最新の AMD FidelityFX SDK、AMD Capsaicinなど開発者向け新コンテンツが公開!

CGソフト

2025年3月6日(現地時間)- AMDは、AMD Radeon RX 9000シリーズのグラフィックカードの発売とともに、AMD FSR4 や AMD Capsaicin 1.2などの新コンテンツをGPUOpenでリリースしました。

GPUOpenは、AMDが提供する開発者向けのオープンプラットフォームで、ゲームやグラフィックスアプリケーションの開発を支援するためのリソースを公開しています。

以下がこの度リリースされた内容となります。

AMD RDNA 4が登場

2025年3月6日、AMD RDNA 4アーキテクチャを採用したAMD Radeon RX 9000シリーズのグラフィックカードが発売されました。日本でも同月7日頃から発売しています。

この新しいGPUは、AMD FidelityFX™ Super Resolution(FSR)4をサポートし、さらなるパフォーマンス向上を実現しています。

また、対応ドライバーである AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1 ドライバーのリリースに伴い、開発者向けの情報がGPUOpenで更新されました。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1に関しては以下の記事をご覧ください。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1がリリース! FSR 4、AFMF 2.1、AI を活用した機能が利用可能に
2025年3月6日(現地時間)- AMDは、AMD Radeon RX 9070 シリーズ グラフィックス カード専用に提供される AMD Software:...

新しいアーキテクチャ、新しいドキュメントが公開

新アーキテクチャの登場に伴い、開発者向けの新しいISA(命令セットアーキテクチャ)ドキュメントが公開されました。ISAは、命令の構造や動作を定義し、テキスト構文とバイナリ形式の両方で記述される仕様です。

最新のAMD RDNA 3.5およびAMD RDNA 4の最新PDFドキュメントが現在入手可能です。今回から機械可読(machine-readable)バージョンもGPUOpenで提供されています。

命令、エンコーディング、オペランド、データ・フォーマット、さらに人間が読める記述文字列を含むXMLファイルのセットとしてISA仕様を利用可能です。XMLファイルを直接検索したり、IsaDecoder APIを使用して、単一命令やカーネル全体に簡単にアクセスし、素早くデコードすることができます。

AMD FSR 4 アップグレードが利用可能に

AMD Radeon RX 9000シリーズの発売に伴い、新しい AMD FSR 4 アップグレード機能がAMD Software: Adrenalin Editionドライバーに搭載されました。

AMD FSR 4 に対応するために、 AMD FidelityFX SDK 最新バージョン v1.1.3(AMD FSR 3.1.3 を含む)にアップグレードまたは追加する必要があります。

オープンソースの AMD AIS SDK と AMF の更新

新しいオープンソースの AMD Advanced Interactive Streaming(AIS)SDK がリリースされました。このSDKは、AMDのAdvanced Media Framework(AMF)SDKを基盤に構築されており、ストリーミング体験を向上させるためのツールキットを提供します。開発者は、AMDのストリーミングアーキテクチャとエンコーダライブラリのソースコードに直接アクセスできる包括的なツールキットにアクセスできるようになりました。

また、AMF SDKもv1.4.36に更新され、以下の機能が追加されました。

  • AV1エンコーダ向けのBフレームサポートとピクチャ管理オプション
  • HEVCおよびAVCエンコーダ向けの新しい高品質プリセット
  • 新しいサンプルアプリ「SimpleFRC」

最新のAMF SDKは、こちらからダウンロード可能です。

AMD Capsaicin Framework 1.2のアップデート

AMD Capsaicin Frameworkは、リアルタイムレンダリング研究の迅速なプロトタイピングと開発のためのシンプルで柔軟なフレームワークです。

新バージョン1.2では、以下の新機能が追加されました。

  • 既存のスキニングサポートに加え、モーフターゲットアニメーションをサポート。
  • メッシュレットベースのレンダリング – reverse-Zを使用するようになりました。
  • テクスチャ「.dds 」の読み込み。BC圧縮と非圧縮をサポート。
  • 新しいトーンマッパー: デフォルトはACESで、オプションでReinhard、Uncharted2、PBR Neutral、Agx。
  • ヒストグラムベースの自動露出。
  • 高速リロードのためのシェーダーキャッシュ。
  • AMD FidelityFX™ BlurとLensをそれぞれ使用したブルームとレンズのエフェクトテクニック。
  • ドキュメントの改善。

その他すべての更新内容はCapsaicin Frameworkの公式ページで確認できます。

AMD RDNA 4とRadeon Developer Tool Suite

AMD RDNA 4 対応の Radeon Developer Tool Suite のアップデートも近日公開予定です。このツールスイートには、多くの新機能が追加される予定で、AMDの開発チームがGPUOpenを通じて詳細情報を公開していく予定とのことです。


New content released on GPUOpen for AMD RDNA™ 4 on-shelf day

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