Blender向けの厚み付け(Solidify)機能を拡張するツール「Solidify Plus」の最新バージョン1.3がリリースされました
主な新機能
バージョン1.3では、UV展開の強化や法線の制御、マージ処理の精度向上など、モデリングの効率と品質を高める機能が実装されました。一部の機能は無料版(Free版)でも利用可能となっています。
リムUVのストリップ展開とオフセット拡張
厚みを付けた側面(リム部分)のUV展開機能が強化されました。従来の「Expand(拡張)」モードに加え、新しく「Strip(ストリップ)」モードが追加されました。
この機能は例えば、ラケットの側面に木目のテクスチャを綺麗に沿わせるなど、エッジ部分に対して連続したテクスチャを適切にマッピングしたい場合に非常に有効です。3Dビューポート上で展開されたUVを直接プレビューし、スケールスライダー等で調整する機能も備わっています。
さらに、ハードサーフェスモデリングや、ローポリゴンメッシュを扱う際に役立つUVのオフセット拡張機能が追加されました。これにより、側面部分のUV制御がより柔軟に行えるようになっています。
シャープエッジコントロール
メッシュの各部位に対して、個別にシャープエッジを設定できる専用パネルが追加されました。リムループを0に設定してメッシュの解像度が低い場合などに役立ちます。
「Inner(内側)」「Outer(外側)」「Rim(リム)」「Rim loops(リムループ)」の各パーツを選択し、独立してシャープエッジを適用できます。角度のしきい値(Angle Threshold)に基づく自動設定にも対応しており、意図した通りのシャープなエッジを保持することが可能です
正確なマージモード
頂点のマージ処理において、従来の「Default(デフォルト)」に加えて「Precise(正確)」モードが選択できるようになりました。
従来のマージ処理では、一部の頂点が結合され、一部が分離しているようなメッシュに対して適用した場合、ジオメトリノードの押し出し(Extrude)の仕様上、分離させておきたい部分までベース位置で意図せず結合されてしまう問題がありました。
新しい「Precise」マージモードを使用すると、Marvelous Designer等で作成された衣服モデルのように、パターンの境界となる頂点座標が一致していても分離状態を保ちたいメッシュに対して、境界を維持したまま正確な厚み付けとマージ処理が可能になります。
法線の自動修正
ローポリゴンメッシュ向けの法線(ノーマル)補正機能が追加されました。
これにより、厚み付けによって生じる不自然なシェーディングを、滑らかな法線に修正できます。
この機能はローポリゴンモデルを想定して設計されています。サブディビジョンサーフェス(細分化)モディファイアをオンにしていると結果が不適切になるため、その際は「Fix Normals」のチェックを外すことが推奨されています。
均一な厚みアルゴリズムの改善
メッシュに対して均等な厚みを計算・適用するためのアルゴリズムが調整され、より精度の高い結果が得られるように改良されました。
チュートリアル
次の動画では、今回のアップデートの機能が実際に動作している様子を確認することができます。
価格とシステム要件
Solidify Plusは、Blender 4.2 以降で利用できます。
価格は、6.99ドル(Gumroadで、日本からの購入の場合購買力平価で4.89ドルとなっています。)
ニーズに合わせて選べる2つのバージョンが用意されています。無料版では、基本的なSolidifyの機能に加えてリムループの追加機能のみが利用可能で、「まずは試してみたい」という方におすすめです。
比較表を見る
| 機能Features | 無料版Free | 有料版Paid |
|---|---|---|
| 標準のSolidify機能Standard Solidify features | ||
| リムループとインセットRim Loops & Inset | ||
| 法線の修正Fix Normals | ||
| 高度なクリース、ベベルウェイト、シャープエッジ制御Advanced Crease, Bevel Weight & Sharp Edges Control | ||
| カスタムプロファイル形状Custom Profile Shape | ||
| カスタム法線(押し出し)Custom Normal (Extrusion) | ||
| リムUVRim UVs | ||
| ジオメトリノードのセットアップGeometry Nodes Setup | 隠蔽 (Disguised) | 可視化 (Visible) |
























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