2024年11月28日(現地時間)- Nekkiは、AIアシストキャラクターアニメーションソフトウェアの最新アップデート Cascadeur 2024.3 をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、ラグドールフィジックスやUnreal Engine LiveLinkなどの注目の新機能が追加されています。
ラグドール物理
ラグドール物理(Ragdoll Physics)はキャラクタのリジッドボディが実際の物理オブジェクトだったらどのように動くかをソフトウェアが計算し、その結果の動きをキャラクタに適用する物理シミュレーションの一種です。
この機能により、キャラクターは他のオブジェクトやキャラクターとの衝突にリアルに反応するようになりました。
多くのタイプのキャラクタアニメーション、特に落下したり、殴られたり、どこかからぶら下がったりするアニメーションで、この機能は役に立ちます。
ラグドール物理(Ragdoll Physics)は、AutoPhysicsの一部の機能で、物理設定(Physics Settings)パネルのラグドール(Ragdoll)タブで有効にできます。

Unreal Engine LiveLink
Cascadeur は、Unreal Engine と連動できるようになり、繰り返し作業を高速化できるようになりました。
一方のソフトウェアで行った変更は、即座にもう一方のソフトウェアに反映されます。
この機能を使用するには、同期(Synchronization)メニューのライブリンク(Live Link)オプションをオンにします。
セカンダリモーションの強化
セカンダリモーションの強化により、よりスムーズで自然なアニメーションを作成できるようになりました。
また、セカンダリ モーションは、キャラクタと他のオブジェクトとの衝突を考慮するようになりました。
ワンクリック自動補間
自動補間(Auto Interpolation)機能がアップデートされワンクリックで高品質を維持しながらアニメーションのインターバルの補間を素早く設定できるようになりました。
また、アルゴリズムも改善され、カスタムのヒューマノイド リグをサポートするようになりました (以前は、デフォルトの Cascadeur リグに対してのみ機能しました)。
その他
他にもよりスムーズなワークフローを実現するために、カメラ設定、負のタイムライン値、オブジェクト ビヘイビアのピン留めオプション、スタート メニューの刷新も行われています。
- AutoPosing が最適化され、パフォーマンスが向上。
- スプラッシュウィンドウを改善。
- 新しいカメラ設定が追加。
- 負のフレーム番号をサポート。
- オブジェクトプロパティパネルのBehaviorタブを固定できるようになりました。
- MacOS版のレンダリングの問題を修正。
価格とシステム要件
Cascadeur は、Windows 10 (バージョン1809以降), 11、Ubuntu 20.04以降macOS 13.3以降で利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
Cascadeur Free、Indie、Pro、Teamsライセンスの4種類となります。
- Cascadeur Free: アニメーションのアンベイクやレイアウトのカスタマイズなど、新機能の多くを提供。アニメーションは独自の.CASCフォーマットでのみ保存されます。
- Cascadeur Indie (99ドル/年): 独立系アニメーターや小規模スタジオ向け、従来のProオプションの3分の1以下のコストで、無制限のアニメーションエクスポートを提供します。このライセンスには、Cascadeur Freeのすべての利点と、FBX、DAE、USDへのエクスポートオプションが含まれています。
- Cascadeur Pro (399ドル/年または49ドル/月): 最も包括的なツールをお探しのプロのアニメーターやスタジオ向けです。Cascadeur Proには、シーンリンキング、アニメーションリターゲット、Physicsの環境インタラクション強化などの高度な機能が含まれており、高品質なアニメーションの制作に必要なすべてを提供します。
- Cascadeur Teams (1596ドル~/年または196ドル~/月): Pro版のライセンスのすべてに加えて追加のサポートが受けられます。
セール情報
2024年12月1日(現地時間)までブラックフライデーセールですべてのライセンスが45%オフで購入できます。
Cascadeur 2024.3 introduces Ragdoll Physics, UE Livelink & much more!
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