によって、githubで公開されている Anime2Sketch の紹介です。
Xiaoyu Xiang氏は、2015年に清華大学で学士号を取得し、現在パデュー大学研究室の博士課程に在籍、画像とビデオの強化、顔の位置合わせと認識のための深層学習を研究テーマとしている方のようです。
線画抽出ツールAnime2Sketch
Anime2Sketchは、論文「Adversarial Open Domain Adaption for Sketch-to-Photo Synthesis(AODA)」に基づいて作られたイラストやアニメアート、マンガなどで活躍するスケッチ抽出ツールであると説明されています。
githubでは、Anime2Sketchのテストコードと事前学習済みのウェイトが、MITライセンスの下で公開されています。
いくつかテスト画像が公開されており、このツールを使用すると以下のような結果が得られます。
テスト画像は他にもあり、こちらから確認することができます。
このツール使用の前提条件
このツールを使用するには以下の条件が必要とされています。
Windowsが含まれていませんが、Windowsでも可能でした。Pythonなどプログラミングの造詣をあまり深くないですが、githubの書いているとおりにすればできましたので紹介したいと思います。
Anime2Sketchを試用
Anime2Sketchでいくつかの画像を変換してみました。イラスト用とされていますが、イラスト以外の画像も試しています。
以下のように、イラスト、都市の風景画像、人物写真で試してみました。イラストはGW中に今更ながらハマってしまったヒロアカのを使用してみました。公式ツイッターから拝借した画像なので、怒られたら削除します。その他はフリー画像です。
やはり、人物写真ではいまいちな結果となりましたが、都市の風景写真は意外と、線を抽出できていました。
使用方法(Python、Windows)
- Anime2Sketchをダウンロード、任意の場所に解凍。
- Anime2Sketch-masterのファイル名をAnime2Sketch変更し(任意)、inputとoutputフォルダを作成。
- こちらから事前トレーニング済みのデータをダウンロードし、Anime2Sketchのweightsフォルダに配置します。
- 次に、こちらから python 3.7 をダウンロード、インストールします。(3.9や3.8ではエラーがでました。どうやらPillowのバージョンが関係しているようです。)
- コマンドプロンプトを管理者で開き、次のコマンドを入力し、Python モジュールのインストールします。
pip install pillow
pip install torch
pip install torchvision
インストールされているか確認するには、コマンドプロンプトで、
pip list
と入力します。以下のように表示さればちゃんとインストールされています。
- inputフォルダに変換したい画像を配置
- コマンドプロンプトでAnime2Sketchのディレクトリに移動し、以下のコードを実行すると、outputフォルダに画像が生成されます。
python test.py --dataroot input --load_size 1024 --output_dir output
Webデモ
上の内容を書いている間に、気づいたら AK391さんによるWebデモが公開されていました。
上のような手順を踏まなくても、簡単にツールを試すことができます。
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