Animal Logic Entertainment によって作成された無料のUSDシーン「ALab」の紹介です。
Animal Logicについて
は1991年に設立され、現在シドニー、ロサンゼルス、バンクーバーにチームを持つ、デザイン、VFX、アニメーションなどのさまざまな作品を制作している世界有数のクリエイティブデジタルスタジオです。「Peter Rabbit」、「LEGO Movies」、「The Legend of the Guardians: The Owls of Ga’Hoole」などの有名作品に携わっています。
Animal Logicsは、ピクサーのUniversal Scene Description(USD)をいち早く採用、シドニーとバンクーバーのスタジオで、2017年のピーターラビット制作時にUSDベースのパイプラインへの移行を開始し、2020年3月のピーターラビット2で完了させたとのことです。
USD ALab
2021年8月6日(現地時間)Animal Logic は、同社が作成したUSDシーン「USD ALab 」 のオープンソースリリースを発表しました。
ALabは、Animal LogicのUSD制作アセットの一例を提供する、自由に利用できるプロジェクトです。このプロジェクトは、USDを紹介する目的で作成されたものではなく、社内で作成されたプロジェクト(chemistry set)から派生したものであるため、複雑(雑多)になっています。
Animal Logicは、「USD ALab 」を学生、スタジオ、ベンダーによる教育、トレーニング、デモンストレーションのため、 Academy Software Foundation’s Asset License の下で公開しています。
Animal Logic のCTOのDarin Grant氏は、次のように述べています。
「私たちは、USDが私たちの業界や幅広いコミュニティにとって基盤となる技術であると信じており、オープンソースの資産を公開することで、教育と独自の調査を行うように促しています。」
USD ALab は、Maya2022, Houdini-18.5, Omniverse などの USD をサポートするアプリケーションでロードしてレンダリングすることができます。
ダウンロード
ダウンロードは2種類あり、ガイドドキュメントと2種類のテクスチャが含まれています。
1つ目のダウンロードには、ALabのシーンアセットが含まれています。これは当社のプロダクションアセットから派生したもので、USDをサポートするすべてのツールで読み込めるように互換性を持たせてあります。
2つ目のダウンロードは、オプションの「プロダクション・レンダリング・テクスチャ・パック」で、プロダクション・スタイルのレンダリング用にudims付きの4K OpenEXRテクスチャを提供しています。
USD ALabのデータセットは、Amazon Web Servicesの提供によりこちらからダウンロード可能です。
またUSD ALabのドキュメントなどより詳しい情報はこちらからアクセスできます。
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