まれています。

  • パイプラック SF
  • しわ
  • 縫い目
  • トップステッチ
  • 溶接金属
  • ジッパーテープ

ダイナミックストロークの改良

パスに沿ったペイント機能のためにダイナミックストロークが改良され、新しいプロパティが追加されました。これらの新しいプロパティは、上の画像の矢印のように、スタートとエンドのビジュアルが異なるといった、これまで不可能だった新しい種類のストロークを可能にします。

■新しい開始/中間/終了(Start/Middle/End)プロパティ

新しいプロパティを定義して、ストローク内のスタンプが最初のものか、最後のものか、途中のものかをサブスタンスグラフに指定できます。これにより、始点と終点を作成することができるようになります。例えばジッパーの作成なんかに非常に便利です。

■新しいサイズと間隔(Size and Spacing)プロパティ

サイズと間隔プロパティは、現在のスタンプ状態に基づいて、スタンスグラフの出力を調整することができます。

■新しいストロークの長さ(length)プロパティ

パスに沿った距離とパスの最大距離によってエフェクトがどのタイミングで繰り返されるかをより良く制御できます。これにより、例えば成長するストロークと、(描画されたスタンプの総数ではなく)描画された距離に基づいて繰り返されるパターンを持つストロークの両方を構築することが可能になります。

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デフォルトマテリアルのリフレッシュ

今回のリリースではライブラリのクリーンアップが行われ、デフォルトのベースマテリアルが変更されました。これらのマテリアルは、Substance 3Dアセットでコンテンツを提供している同じチームによって作られています。

また、削除されたコンテンツは、Substance 3D コミュニティアセットで利用可能です。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Substance 3D Painter は、Windows 10 (64bit, version 1909)以降、Mac OS 11 (Big Sur)以降で利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから

Substance 3D Painter は、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。

  • Adobe Substance 3D Texturing プランには、Painter、Designer、Samplerアプリと、月に最大30の3​​Dアセット(マテリアルのみ)が含まれ、価格は2,398 /月(税込)です。
  • Adobe Substance 3D Collectionプランには、Modeler、Painter、Designer、Sampler、Stagerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)です。
  • チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、4つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)となります。

価格ページへ

また、Steam で2023年末まで無料アップデートが可能なModelerPainterDesignerSamplerStagerの永久ライセンスの購入が可能です。(Substance 3D アセットプラットフォーム(以前の Substance Source)へのアクセス権限は含まれていません。)価格はそれぞれ16,500円です。


Substance 3D Painter ウェブサイトへ

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