Blender 開発ブログに投稿されたBlender のリアルタイムコンポジタープロジェクトについての紹介です。ブログでは、開発者のOmar Emara氏がデモを通してリアルタイムコンポジターの機能を紹介してくれています。
リアルタイムコンポジタープロジェクトについて
リアルタイムコンポジタープロジェクトの目的は、新しいコンポジターのバックエンドを開発し、GPUアクセラレーションを活用して、リアルタイムのインタラクションに十分なパフォーマンスを実現することとされています。
第一段階として、新しいバックエンドには、コンポジターエディターのノードツリーの結果を3Dビューポートに直接適用する新しいシェーディングオプションがあります。アーティストは、コンポジットを開始するためにフルレンダリングを待つ必要なく、より速く、よりインタラクティブにプロジェクトの反復作業ができるようになります。
また、長期的には、既存のCompositor Editorをパワーアップさせることが目標とされています。
以下のデモ動画は、EEVEEでレンダリングされた透明な背景を持つ懐中電灯の簡単な製品ビジュアライゼーションとなっています。アルファオーバーノードで暗い背景を追加し、その後シャープフィルター、画像からのレンズ汚れ、レンズの歪みを追加し、最後にカラーグレーディングを行っています。
現在の状況
プロジェクトはまだ開発途中ですが、すでに使える状態になっています。実験的な機能としてmasterに登録し、そこで開発が継続される予定です。
開発途中であるため、多くのノードがまだサポートされておらず、既知の問題や制限が多数あります。プロジェクトの現在の状態に関する詳細については、T99210 を参照してください。
使用方法
Viewport Compositorを使用するには、実験的なブランチを使用する必要があり、こちらからダウンロード可能です。このコードは既にレビューに提出されているので、近いうちにデイリービルドの一部として(実験的とマークされて)利用可能になる予定です。
- Preferences → Experimentalにある Real-time Compositor を有効にします。
- 3Dビューポートで、マテリアルプレビュまたはレンダリングビューで、ビューポートシェーディングパネルでコンポジターをオンにします。
- コンポジターエディタを開き、通常通りコンポジットを開始します。
以下のブログ記事では、他にも2つほどリアルタイムコンポジターのデモ動画が公開されています。興味がある方は確認してみてください。
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