2024年7月17日(現地時間)- Maxon は、Maxon One 製品群の7月アップデートをリリースしました。今回のアップデートには、Cinema 4D、Redshift 、Maxon Studio が含まれています。
新機能ハイライト
Cinema 4D 2024.5
■シミュレーション
このリリースでは、3Dオブジェクト間の相互作用するリアルなシミュレーションをより迅速かつ簡単に作成できるようになりました。
Cinema 4Dの統合シミュレーションなら、リジッドおよびソフトボディ、クロス、ロープ、パイロエフェクト、パーティクルの相互作用を作成できます。また、リジッドボディシミュレーションにスプリング接続とモーターのサポートが追加され、オブジェクト間の接続を作成するための簡単なオプションも提供されています。
❒新機能リスト
- 自動生成コネクタの改善
- 親コネクタのトランスレーションをローカル空間に適用
- ピンコネクタがリジッドボディの向きを継承
- Null オブジェクトにコネクタを集め、相対位置に影響を与えずに移動できるように
- コネクタがコライダーシミュレーションタイプをサポート
- スプリングとモーターオブジェクトのコネクタをサポート
- MoGraphタグ使用時の空間サンプリング位置がコネクタの動きに追従するようになりました
- ラグドールのデフォルトの向きが変更され、コーンが垂直方向を指すようになりました
- ボリュームフィールドレイヤー内のボリュームグリッドリストで、サンプリングするグリッドを選択できるようになりました。
■パーティクル
Cinema 4Dの統合パーティクルシステムは2024.4で追加された新機能ですが、今回MoGraphツールセットとの統合が改善され、クローンジェネレータを介してエミッタとフォースを簡単に複製できるようになりました。
ユーザーは、オブジェクトの表面周辺のパーティクルの引力、他のパーティクルから放出されるパーティクルの衝突と色を制御しやすくなりました。プロダクションパイプラインでのパーティクルの使用も、Alembicインポートの改善によりサポートされています。
❒新機能リスト
- Cloners( クローナー )とArrays( アレイ )がBasic Particle Emitters(標準パーティクルエミッター )とForces(フォース)をサポート。
- Collider Modifierに “iteration “パラメータが追加されました。
- Surface Attractorは、強さのパラメーターがAttract StrengthとFollow Strengthに分割されました。
- Surface AttractorにObject Velocity Strengthがパーティクルに与える影響を設定するスライダーが追加
- パーティクルシミュレーション設定のフィールドサンプリング分散パラメータ(Field Sampling Variance)
- パーティクルグループと外部キャッシュのエクスポートとインポートのスケールをサポート。
- エミッタのカラーオプションを他のエミッタのオプションと一致させて再現。
- Mathモディファイアの入力値フィールドに、Constant source ModeでのSin、Cos、Positive Sin、Positive Cosの演算の度単位が表示されるようになりました。
■シーンノード
Cinema 4Dのシーンノードは引き続き強化され、プロシージャルジオメトリを作成するためのより多くのオプションが追加されています。
分割ノードと接続解除ノードは、メッシュの異なる部分にエフェクトを作成するプロセスを簡素化し、ポイントモディファイヤノードは、カスタムデフォーマーを作成し、ポイントに付随するデータをリマップするプロセスを大幅に簡素化します。さらに、アウトラインスプラインノードにより、プロシージャルスプラインのアウトラインが可能になり、単一の入力からスタックおよびネストされた形状を作成できるようになりました。。
❒新機能リスト
- Split Node(分割ノード) – Splitコマンドに基づく
- Disconnect Node(接続解除ノード)- Disconnectコマンドのプロシージャルバージョン
- ノードエディタでノードを整列
- Outline Spline (アウトラインスプライン)ノード – スプラインをプロシージャルにストロークまたはオフセットすることができます。
- ポイントモディファイア – シンプルなノードネットワークを使用して、独自のモディファイア/デフォーマを簡単に作成できます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
Redshift 3.6.04
■新しい距離シェーダー
Redshiftには新しい距離シェーダーが追加されました。これは、オブジェクトが互いに近づくと変化する動的なシェーディング効果を可能にします。
