Blenderが未来志向の研究開発部門「Blender Lab」を発表!

CGソフト

2025年11月7日(現地時間)- Blender の 次期CEOとなるFrancesco Siddi氏は、オープンソースの3D制作ソフトウェアであるBlenderのプロジェクト内に新たなイノベーション空間「Blender Lab」を設立することを発表しました。

設立の背景

Blenderは長年にわたり成長を続け、強力かつ複雑なソフトウェアとなりました。安定したリリースサイクル、多様なユーザーコミュニティ、そして既存の技術的依存関係の中で、新機能の追加や改善には多大な調整が求められます。

近年は個人ユーザーと企業の両方にとってソフトウェアの安定性と信頼性が極めて重要になっており、開発の焦点は既存機能の漸進的な改善に置かれがちです。その結果、既成概念にとらわれない実験や、時には「物事を壊す」ことも厭わないような革新的な取り組みが難しくなっていました。

そこでBlender Foundationは、新しく「Blender Lab」 を設立しました。これは、デザイナー・開発者・研究者が協力し、未来志向の課題に挑戦するためのイノベーション空間で、こBlenderの将来的な重要性を維持するため、デザイナー、開発者、研究者が協力し、挑戦的かつ未来志向のプロジェクトに取り組むことを目的としています。

Blender Labの概要と活動

Lab活動とは、Blenderに新しい発想や技術をもたらすプロジェクトのことです。未知の課題に挑戦しながらも、十分な専門知識を持つチームや個人によって進められることになります。また、これらの活動はBlenderの通常リリースサイクルとは独立して行われます。

進行中のプロジェクト、目的、タイムライン、参加者に関するすべての情報は、公式サイトの blender.org/lab ページで公開されます。テストやフィードバックのための中間ビルドも、同ページで提供される予定です。

研究のカテゴリ

Labの活動は、主に以下の2つに分類されます。

  • 応用研究(Applied research):Labの主な焦点であり、最新の研究や知識を基に革新的なソリューションを開発し、最終的にはBlenderに実装していくことを目指します。
  • 学術研究(Academic research):大学や研究機関が主催するプロジェクトに参加し、Blender開発者が「技術を実際の制作ソフトにどう応用できるか」について助言する形で関わるものです。

初期プロジェクトと今後の展望

現在、以下のプロジェクトが初期のLabアクティビティとして挙げられています。

  • マウスとキーボードを超えた操作(タッチ&ペン)
  • マウスとキーボードを超えた操作(VR/XR)
  • ボリュームレンダリング
  • ライトトランスポート

さらに、今後追加される可能性のあるプロジェクトとして「USDオーサリング」や「AI・ML技術(Blender MCPサーバーから着手)」も示唆されています。

プロジェクトへの参加方法

まずは、Blender Foundationと主要貢献者が選定した限られた数のプロジェクトから開始されます。2026年中により詳細なガイドラインが策定・共有される予定です。

Labプロジェクトの提案に興味がある場合、Blender Foundationに連絡し、プロジェクトを説明する公開ドキュメントを共有する必要があります。採択は、資金の利用可能性、Blenderのミッションとの関連性、申請者の経験など、多くの要因に基づいて決定されます。

最後に

Blender Foundationによると、この構想はBlenderの創設者であるTon Roosendaal氏によって2018年から提唱されていましたが、当時はリソースを割けなかったようです。現在のコミュニティと企業からのサポート増大により、実現への道筋が見えてきた形です。

Blender Foundationは、このLabプロジェクトの成功には今後のキャンペーンやパートナーシップが不可欠であると述べています。

Blenderの未来をサポート

Blender開発基金に参加することで、Blender Foundationによるコア開発、メンテナンス、そしてこの新しいLabの取り組みを支援できます。


Introducing Blender Lab

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました