2024年2月29日(現地時間) – Adobe は、Illustrator 28.3(2024年2月アップデート)をリリースしました。
2024年2月アップデート新機能ハイライト
寸法を簡単に測定して入力
寸法
ツールを使用すると、距離、角度、半径などのデザイン内の寸法を簡単に測定して入力できます。
入力する寸法の様々な設定を構成するオプションがあり、既に入力された寸法の位置や設定を簡単に調整することが可能です。オブジェクトを拡大または縮小すると、関連する寸法が自動的に調整されます。さらに、入力された寸法を表示せずにデザインを表示する場合は、それらをすべて一度に非表示にすることができます。
寸法ツールの詳細はこちらから
Retype の強化
Retype は、ラスター画像で使用される欧文テキストのフォントを識別して、ライブ(編集可能な)テキストに変換する機能です。Retype に、マッチフォントとテキストを編集の機能が追加されました。
▪マッチフォントは、画像とアウトライン化されたテキスト内のテキストを自動的に識別し、一致するフォントを提供します。テキストが識別されない場合は、表示される選択範囲を調整してテキストの周囲に合わせて、一致するフォントを取得できます。
▪テキストを編集では、一致するフォントを使用して画像とアウトライン化されたテキスト内のテキストを編集できます。
テキストからベクター生成の強化
テキストからベクター生成
/パターンを使用して生成する際、最大 12 のカラーを指定して出力を調整することができるようになりました。
コンテキストタスクバーの固定
コンテキストタスクバー
を任意の位置に固定できるようになりました。これにより、オブジェクトの選択やドキュメントを変更した場合でも、コンテキストタスクバーが同じ場所に維持されます。これにより、
ユーザーフィードバックによる機能強化
■カスタマイズ可能なライブスタースター
ツールを使用して作成したスターがライブシェイプになり、独自のデザイン要件に合わせてプロパティを調整できるようになりました。
■選択範囲を使用する際のオブジェクト選択をより詳細に制御
閉鎖(enclosed)モードで選択範囲を使用すると、選択範囲ウィンドウの完全に内側にあるオブジェクトのみを選択できるようになりました。閉鎖モードは、E キーを押しながら選択範囲をドラッグすることで利用できます。
■キーボードショートカットを使用してフォントを書式設定
キーボードショートカットを使用して、太字、斜体、またはアンダーラインの書式設定などのフォントのスタイルを設定できるようになりました。
ショートカット | Windows | macOS |
---|---|---|
太字 | Shift + Ctrl + B | Shift + Command + B |
斜体 | Shift + Ctrl + I | Shift + Command + I |
アンダーライン | Shift + Ctrl + U | Shift + Command + U |
■デフォルトのハイフネーションを使用せずにテキストを追加
Illustrator で新規ドキュメントを作成する場合、テキストのハイフネーションはデフォルトでオフになります。
2024年3月アップデート新機能ハイライト
2024年4月1日 – Adobe は、Illustrator 28.41(2024年3月アップデート)をリリースしました。このリリースでは、テキストからベクター生成(ベータ版)の機能強化、全体的なパフォーマンスの向上、バグ修正が含まれています。
テキストからベクター生成の強化
参照アートワークからスタイルを選択したり、選択したアートワークの周囲の領域からスタイルを使用して、被写体、シーン、アイコンを生成することができるようになりました。カンバス上で選択したオブジェクトに関連付けられた出力バリエーションのみが表示されるので、ワークフローが効率化され、探しているバリエーションを見つけやすくなります。
パン&ズーム機能の改良
パン操作とズームが最大 10 倍高速になり、サイズの大きいファイルを扱う場合でもスムーズにナビゲーションできるようになりました。
2024年4月アップデート新機能ハイライト
2024年5月3日(現地時間) – Adobe は、Illustrator 28.5(2024年4月アップデート)をリリースしました。このリリースでは、ユーザーのフィードバックに基づいて以下の機能強化が行われました。
不足しているファイルを自動的に再リンクする
欠落しているファイルを Illustrator ドキュメントに再リンクすると、Illustrator は同じフォルダー内の他の欠落ファイルを自動的に検索し、再リンクするようになりました。
システム間で Illustrator ファイルをシームレスに移動
Illustrator ドキュメントとそれにリンクされたファイルを、相対的な位置を維持したまま、あるフォルダーやシステムから別のフォルダーやシステムに移動しても、リンクは解除されなくなりました。例えば、Illustrator ドキュメントがフォルダー A にあり、リンクされたファイルがフォルダー B にあり、両方のフォルダーがコンピューターのローカルドライブの親フォルダー C にあるとします。フォルダー C をそのまま別のコンピューターに移動しても、リンクは解除されません。
リンクされたファイルをサイズ順に並べ替える
リンクされたファイルや埋め込まれたファイルをサイズの昇順または降順に並べ替えられるようになり、ファイルを管理しやすくなりました。
その他の解決された問題
何も選択されていないとき、[変形(Transform)]パネルの[スケールストロークと効果(Scale Strokes & Effects)]がグレーアウトする。
- Windows 11 Insider Preview ビルドで作業中に、Illustrator でマウスポインタが消える。
- 画像をズームまたはパンすると、アートワークがピクセル化されて表示される
- 塗りつぶし領域のテキストボックスが SVG ファイルとしてエクスポートできない
- Photoshop(v25.5.1)からIllustrator(v28.3)へJPEGやPNGファイルをドラッグ&ドロップできない
- 一部修正 – ドキュメントをパンまたはスクロールすると、アートボードのエッジが消える。(グリッドとガイドは調査中)
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
デスクトップ版Illustrator のシステム要件はこちらから確認できます。デスクトップ版Illustrator は、Adobe Creative Cloud コンプリートプランまたは単体プランとして購入することができます。価格は以下のようになっています。Illustrator on the Web (ベータ版) は、Illustrator サブスクリプションの一部として利用可能です。■単体プラン
- 年間プラン(月々払い) —3,280 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 34,680 円/年
- 月々プラン — 4,980 円/月
■creativecloudコンプリートプラン
- 年間プラン(月々払い) — 7,780 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 86,880 円/年
- 月々プラン — 12,380円/月
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