■Substanceマテリアルの改善
MaxonはAdobeとの緊密なパートナーシップを継続しており、Cinema 4DのRedshift内でのSubstanceマテリアルには、マテリアルのサイズ、回転、およびカラー空間を調整するための改善されたオプションが含まれるようになりました。
■Cinema 4Dのクレーン、モーフ、モーションカメラをサポート
Redshiftネイティブカメラは、Cinema 4Dのクレーン、モーフ、モーションカメラでサポートされるようになり、アーティストは深度の調整やその他のRedshiftカメラエフェクトを含むダイナミックでリアルなカメラ動作を簡単に作成できるようになりました。
Redshift が有効になっている場合、以下を使用するときに Redshift カメラが作成されます
- モーショントラッキング
- カメラキャリブレーター
- カメラモーフ
- カメラクレーン
- モーションカメラ
■その他
- [Houdini] Houdini 20.0.751 のサポートを追加し、20.0.653 のサポートを廃止。
- [Houdini] RenderView でフリーズテッセレーションがデフォルトで有効に。
- [C4D] ビューポートIPRとレンダービューでフリーズテッセレーションがデフォルトで有効に。
- [RT] ノイズ除去が動きと収束(movement and convergence)の両方に対して改善されました。
- [RT] 最初のフレームの品質と応答性が改善されました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
Red Giant Maxon Studio 2024.1
Maxon Studioは、6月にリリースされた新しいAfter Effectsテンプレートエンジンで、130を超えるRed Giantツールの機能を活用して、魅力あるビデオをスピーディに作成できます。
Studio カプセルは既成のテンプレートではなく、簡単にカスタマイズ可能で、ユーザーフレンドリーな編集インターフェースを介して簡単にブラウズ、選択、および微調整ができます。初リリースには250を超えるカプセルが含まれており、今後さらに多くのカプセルが追加される予定です。ビデオ制作者の誰もが、ボタンをクリックするだけで利用できる背景、モーショングラフィックス、エフェクト、その他の要素のカプセルギャラリーから選ぶことができます。
このリリースでは、ユーザーからのフィードバックにより、Hex カラーコードを使用してブランドカラーをより簡単に選択できるオプションが追加され、Maxon Studioの使いやすさが向上しました。
❒新機能リスト
- Maxon Studioからコンポジションを作成。
- ショートカットの改善: Maxon Studio を同じショートカットで閉じることができるように*。
- 編集ページでタグが使用できるようになりました。
- QOLアップデート:
- より良いUXのためにカプセルが更新されました:
- Big titles 01 – 15(10を除く)は、ユーザーが自分の映像を使いたい場合に備えて、背景の不透明度と折りたたみ機能が追加。
- Social Media 07 エレメントの不透明度を調整する機能を修正 。
- Social Media 08 2つの回転パラメータを修正。
- Social Media 10では、グレーのテキストにカラーパラメータが追加。
- Shape Element 08 Sliderの名前がThickness Paramに変更されました。
- Logo Reveal 6 テキストの不透明度が削除/修正されました。
- Flat Poster 5 誤った名前の要素を修正 。
- Looped Colorful Background 14 プレビューレンダリングをカプセルと一致するように修正 。
- 編集ページから適用されたカプセルをすべて削除すると、空の編集ページと同じダイアログメッセージが表示されるようになりました。
- 検索結果内で矢印キーを使用してスクロールできるようになりました。
- Hexコード に似た値の UI スタイルが追加されました。
- カラーコントロールでHexコードをコピー&ペーストできるようになりました。
- より良いUXのためにカプセルが更新されました:
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
動作環境の確認はこちらから
MAXON ONEでは、Cinema 4D 、Redshift 、ZBrush、RedGiant、 Forger などMaxonの製品が全て利用できます。価格はサブスクリプションで24,750円/月または194,700円/年となります。
それぞれの製品は個別にも購入可能です。詳しい価格の確認はこちらから
コメント