2022年8月9日(現地時間)- Nvidiaは、Studio Driverの最新アップデートをリリースしました。
8月のNVIDIA Studio Driver アップデート
今回のアップデートは SIGGRAPH2022 に合わせてリリースされました。8月のNVIDIA Studioドライバでは、クリエイターにOmniverseとお気に入りのクリエイティブアプリケーションを使用する際の高い信頼性を提供します。
NVIDIA Omniverseは、仮想世界を構築し接続するためのUniversal Scene Description (USD)に基づいたオープンプラットフォームで、この度大幅なアップグレードが発表されました。
Create 2022.2を含むOmniverse Appsには、ソフトボディシミュレーション、パーティクルクロスシミュレーション、ソフトコンタクトモデルを含むPhysXのメジャーアップデート、により、アーティストがより自由に非破壊的なUSDワークフローを実現するための新しいコラボレーションインターフェイスを利用できるようになるOmniLiveワークフローの追加といったアップデートや新機能があります。
SIGGRAPH2022の特別講演では、以上のようなOmniverseの拡大を含む内容が発表されており、それぞれ個別に記事にしているので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
- アバター制作のための新しいプラットフォーム、NVIDIA Omniverse Avatar Cloud Engine (ACE)。
- メタバースの言語であるUniversal Scene Description (USD)の構築計画。
- 仮想世界とデジタルツインを作成するためのコンピューティングプラットフォームであるNVIDIA Omniverseの大幅な拡張。
- 機械学習によりグラフィックスワークフローを強化するためのツール。
https://cginterest.com/2022/08/10/nvidia%e3%80%8110%e7%a8%ae%e9%a1%9e%e4%bb%a5%e4%b8%8a%e3%81%ae%e6%96%b0%e3%81%97%e3%81%84-neural-graphics-sdk-%e3%82%92%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9/
USDに関しては個別記事にしていませんの簡単に説明すると、NVIDIAは、USDの発明者であるPixarをはじめ、Adobe、Autodesk、Siemens、その他多数の大手企業と協力し、USDの機能を視覚効果以外にも拡大するためのロードマップを作成することを発表しました。これにより、建築、エンジニアリング、製造、科学計算、ロボティクス、産業デジタルツインにおける産業メタバースアプリケーションに対応する予定です。
今後のUSDのアップデートとしては、あらゆる国や言語のユーザーがUSDに参加できるようになる国際的な文字(international character)のサポート、地理空間座標のサポートによる都市規模や惑星規模のデジタルツイン、物理世界と同期したデジタルツインの開発が可能になるIoTデータのリアルタイムストリーミングが発表されています。
また、USDの開発と採用を加速させるため、開発者が自由にUSDのビルドをテストし、期待通りの結果が得られることを証明できるオープンなUSD互換性テストおよび認証スイートの開発も発表されました。
USDの発表についてより詳しい情報はこちらから確認できます。
ダウンロード
2022年8月のNvidia Studioドライバ(516.94)は GeForce Experienceか、こちらのドライバのダウンロードページからダウンロードすることができます。
Future of Creativity on Display ‘In the NVIDIA Studio’ During SIGGRAPH Special Address
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