2022年7月13日 – Armory(Lubos Lenco氏) は、AI技術を駆使したテクスチャオーサリングソフトウェアの最初のプレビュー版 ArmorLab 0.1 をリリースしました。
ArmorLabとは
ArmorLabは、AI技術を駆使したテクスチャオーサリングのために設計されたスタンドアロンソフトウェアです。写真をドラッグ&ドロップして、PBRマテリアルを生成することができます。3Dペイントソフトウェア ArmorPaint を開発している Armory(Lubos Lenco氏)によって開発が進められています。
このツールは、まだプレビュー版なので粗削りな部分が多いことに注意してください。現在以下のようなノードが使用できます。
- Output Node:テクスチャをディスクにエクスポートするときに使用される最終的なノードです。
- Image Texture Node:ディスクからのテクスチャファイルへの参照。
- Photo to PBR Node:カラー入力から base color、occlusion、roughness、metallic、normal map、heightを抽出します。カラー入力として、写真画像が想定されています。
- Tiling Node:カラー入力から、継ぎ目を除去したタイル状のテクスチャを出力します。
- Inpaint Node:マスクをペイントして写真から不要な部分を削除することができます。
以下の動画では、Tiling Nodeを使用してみました。実際には、テクスチャが作成されるまでにかなり時間がかかります。そして場合によっては落ちます。以前はだいぶ時間がかかっていましたが、だいぶ改善されているようです。最後はBlenderのEeveeを使用しています。
Windows版ビルドが現在利用可能で、LinuxとmacOSのビルドは近日公開予定です。デスクトップでは、ArmorLabはインストール不要のポータブルアプリケーションで、解凍して実行するだけとなっています。
アップデート情報
v0.1 dev
2023年9月13日(現地時間) – ArmorLabのv0.1 dev 版が公開されました。正確な更新履歴は公開されていませんが、上記のプレビュー版から生成AIを利用したテキストからの画像生成を含む3つのノードが追加されているようです。
・Text to Photo Node
テキストプロンプトを画像を生成できます。少し使用してみましたが、現状ではあまり良い結果は得られないかもしれません。
・Upscale Node
カラー入力をノード エディターのヘッダーで選択されている現在のプロジェクト解像度にアップスケールすることができます。
・Variance Node
テキストプロンプトに従って新しい画像バリエーションを生成できます。
より詳しい情報はマニュアルページへ
価格とシステム要件
Windows、Linux(CPUのみ)とmacOS(アップルシリコンのみ)のビルドも提供されています。
ArmorLabはGPUで動作し、その性能は主にグラフィックカードに依存します。Intel HD4000 グラフィックカードが最低限必要で、GTX 1060/6GB またはそれ以上が推奨されています。CPUタグが付いた一部のノードでは、マルチスレッド性能の恩恵を受けることができます。
ArmorLab は、現在Armoryが開発する3Dペイントソフトウェア ArmorPaint (19ユーロ)に含まれています。
また、単体としてもこちらから 購入可能です。
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